【ネタバレ】『春の呪い』「お前が死んだら俺も死ぬぞ」微妙な夏美と冬吾の関係

PlusParavi
【ネタバレ】『春の呪い』「お前が死んだら俺も死ぬぞ」微妙な夏美と冬吾の関係
【ネタバレ】『春の呪い』「お前が死んだら俺も死ぬぞ」微妙な夏美と冬吾の関係

髙橋ひかる主演で実写ドラマ化された小西明日翔の人気コミック原作のラブサスペンス『春の呪い』の第2話が5月29日に放送された。亡くなった最愛の妹の手を握り、棺の前から離れられなかった夏美(髙橋)が、そのまま棺の中の妹・春(桜田ひより)に腕をつかまれ引きずり込まれるという衝撃の1話ラストから、一体どんな展開が待つのか!?

夏美が体験した恐怖体験は・・・夢だった! 見ている方もホッと恐怖から解放されたのではないだろうか。だが、春が死んでしまったことは現実だった。春は病で半年前から抗がん剤治療を受けるも、帰らぬ人に。葬式で夏美は、棺に白い花と封筒と置き、春の手を握って「お姉ちゃん、すぐ春のところに行くからね」と声をかけた、その現実が辛すぎる。

一方、春の婚約者・柊冬吾(工藤阿須加)は、職場でふと、小学校入学時のことを思い出していた。相馬家が創設、その一族が通う学校で社会人になるまで過ごすことになる冬吾。聖美(高島礼子)に「相馬家の人はそうやって大人になるの。そう決まってるの、みんな必ず」と呪いのように刷り込まれた言葉が、つい口をつく冬吾。謎に包まれた相馬一族の因縁めいたものが不気味で、気にならずにはいられない。

春が亡くなって4ヶ月――夏美のもとに冬吾から「話したいことがある」と電話が入る。かつては最愛の妹を自分から奪った存在として、夏美は冬吾を憎んでいたが・・・。冬吾と会った夏美は、血のつながりにこだわる柊家の一存で、冬吾の妻候補に挙がったことを聞く。いまだ春の死を受け止めきれない夏美はその申し出に怒りを覚え、「それでいいんですか!?」と語気を強め、「冬吾さんが平気でも、私は無理です」と拒む。

だが、ふと夏美は春を思い・・・婚約者とは付き合えないが、春と冬吾が2人で行った場所に連れて行ってほしいと、冬吾にお願いする。「春があなたと見た景色、吸った空気を私も感じたいんです。この世の中で私が好きなのは春だけです」という夏美。恋愛感情に近いものを春に感じていたことに悩んだことも明かし・・・。そうやってすべてをさらけ出し懇願する夏美を思ってか、冬吾は、春と二人で行った場所へ夏美をつれていくことに。

後日、自分から言い出して遅刻できないと夏美は急いで冬吾との待ち合わせ場所へ。夏美を待つ冬吾と、冬吾に駆け寄る夏美の姿は、傍から見るとまるで恋人のようで・・・。街路樹が立ち並ぶ並木道のベンチにすわる2人。だが、お互い距離を取って座るほど、やはりぎこちない。ふと街路樹の木の緑に目をやる夏美、去年の夏頃にその場所に来た春が「秋になったらもっときれいでしょうね」と言っていたことを思い出す冬吾。それから再び同じ場所にいるのが、冬吾と夏美なのが何とも複雑な心境にさせる。春の見た風景を体感していた夏美が、先の春の言葉と同じようなことを言っていて・・・。それを聞いた冬吾はどんな気持ちなんだろうと思わずにはいられない(春、夏、秋、冬・・・という言葉が、出てくるのも不思議な感じが・・・)。その場所は、冬吾が春との最後のデートで行った場所だったと冬吾が明かす。そのデートでふらついた春は、大事をとって病院へ。それから半年もたたないうちに、春の病が進行してしまったという運命の残酷さに胸が苦しい。

次の場所は、相馬家跡地の庭園。車で移動する際に助手席の夏美に冬吾が急接近!?と思いきや、シートベルトをつけるのを忘れていた夏美に、冬吾はシートベルトをつけてあげるだけだったのだが・・・。庭園でも冬吾が夏美を、自分の方へと引き寄せる一幕も! 通行人を通そうと夏美を移動させただけなのだが、ちょっと強引にも思える不器用な冬吾の行動に、夏美でなくてもドキドキしてしまった。

車中でも言葉を交わさず、気まずい雰囲気だったが、冬吾とまるでデートのような時間を過ごした夏美は、車で送ろうとする冬吾の申し出を断り、大きな橋の近くで車を降り、一人で歩いていた。春への罪悪感から自分を責める夏美は、亡くなる前の春の姿を思い出していた。春は自分の命が長くないことを知ってか、夏美に冬吾と撮った写真を棺に入れてほしいと頼んでいた。それが、夏美が春の棺に入れた封筒で・・・春が夏美ではなく、冬吾のことを思っていたかを考えると夏美の心情は複雑だ。

春が危篤状態になった時も、そばにいた夏美に「冬吾さんに会いたい」とつぶやき・・・。こんなにも春の心が自分から離れてしまったことのショックもあってか、夏美は、そのまま何もできず病室の外で放心状態に。春の最後の願いは叶わず、天国へと旅立ってしまい・・・。夏美があんな夢を見たのは、春への自責の念だったのかもしれない。

「春にあいたい・・・」と橋の欄干に上がった夏美は、橋から飛び降りようとして・・・! そんな夏美を止めたのは、なんと冬吾! 「お前が死んだら俺も死ぬぞ!」とものすごい形相で意味深な言葉をかけ、夏美を助けたのだった。

春の死によって、夏美と冬吾の距離が近づくことになった第2話。春に対し普通の姉妹以上の愛情を持っていた夏美だが、冬吾との急接近によって、夏美の心が動かされるのか気になるところ。

一方、冬吾は、春の生前も、どこか夏美のことが気になってはいたが、結婚に対して愛情よりも血のつながりを大事にしている向きがあり、ただならぬ気味の悪さを感じてしまう。「お前が死んだら俺も死ぬぞ」という言葉が夏美を助けるためではなく、冬吾の存在に関わることだとしたら・・・相馬一族の血のつながりにどんな謎があるのか!?

春や相馬家の血のつながり・・・と、どこか"呪い"のようなものに憑りつかれている夏美と冬吾。この2人の関係が今後どうなっていくのか、第3話も見逃せない!

(文・小松加奈/イラスト・まつもとりえこ)

【第3話(6月5[土]放送)あらすじ】

立花夏美(髙橋ひかる)が、妹の春(桜田ひより)への罪悪感から川に身を投げようとしたところを助けた柊冬吾(工藤阿須加)。その後、2人は互いへの興味を少しずつ高め合いながらも、今まで通り春とのデートの足跡を辿っていき、知らない春の本心に触れたりする。そうして次第に距離を縮めていく2人・・・。そして、自分が苦しむ柊家の境遇について本気で意見してくれた夏美に、冬吾は思わぬ行動に出る!

◆番組情報
サタドラ『春の呪い』
毎週土曜23:25よりテレビ東京系にて放送。
動画配信サービス「Paravi」にて前週土曜日夜9時から毎話独占先行配信。