スタジオもプールもないのに人気
「エニタイムフィットネス」は、アメリカ生まれのスポーツジムチェーン。
ダンスなどをするスタジオやプールはなく、筋トレ用のマシンやウエイトトレーニング用エリアが充実した、マシン特化型スポーツジムです。

24時間いつでもトレーニングでき、専用のセキュリティキーを使って受付不要であることから人気。さらに月々の会費は定額制(平均約7500円)で、どんどん通いたくなると好評です。
若い男性をターゲットに大成功
日本に1号店がオープンした2010年当時は、比較的年齢層が高めの女性に特化したカーブスや、若い女性向けのホットヨガ・ピラティスのジムなどが存在。
総合型スポーツクラブもありましたが、若い男性の受け皿となるようなジムはありませんでした。

この“空白地帯”を狙って急成長を遂げたのが、エニタイムフィットネスです。
マダムを狙って郊外の住宅地に展開するカーブスに対し、仕事帰りやお昼休みのサラリーマンを狙って、ビジネス街の駅前など都会の中心地に出店。若い男性向けに筋トレ用の器具を充実させました。

この戦略がハマり、会員約56万人のうち約8割が男性で、そのほとんどは20~40代です。
運営する(株)ファストフィットネスジャパンは、年間約111億円を売り上げており、2020年12月に東証マザーズに上場するなど絶好調(※2021年7月放送時点)。

エニタイムフィットネスには、プールなどがないため広い場所は必要ありません。設備投資が少なくて済むため、フランチャイズ店を始めやすいという特徴があります。
地方都市にも広がっており、まずは直営店を街の真ん中あたりに出店する戦略で成功。直営店の利用実績を見て、“フランチャイズのオーナーになりたい”という人の声があがるようになり、店舗数を伸ばしています。
2021年7月時点では、全国に907店舗を展開。今後は、3000店舗出店を目指しています。
がっちりマンデー!!
日曜あさ7:30~