【原作者サインプレゼント実施中】渋谷くん(京本大我)が失踪!? 急展開の最終回

公開: 更新: みよか
【原作者サインプレゼント実施中】渋谷くん(京本大我)が失踪!? 急展開の最終回

お迎え渋谷くん』第12話レビュー

愛花(田辺桃子)に別れを告げた渋谷くん。仕事を再開するけれど、不自然すぎる演技はどう見ても愛花とのことを引きずっています。棒読みどころかロボット読みの台詞回しに「感情はどこいったねん?」と響子(長谷川京子)がツッコミを入れるほど。これぞ『お迎え渋谷くん』といったコメディシーンに笑ってしまい、前回の涙がどこかへ飛んでいきました。

今回のレビューではこれまであまり触れられなかったぽんちゃん(中川 翼)のことを語りたいです。ぽんちゃんはいつも愛花の恋の悩みに対して、核心をつくアドバイスをしてきましたよね。前回でいうと「渋谷さん評論家ですか?」と聞いた愛花を冷たく見下げるようなまなざしも非常によかったです。私的に、今回のぽんちゃんの名言は「現実逃避に俺を使わないでくれる?」です。あえてきつめの言葉で、愛花に「ちゃんと自分の気持ちと向き合いなよ」とエールを送っているように感じました。いつも愛花を忖度(そんたく)なしに励ます、きょうだいのようなおさななじみ、ぽんちゃんが好きでした。

また、音夢(諸林めい)の読み聞かせのシーンもよかった。仕事で疲れている渋谷くんのために「わたしがよんであげる。ねんねしていいからね」って。天使です。『赤ずきん』の物語を読む声もかわいすぎました。子どもって大人の気持ちをちゃんとわかってるんですよね。渋谷くんは、自分が大事に思うのと同じくらい、家族にも大事に思われていることに気づいたのかもしれません。

一方、愛花は達也(宮近海斗)とデートした帰り道に、渋谷くんが別れを告げたのは「愛花を幸せにする自信も資格もないから」だったと聞きます。達也にとってはせっかくの好きな人とのデートのはずなのに、ちゃんと自分が渋谷くんに会いに行ったと伝えるところ、達也はやっぱりいいヤツだ! 「ほんとは黙っておこうと思ったんだけど」という達也の人間らしさも好ましいです。愛花のことを好きなんだから、そう思うのも当然ですよね。

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別れの理由を知った愛花が意を決して渋谷くんに電話をしようとしたところへ、響子からの着信が。「探さないでください、といって渋谷くんが消えた」と聞き、心配になった愛花は渋谷くんを探しに行きます。

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SNSの情報から渋谷くんの居場所にヒントを得たのか、「しぶやーーー!!」と叫びながら漁港を走る愛花。穏やかな漁港で、愛花が叫びながらつまずいてこけるシーンは、4コママンガのようで笑ってしまいました。やっとのことで見つけた渋谷くんは、大きなクーラーボックスを両手に抱えて長靴姿です。愛花の「なにしてるんですか?」は、まさに視聴者みんなの質問を代弁していました。ほんとに、何してるんですか? 渋谷くん。そんなに大きなクーラーボックスに2つ、いったい何をどれだけ釣ったんですか? 

愛花に見つかり気まずい顔をして逃げる渋谷くん。なんで逃げるんですか? でも、フィッシングスーツを持ち上げながら走る渋谷くんと愛花のおいかけっこがおもしろかわいいかったです。

夕暮れの防波堤で、愛花は渋谷くんに海に来た理由を聞きます。「海に来ればなにかわかるかと思ってきたけれど、自分がだめだとわかった、こんな自分では先生を幸せにできるはずがない」と話し、落ち込む渋谷くんに、愛花は「一人でがんばろうとしたら、きっといつかこわれます」と言葉をかけます。これは第1話で渋谷くんが愛花にかけた言葉でしたよね?  それを聞いた渋谷くんも、ハッとした目をしていました。このシーンで愛花が渋谷くんに語りかける、じんわり心を包みこむような優しい言葉たち。これはキュンどころか、もはや愛です。

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涙をポロポロとこぼして震えながら自分のふがいなさを口にする渋谷くん。その渋谷くんを丸ごと受け止めようとする愛花。愛花の「どんな渋谷さんでも大好きですよ」には、泣いちゃいました。2人が静かにゆっくりと心を重ねるこのシーン、あたたかな空気感と2人だけの特別な絆のようなものを感じました。渋谷くんがゆっくり愛花を抱きしめる腕の優しさも、どれだけ大切に思っているかが伝わってきます。

「ずっと一緒に」と将来を決めた2人。渋谷くんと愛花の5年後がどうなるのか、ぜひ本編でチェックしてほしいです。最後のシーンの多幸感ったらありません。
2人の恋が始まって愛に変わるまでの物語を通して、だれかに恋することは自分の成長にもつながるんだなぁと改めて発見できた気がします。愛は1人で頑張るものじゃなくて、2人ではぐくむものだ、とも教えられました。渋谷くんに、忘れていたいろんな感情を思い出させてくれてありがとうと伝えたいです。

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文:早川奈緒子
川崎市在住のフリーランスライター。10代の子ども3人の母。「たまひよ」など主に子育て系メディアで取材・ライティングを行う。ほんのりオタク気質。

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【対象レビュー】第7話から最終話まで
【締め切り】6/25(火)午前10時
※ご応募にはカンテレIDへの登録が必要です
※転売禁止。発見した場合にはしかるべき措置を取らせていただきますのでご注意ください
※当選者の発表は賞品の発送をもって代えさせていただきます(6/27頃発送予定)

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