24時間テレビ47スペシャルドラマ「欽ちゃんのスミちゃん 〜萩本欽一を愛した女性〜」欽ちゃん役・伊藤淳史が語る熱演の裏側

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24時間テレビ47スペシャルドラマ「欽ちゃんのスミちゃん 〜萩本欽一を愛した女性〜」欽ちゃん役・伊藤淳史が語る熱演の裏側
24時間テレビ47スペシャルドラマ「欽ちゃんのスミちゃん 〜萩本欽一を愛した女性〜」欽ちゃん役・伊藤淳史が語る熱演の裏側

8月31日(土)よる9時すぎ放送 日本テレビ系「24時間テレビ47」スペシャルドラマ「欽ちゃんのスミちゃん 〜萩本欽一を愛した女性〜」。

日本のエンターテインメント史を塗り替えた偉大なコメディアン・萩本欽一(欽ちゃん)と、大スターに寄り添い続けた妻・澄子さん(スミちゃん)。欽ちゃんも知らなかった亡き妻、スミちゃんの想いを知り、新たな愛を見つける物語。伊藤淳史が、欽ちゃんの若かりし日から現在までを演じる。

欽ちゃんを30年以上近くで見てきた香取慎吾(本作で欽ちゃんの若かりし頃から約半世紀にもわたり、今なお伴走し続けるマネジャー役を演じる)をして「伊藤くん、欽ちゃんだ!!」と言わしめた伊藤が、撮影も折り返しの過日、取材に応じた。

日本のエンタメ界を代表する偉大なコメディアンを描いた今作のスト―リーについて、伊藤は熱い想いを込めて語る。

「萩本さんは言わずと知れた真のスーパースターで、芸能界の中でも大御所中の大御所。僕にも“演じさせていただく”という思いがあります。台本をいただいたときも恐れ多い気持ちでした。でも、読み進めていくうちに面白さに引き込まれ、こんなことがあったんだ!という驚きもあり、何よりも本当にすごく泣けました。初めて台本を読んだ時に、こんなに泣けると思ったことがないくらい、泣きました。台本を読んだ時の感動は忘れられません。」

本作は、芸人を志し、東京・浅草の劇場からそのキャリアをスタートさせた少年が、次々とチャンスをつかんで「視聴率100%男」とうたわれるほどの大スターになる…という、日本の芸能史上でも類を見ないサクセスストーリーであり、一方で、あまりプライベートを公にしてこなかった伝説のコメディアンの秘めたラブストーリーでもある。欽ちゃん本人は自らのことを「夫としては…最悪でしょ」「誕生日も結婚記念日も旅行行ったこともゼロだし…」とぼやいていたが、伊藤には欽ちゃんとスミちゃんの夫婦の形はどう見えたのか。

「皆さんが知っている欽ちゃんも描いていつつ、皆さんが全く知らない欽ちゃんの姿も描かれているので、驚きもあり、笑いもあり、感動もあります。欽ちゃんとスミちゃんの築いた夫婦の形、家族の形には、僕も最初はちょっとびっくりしましたが、何が普通で、こうあらねばならない、というステレオタイプにとらわれない、二人の絆や信頼関係がすごく伝わると思います。その意外性みたいなものを伝えつつ、最後にはすごく美しく感動できる話に向かっていく。欽ちゃんとスミちゃんじゃなければ、こんなに温かい家庭や物語っていうのは生まれなかったと思います」

ちょっと変わった、でもあたたかい夫婦の形。伊藤は、スミちゃん役の波瑠とともに、どのように表現しているのだろうか。欽ちゃんとスミちゃんの二人を表現するバディとして、伊藤は波瑠への感謝を語る。

