ヨーロッパでは温泉は医療目的で利用する人も多く、温泉に入るには処方箋が必要となる場合もあるそう。今回取材したイタリアの温泉事情を2つ紹介します。
① 医師の診療により4つの源泉から選んで“飲む”
イタリアを代表する温泉の一つ「モンテカティーニ温泉」は、なんと飲むことができます。現地の人々は、温泉が出てくる蛇口から、温泉水を汲んで飲むそうです。

温泉は、4種類の源泉があるほか、HOTやCOLDもあるこだわりぶりです。
実は、“温泉を飲む”という文化は、実はイタリアをはじめヨーロッパではポピュラーな温泉活用法。シーズンには医師が常駐し、診療して処方されたレシピに従って人々は温泉を飲みます。

モンテカティーニの温泉水は、消化器系、食道炎、脂肪肝、コレステロール低下などに効果があるそう。
基本的には、目盛り付きのグラスで一度に200mlずつ1日4杯までとされており、これを12日間続けます。

2021年7月に世界遺産へと登録された「ヨーロッパの大温泉保養都市群」(通称 グレート・スパ)の中にも選ばれている温泉で、オープン前から行列ができるほど大人気の場所です。
② “極楽”や”地獄”ゾーンに分けられた洞窟温泉
イタリア・トスカーナ地方の「グロッタ・ジュースティ温泉」は、洞窟の中にある温泉。
内部は、年間を通じて湿度90%以上・温度は30~35度に保たれており、極楽・煉獄・地獄の3つのゾーンに分けられています。

一番温度と湿度が高いゾーンは「地獄」。
地獄ゾーンでたっぷりの湿度を浴び、30分間リラックスしたあとは、“温泉湖”で水温32度の温泉ヨガ体験をすることもできます。

この温泉では、洞窟に充満する蒸気を吸うと関節炎や呼吸器系の疾患に効果があるとされています。身も心もリフレッシュできそうですね。

世界ふしぎ発見!
土曜よる9:00~