金子ノブアキインタビュー『プロミス・シンデレラ』活気があって、学びの多い現場です

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TBSで放送中の火曜ドラマ『プロミス・シンデレラ』。原作は累計発行部数が280万部を超えるなどSNSを中心に話題となっている、小学館の漫画アプリ「マンガワン」に連載中の同名人気漫画だ。
物語は夫から一方的に離婚を告げられ、無一文、無職、宿無しになった人生崖っぷちアラサーバツイチ女子・桂木早梅(二階堂ふみ)が、金持ちでイケメンだが性格のすこぶる悪い男子高校生・片岡壱成(眞栄田郷敦)に目を付けられ、金と人生を掛けた“リアル人生ゲーム”を繰り広げていくラブコメディ。早梅と壱成、岩田剛典演じる旅館の若旦那で壱成の兄・片岡成吾の三角関係も見どころだ。今回は早梅と同じく片岡旅館で働く茶房のマスター黒瀬洸也を演じる金子ノブアキをインタビュー。役への思いや印象的なシーンなどを聞いた。

――出演のオファーを受けたときの感想をお願いします。

二階堂さんが座長と聞いて、断る理由はありませんでした。原作は人間が普段生活していてほとんど出すことのない苦しみにピントがあたっている物語という印象なので、二階堂さんならラブコメの軽さとの対比を出せて、リアリティのある早梅ちゃんを演じることができると思うので間違いないなと。今の時代、みんな疲れていると思うので、丁寧に作りながらも気楽に見てもらえる作品になったらいいなと感じました。

――洸也の印象を教えてください。

旅館の茶房の店員で、普段は明るくお調子者でひょうひょうとしているけれど、大人の男性の一面があって何かある感じが魅力的ですね。原作を読んでいても、何があったか明かされていませんが、過去にいろんなことがあったんだなと感じられるキャラクターで、明るくしていればいるほど、ピエロのようなもの悲しさを感じます。だらしなく見えるけれどすごく優しいし、人のことを悪くいわないところが好きなので、人格の核となる部分は原作に忠実に演じるように意識しています。演じていて楽しいですよ。監督からはテンションを上げてほしいと言われることは多いのですが、チャラチャラしているように見えて、女性に対してのかかわり方がすごく繊細なので、重たい映画で芝居するよりも難しいです。軽い部分を演じつつも、繊細な面をどう出すのかというのは結構勝負どころだと思っているのでメリハリを意識しています。

金子ノブアキと松村沙友里金子ノブアキと松村沙友里

――現場の雰囲気はいかがでしょうか?

活気があって、本当に学びの多い現場だなと思います。僕が演じる洸也はみんなに話しかけて能動的に流れを作る役なのですが、その一方でまわりを俯瞰してみる役なので貴重な体験です。撮影の合間も現場の雰囲気を作っていくのが結構芝居にボディブローのように効いてくるのかなと思ってカメラが回っていなくてもしゃべっていて、ずーっと洸也ですね(笑)。スタッフさんに対しても洸也のように接しています。大変かなと思いましたが最初の2日間ぐらいで慣れました。いまではストーンと洸也が入ってきます。ただ、しゃべりすぎてセリフを間違うこともあって、まひろ役の松村(沙友里)さんに突っ込まれたこともあります(笑)。

――今まで撮影した中で印象的なシーンはありますか?

2話の茶房での若旦那(成吾)と2人のシーンは、素の2人が見えていいシーンだなと。若旦那も普段は副社長として気を張って表に出ていて、一休みしたくて茶房に来ているのも理解しているんですよね。洸也も女性に対してだらしない風情を醸し出しているけれど、茶房では話を聞いてあげるお兄さん的存在で、これが本来の姿なのかと思います。旅館は女の世界で、女性が多くて男2人というのがなかなかないのもあって印象的でした。
あと、4話でかたせ梨乃さんがゲスト出演されていたときに、三田佳子さんと一緒にいるのを見て感動しました。お2人とも映画の「極道の妻たちに」シリーズで主演をされていたので、家に帰ってお2人の作品を見てしまいました(笑)。

――最後にメッセージをお願いします。

二階堂さんと岩田くんとは共演経験があって、岩田くんと共演した作品で郷敦くんのお兄さんの(新田)真剣佑くんとも共演しているので、この作品にはご縁を感じています。今回ラブコメで人情噺も入っていると言葉ではない情の部分もすごく重要なので、そういうご縁が作品に自然と現れたらいいなと。我々はストイックに撮影に臨んでいますが、軽いタッチの作品なので(笑)、「そんなわけあるかーい!」とかツッコミながら気軽に楽しんでいただければと思います。

■番組概要
〔タイトル〕

火曜ドラマ『プロミス・シンデレラ』
〔放送日時〕
毎週火曜よる10時~10時57分

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