コロナ後でさらすことが多くなった「口」虫歯や口臭、お口のトラブルとその解決方法を学ぶ

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コロナ後でさらすことが多くなった「口」虫歯や口臭、お口のトラブルとその解決方法を学ぶ
コロナ後でさらすことが多くなった「口」虫歯や口臭、お口のトラブルとその解決方法を学ぶ

カズレーザーと学ぶ。』今回のテーマは『虫歯&口臭改善SP』

「おじさんより若い女性の方が口が臭い!?女性の人生で3度訪れる口臭危機」

日本口臭学会理事で福岡歯科大学 口腔保健学講座 教授の谷口奈央氏は、女性ならではの口臭のメカニズム、そして解決法について解説。実は男性よりも女性の方が口臭がきつくなりがちというデータの背景には、女性が歯周病にかかりやすいという理由があった。女性ホルモンをエサとする歯周病菌が増殖することで口腔環境が悪化し、臭いが増すのだという。谷口氏は女性が特に口臭に気を付けるべき3回の「口臭クライシス」を提示。女性ホルモンが増加する思春期と妊娠出産期、そして逆に女性ホルモンが減少することで唾液の分泌量の減る更年期にはそれぞれ注意が必要とした。

歯周病予防にはもちろん日々の歯磨きが有効だが、ここで口内環境のプロである谷口氏によれば、デンタルフロス・歯間ブラシを併用することで、8~9割程度の汚れを落とすことができるそう。またうがいをする際は、最近の歯磨き粉は優秀であるため、薬用成分を落としすぎないよう、ペットボトルのふた2~3杯程度の水で口をすすぐとよいとアドバイスを送った。

福岡歯科大学 口腔保健学講座 教授
日本口臭学会 理事
谷口奈央

 

「新事実!口内細菌の悪魔合体で虫歯の進行が超加速!」

広島大学大学院 医系科学研究科 二川浩樹教授は、虫歯を異常な速度で進行させてしまう最新研究を紹介。虫歯の原因となるミュータンス菌と、誰もが口内に持っているカンジダ菌が合体することで、通常ならその場からほとんど動くことのできないミュータンス菌の浸食速度が上がり、通常時の2.8倍にもなるという。さらにカンジダ菌自体からも歯を溶かす酸が放出され、酸の強度は虫歯菌と合体するとおよそ2倍になる。つまり、悪魔合体すると理論上は通常の5倍以上の効率で虫歯を悪化させるといえ、まさに悪魔的モンスター虫歯菌が誕生してしまう。

対策として二川氏が紹介したのは、まずカンジダ菌を悪玉にさせないようにすること。実はこのカンジダ菌、常在菌であり、平時は特に悪い働きをしないという。体調の管理や口腔環境を清潔に保つことにより、この菌が悪玉に変化することを予防できるという。さらに二川氏は最新研究で判明した、効果的な成分、乳酸菌L8020も紹介。L8020乳酸菌は虫歯菌だけでなく歯周病菌にも高い殺菌効果を持ち、L8020乳酸菌を含んだヨーグルトを毎日1個食べることで、ミュータンス菌・歯周病菌を約8割減らすことが判明しており、ヨーグルト以外にも歯磨きジェルやマウスウォッシュ、タブレットなどにもL8020乳酸菌を含んだ製品があると解説した。

広島大学大学院 医系科学研究科 教授
日本補綴歯科学会 副理事長
二川浩樹

 

「歯はもう削らない!?虫歯はレーザーで消滅させる時代!」

明海大学歯学部教授で明海大学病院長の横瀬敏志氏は、これまでの治療に変わる、最新のレーザー治療について解説。従来のタービンという、ドリルのような機器を用いた虫歯治療は、1分間に30万から50万回もの回転し、虫歯になっていない部分も余分に削ってしまい、また振動の影響で、患者に痛みが生じていた。国際歯科連盟は極力歯を削らない治療を推奨しており、そこで注目を集めているのがレーザー治療。狙った場所をピンポイントで除去できるレーザー治療は、余分な部分を削る可能性が極めて低いため、痛みも少なく、患者への負担が少ない。

ただレーザーも万能ではなく、ドリルを用いた治療よりも、2~3倍程度の時間を要する場合もあることや、また国内で実施している医療機関は、いまだ10%程度と予測される。横瀬氏はレーザー治療を希望する際は、まずは訪問する病院で実施しているかを確認し、治療には信頼関係が欠かせないため、担当医にしっかり相談するようにと、注意喚起を行った。

明海大学 歯学部 教授
明海大学病院長
横瀬敏志