「波瑠さんは、もう本当に『スミちゃん』なんです。この人が本当にスミちゃんだったんじゃないかって思うほどに。波瑠さんのお芝居は、欽ちゃんはきっとこんな風に背中を押してもらえていたんだなと思わせてくれる。スミちゃんが『行ってらっしゃい』って送りだしてくれるシーンがあるんですけど、お芝居をしていて、僕もスミちゃんに応援されている気持ちになりました。欽ちゃんもこんな風に、応援してもらっている気持ちになったんだろうなと。本当に素敵な女優さんだと思いますし、待ち時間も気さくに明るく楽しくお話しさせてもらっているので、どんどんあたたかい空気感が作れて、それが芝居にも表れていると感じます。心から感謝しています。」

共演者やスタッフのおかげで欽ちゃんを表現できていると謙遜する伊藤だが、その伊藤こそ、熱意ある芝居に共演者やスタッフから賞賛がやまない。中には、欽ちゃんにそっくりだ!との声も。いったい伊藤は、どのように「欽ちゃん像」を形作っていったのだろうか。

「僕は40代で、世代としては、欽ちゃんといえば、仮装大賞で司会をしている壮年期の欽ちゃんのイメージが強かったのですが、今回、コント55号とか昔の資料を拝見して、僕が生まれる前の欽ちゃんの、まさにアクティブでキレキレな面も知り、そちらも大切に演じました。
また、今回共演した若手俳優さんの中に欽ちゃんと共演されている方がいて、細かい仕草をかなり教えていただきました。お辞儀をする時の手の形とか、口調とか、ほかにも照れる仕草をよくされるそうなので、芝居の中に入れたりとか…ちょっとしたところで表現できたらいいなと思って演じています。
萩本欽一さんは、皆さんが知ってる方。皆さんの心の中にあるイメージをもし崩してしまうようなことがあったらいけない!と思いながら日々演じていて、今までに経験したことのないような重圧というか、責任みたいなものを自分で勝手に背負っています。でも現場の皆さんがすごく助けてくださるので、後悔をしないように思い切り演じていこうと思っていますし、共演者の皆さんも大好きな方たちばかりなので、ワンシーンワンシーン台本に描かれているような素敵なシーンを作るということを全うできるように、集中力を持って演じています。」

会見中、何度も、台本に胸をうたれたこと、そして萩本欽一を演じる重圧を感じながらも、生き生きと演じ切る矜持を見せた伊藤。ぜひその熱のこもった演技と、胸が熱くなるストーリーを、8月31日(土)よる9時すぎからお楽しみください。

■ストーリー

「視聴率100%男」と謳われ、日本のエンターテインメント史上に燦然と輝く功績を残す萩本欽一。
そんな彼が結婚した女性・澄子は、欽ちゃんが新米芸人として第一歩を踏み出した劇場で、当時大人気の踊り子だった。高嶺の花のはずだったスミちゃんは、なぜかダメダメだった新米の欽一を、いつも応援し助けてくれた。やがて時が経ち、欽一が次々とチャンスを掴み大スターの階段をかけのぼった頃、あることがきっかけで彼女は書きおき一つを残し忽然と姿を消してしまう。そのとき欽ちゃんが芸能生命を賭してとった驚きの行動とは!?
世間をあっと言わせるドラマチックななれそめで結婚し、3人の子宝にも恵まれた二人だったが、作り上げた家族の形もちょっと不思議なものだった。「夫としては…最悪でしょ」「誕生日も結婚記念日も旅行行ったこともゼロだし…」。日本が誇るコメディアン、だけど夫としてはダメダメな欽ちゃんを、亡き妻 スミちゃんはなぜ愛し続けたのか?
日本のエンタメ史を彩る貴重映像とともに送る、欽ちゃんと、欽ちゃんも知らなかったスミちゃんの物語。
欽ちゃんの初出し密着映像など珠玉のドキュメンタリー編もお楽しみに!

■「欽ちゃんのスミちゃん 〜萩本欽一を愛した女性〜」概要

2024年8月31日(土)よる9時すぎ放送

脚本 政池洋佑
演出 内田秀実
企画監修 田中裕樹
プロデューサー 大倉寛子 鈴木香織 福井芽衣
チーフプロデューサー 道坂忠久
制作会社 AX-ON
製作著作 日本テレビ