【ネタバレ】『ファイトソング』芦田の強くなる恋心と慎吾の愛に満ちたバックハグ

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【ネタバレ】『ファイトソング』芦田の強くなる恋心と慎吾の愛に満ちたバックハグ
【ネタバレ】『ファイトソング』芦田の強くなる恋心と慎吾の愛に満ちたバックハグ

「やだなぁ。あの子たちにこれ以上そういうこと起きるの、やだな俺」

バーバーの店長・迫(戸次重幸)のように、登場人物たちからもう何も奪われてしまうことがないようにと祈りながら見入ってしまう『ファイトソング』(TBS系)第6話。芦田(間宮祥太朗)からの告白により、花枝(清原果耶)との取り組み第2章が始まった。花枝の提案で向かった遊園地で、芦田は一人ジェットコースターに乗ることを勧められる。日常生活でも耳に違和感を感じることが増えてきた花枝は、下で一人彼を見送るしかできない。

一方、初めてソロジェットコースターを経験した芦田は、心が動きまくり、また感情が、自分の言葉がとめどなく溢れ出す。

「隣にいてほしいなって思った。花枝が隣にいてくれないと世界は色褪せるな、急にって思った。(中略)隣にいてほしいのは誰でもいい訳じゃないんだ。他、カップルばっかりだったけど全然羨ましくなくて、花枝じゃなきゃ意味はないし、世界で一番素敵な女の子は花枝なんだなって思った」

現在進行形で動き続ける花枝への気持ちや、未来に向けて花枝とやりたいことが次から次に湧き出ている芦田と、常に「絶対忘れないだろうなって思った。良い思い出になる」と、期間限定の"思い出の恋"としてのスタンスを崩さぬ花枝の温度差がここで露わになり始める。「カリキュラム」「最初で最後」「取り組みの一環」「総括」とどこか事務的で"取り組み"の域を出ない花枝に対して、芦田は「時々、取り組みだってこと忘れちゃうな。(中略)俺、片想いしてるのかな?」と打ち明けるが、それを真正面から受け止め切れぬ花枝の様子も切ない。

花枝もある意味、ずるいと言えばずるい。親しい間柄だからって何事も共有しなければならないなんていう義理はないし、当初は芦田との取り組みはあくまで利害関係が一致した"期間限定"のものだった。彼女の抱える"秘密"の内容が内容だけに「誰かに言ったほうが楽になるっていうのもわかるんですけど、一人で抱えている方が楽だっていうのもあって。誰か一人にでも話したら壊れちゃうんじゃないかって」と思うのも当然のことだろう。

だが、芦田には"花枝"呼びを要望するも、自身は"芦田さん"呼びのままだし、彼女は芦田が今正に直面している問題について把握できている。これではさすがにアンフェアな気もしなくはない。深入りしてしまわぬようにとどこかで予防線を張り続け自身の本音に蓋をし続ける花枝と、どんどんどんどん自分の中で湧き出てくる素直な想いに触れ無防備になっていく芦田、どちらが苦しく、"その時"が来た時にどちらが傷つくのだろうか。"変わらぬ結末"を知っていて、これからどんどんはぐらかしたりごまかしたりしなければならない花枝の方が、やはり胸が張り裂けそうになるのだろうか。

芦田から「花枝じゃなきゃ意味はない」という言葉が出たかと思いきや、それに応酬するかのように「花枝だからだよ。俺は花枝のこと愛し続ける、守り続けるって決めてんの。だからお前が要らないっつってもそうするんの」と、幼馴染の慎吾(菊池風磨Sexy Zone)から見返りを求めぬ告白が飛び出す。"自分が傷つかないように"ではなく、"花枝が気まずくならないように、花枝に変な気を使わせないように"と何事も先回りして、あくまで"自分が勝手に好きでやっていること"というスタンスを貫く慎吾の屈託のなさ、健気さにも泣かされる。

しかも、慎吾の場合、このスタンスがずっと好意を寄せ続けている花枝に対してだけ発揮されるのではなく、関わる人全てに対して「大丈夫だ、気にすんなって言いたいじゃん。(中略)だからカッコつけたいの」とサラリと言ってのけてしまえる凄まじい愛情深さとタフさがある。

そんな慎吾のバックハグからの「何か一人で抱えてることあんじゃねぇのか? 花枝。いつでも聞くぞ」という激励と、芦田からの「何となく花枝が元気ない感じがして」という"テレパシー"による電話、そして電話越しのアカペラでの『スタートライン』が花枝の心を動かす。

背中を押してくれた葉子(石田ひかり)が「あとは勇気です」と言っていた通り、花枝は手術のことを大切な周囲の人たちに打ち明けるのだろう。次週も涙腺崩壊の予感しかしないが、花枝の中で固く閉ざされ決め込んでしまった決意が、一人で抱え込もうとしすぎてしまっているものが、徐々に徐々に解け出すことを祈っている。

(文:佳香(かこ)/イラスト:まつもとりえこ)

【第7話(2月22日[火]放送)あらすじ】

ずっと抱えていた自身の病気のことを打ち明けようと決意した花枝(清原果耶)だったが、いざ帰ってくると皆が勢ぞろいで楽しそうに過ごしている姿に直面し、及び腰になってしまう。しかし花枝の様子がいつもと違うことを察知した直美(稲森いずみ)は、花枝の話を聞き出そうとする。

逃げ回る花枝だが、とうとう観念して自ら抱えてきたことを語り出す。"家族"同然の皆の前で初めて涙を見せる花枝。そして直美も慎吾(菊池風磨)も、泣きながら花枝の告白を受け止める・・・。

一方、花枝の様子が心配だった芦田(間宮祥太朗)は、あさひ学園を訪れる。するとそこにはすっかり元気になって何故か鬼のコスプレをした花枝が!? 一体どういうこと・・・?

慎吾と凛(藤原さくら)は、花枝の「思い出作りの恋」に少しでも協力しようと盛り上がり、芦田も巻き込み4人で花枝の部屋で鍋パーティをすることに!

初めての花枝の部屋に緊張する芦田と、楽しむ花枝。芦田へのライバル心に火がついた慎吾は、トランプや腕相撲などありとあらゆる勝負を仕掛ける。男同士のしょうもないバトルが勃発!?

楽しい時間を過ごす一方で芦田は、花枝・慎吾・凛の幼馴染3人の気心知れた雰囲気を羨ましく思う。しかしそんな芦田の嫉妬心が思わぬ展開に転がっていき――!?

◆番組情報

『ファイトソング』
毎週火曜日22:00からTBS系で放送中。
地上波放送後、動画配信サービス「Paravi」でも配信中。

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