ウエンツ瑛士インタビュー、撮影で気が抜けなかった意外な理由とは?

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TBSで放送中の日曜劇場『日本沈没―希望のひと―』(毎週日曜よる9時放送)。小松左京による不朽の名作「日本沈没」に大きくアレンジを加えてお届けする今作は、2023年の東京が舞台。小栗旬演じる主人公の天海啓示をはじめオリジナルキャラクターが、沈没の危機に立ち向かう姿を描く。今回は厚生労働省の官僚で日本未来推進会議メンバーである石塚平良役のウエンツ瑛士をインタビュー。撮影エピソードや演じる役柄について聞いた。

石塚の成長を見てほしい

――出演が決まった時の感想を教えてください。

嬉しいより先に本当にびっくりしました。「日本沈没」自体が往年の名作ですし、連続ドラマへの出演も13年ぶりですから。いろいろな番組でドッキリを喰らいすぎているので、撮影が終わるまではドッキリを疑っていました(笑)。撮影はイギリス留学から帰ってきた直後でしたが、プライドを持たずに気負わずにがむしゃらにやりたいと思いました。

――日本未来推進会議メンバーとのお芝居が多いですが、演じていかがでしたか?

百戦錬磨のベテランの方々ばかりなので刺激を受けましたし楽しかったです。人数が多ければ多いほど演技にテンポも生まれて緊張感もありましたが、皆さん、ひと言のセリフに命を懸けてやっているのにサラッとお芝居する感じは、かっこいいなと思いました。一つのシーンを細かくカットをかけずに長回しで撮影することも多く、そのシーンの最後を決める天海(小栗旬)さんや常盤(松山ケンイチ)さんのために、全員が良いパスを出そうと一致団結してお芝居をするのは、チームプレーの気持ち良さがありました。

ウエンツ瑛士ウエンツ瑛士

――プライベートで仲のいい小栗さんと共演してみていがでしたか?

イギリス留学中に舞台を見に来てくれたり、バラエティーでもご一緒していますけど、ドラマでの共演は初めてで。座長としての姿は頼もしかったですし、役者としてすごい人だと改めて感じました。いつものように「ねえねえ小栗君」とは言えなかったです(笑)。一緒に撮影していて、僕がセリフをバーッと言ってカットがかかった瞬間に「芝居してるね」って言われたときは、うれしくもありましたが、すごく照れ臭かったですね。

――現場での印象的なエピソードを教えてください。

常盤役の松山さんが僕をイジり倒してくるので、気が抜けなかったです(笑)。セリフが決まっているはずなのに、リハーサル前に松山さんが「(最後のセリフの後にひと言足して)ここでオチを言ってください」と発注してきたことも。最後にみんなを笑わせなければいけなくなって、プレッシャーがすごかったです。いつ何を言われるか分からないので、現場は和気あいあいとしていましたけど、僕だけ気が抜けませんでした。その緊張感がいい意味で画面から伝わってたらいいなと思います(笑)。

あと、ちらっと見たのですが、松山さんは劇中で使用しているパソコンに何かを書き込んでいたんですよね。たぶん、全員のプロフィールを書いていて、役柄や個性、面白いと思ったところを書いていたんです。松山さんの人を見る目や物の考え方が面白いので、一回見せてもらいたいと思っていたのですが、残念ながら機会がなく、撮影は終わってしまいました。

――最後に今後の見どころをお願いします。

最初は石塚も他の未来推進会議のメンバーと同様、日本のためだけでは動けないところもありましたが、関東沈没を目の当たりにして芽生えた自覚があるので、今後の石塚の成長を見ていただきたいです。そして、大きな第2波の予感を感じさせますが、やはり“希望のひと”である天海さん、常盤さんがどう動いていくのか。役柄以外の話をするのは野暮かもしれませんが、演じる小栗さんや松山さんの生き様から出てくる言葉は心を動かされるものがあるので、楽しみにしていただきたいです。

■番組概要
〔タイトル〕

日曜劇場『日本沈没―希望のひと―』
〔放送日時〕
毎週日曜よる9時~9時54分

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