TBSで放送中の火曜ドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』。独身生活を謳歌する大加戸明葉(清野菜名)と、堅物で変人の百瀬柊(坂口健太郎)が、偽装結婚をするラブコメディー。今回は、百瀬の上司、舛田康弘を演じる岡田圭右にインタビュー。キャラクター像や役作りなどについて聞いた。
スイッチが入ると変な関西弁が出てしまいます
――今回演じる舛田康弘はどのようなキャラクターですか?
舛田は広告代理店「秀伝堂」で働く百瀬の上司です。仕事は結構出来るみたいで、職場のムードメーカー的な存在でもあります。最初、原作のコミックを読ませていただいたときは、昭和の恋愛ドラマとは全然違って、「今の時代のドラマやな」と感じました。しかも舛田はドラマオリジナルのキャラクター。本当にありがたいお話なのですが、自分が演じることで原作の作家の先生からクレームがこないかドキドキしました(笑)。しかも名前が舛田で関西出身、阪神ファン、ほぼ相方の増田(英彦)さんと同じでややこしいんです。増田さんも芸人になる前は広告代理店で働いていましたし、「こんな偶然とか?いらんやろ!」と思いました(笑)。
――役作りをする上で、意識しているところはありますか?
これまでドラマにはほんのちょっとだけ出たことはあるのですが、ここまで出演させていただくのは、ほぼ初めてといっても過言ではありません。初心者なので、現場ではなるべくみなさんのお邪魔にならないようにしつつ、自分の持ち味である明るさを出したいと思っています。仕事ができるところをたまに見せていかなければいけないので、抑えるところは抑えることを意識しています。ただ、本番になるとスイッチが入ってしまうせいか、変な関西弁が出てしまうことも。「奥さんに感謝せんとあかんで」というセリフを「奥さんに感謝せんとあかんど」と言ってしまったり。そのときは「関西弁でテンションがあがると“で”が“ど”になることもあります」と言ってごまかしました(笑)。最近はドラマへ出演する芸人の方も増えています。コントをされている芸人は、みなさん自然な演技をされていて素晴らしい。でも、自分は漫才一筋ですから、自然な芝居というのはなかなかできず、求められると逆に変になってしまいます。どうにか“岡田色”を入れていこうとしているのですが、監督からは「“岡田色”が強すぎる」とも言われてしまうことがあって。なので、素の岡田をほんの少しだけ出すような芝居を心がけています。と同時に、ミスしたときに大目に見てもらうため、スタッフの方へゴマをすることも忘れていません(笑)。
――最近、岡田さんが“ふいキュン”した経験は?
バラエティの収録ではピンマイクを付けます。そのバッテリーを後ろの腰のあたりにつけるんですが、ジャケットのすそがひっかかってしまっていて。共演者の方がそっと直してくれたとき「気をつかっていただき、ありがとうございます」とキュンとしました。あとは漫才をしていて私のボケで会場がシーンとなったとき「面白いわよ」と言っていただけるとキュンとします。まぁ、まだそんな経験はないんですけどね(笑)。いつの日かキュンとする瞬間が訪れることを願っています。
――最後に視聴者にメッセージをお願いします。
この作品は“ふいキュン”という新しい角度から見た恋愛ドラマです。自分が演じている舛田が、どういうスパイスとなるかご期待ください。最後まで舛田の行く末を見逃さないよう、どうぞよろしくお願いします。ということで、このあたりで閉店ガラガラ!
■番組概要
[タイトル]
火曜ドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』
[放送日時]
毎週火曜よる10時~10時57分