自転車用チャイルドシートの国内シェア約7割を占める「オージーケー(OGK)技研(株)」。オール樹脂製のシートを作っています。金属製が主流だった販売当初はなかなか売れませんでしたが、“ヘルメットの技術”を応用することで流れを大きく変えました。
子どもの頭を守るチャイルドシート
OGKの自転車用チャイルドシートが人気となったきっかけは、子どもの頭を守る“ヘッドレスト”を開発したこと。

以前手がけていたヘルメット作りの技術を応用して、“衝撃吸収率が約90%のヘッドレスト”の開発に業界で初めて成功。
従来は背中の部分までの高さだったチャイルドシートに、ヘッドレストを装着したことで、瞬く間に人気になりました。
現在OGKは、ヘッドレストの範囲を180度から270度に広げた新商品「グランディアプラス」を発売し、好評となっています。

元々は自転車のグリップを作る会社だった
OGK技研は元々、“大阪グリップ化工”という自転車のグリップを作っていた会社です。
しかし自転車のグリップだけでは経営が困難になったことがきっかけで、得意分野である樹脂を使った“オール樹脂製のチャイルドシート”を作り始めました。

当時主流だった金属製に比べ、樹脂製のチャイルドシートは軽く、錆びずに長く使えることがメリット。また、やわらかいため、子どもが乗って背中が当たったときも痛くありません。
OGK技研は、ほかにもカゴなどの自転車用品を手掛けていますが、売上げ約26億円のうち約16億円が自転車用チャイルドシートとなっています(※2021年10月放送時点)。
自転車業界の好調が続く中、安心して子どもを乗せられるチャイルドシートの需要も今後ますます期待できそうです。
がっちりマンデー!!
日曜あさ7:30~