番組初"特別永世名人"昇格の梅沢富美男、渾身の新作に夏井先生あぜん「全然ちゃうやん」

4月6日放送の「プレバト！！」は、放送400回＆句集『一人十色』(発売中)刊行を祝した特別編「句集完成！特別永世名人梅沢富美男ヒストリー」を放送した。句集に掲載された名作の数々を振り返ってその才能をあらためて世に知らしめた梅沢。特別永世名人として初めて披露した“締めの一句”、果たしてその出来は!?

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■番組名物！なっちゃん＆おっちゃんコンビ誕生の瞬間
番組初出演から約10年、詠んだ俳句は189句。この日の放送は、そんな梅沢の歩みをねぎらう夏井先生の「本当にホッといたしましたね。長かったですね。この句集をもって堂々と俳人を名乗っていただけると嬉しゅうございます」という祝いの言葉からスタートした。

"なっちゃん""おっちゃん"と呼び合う梅沢と夏井先生の賑やかな掛け合いも見どころの一つ。その記念すべき第1回は、2013年12月。俳句初挑戦ながら「頬紅(あか)き少女の髪に六つの花」と詠んで才能アリ1位を獲得した梅沢が句に込めた思いを熱く語ると、夏井先生が「俳句ってね、自分の句を朗々と解説するのが一番野暮」と厳しいツッコミを入れたのだっだ。

その後、9回連続才能アリ獲得で、番組初の特待生に昇格。2016年10月には、句集掲載の1句目、「ライン引き残してつるべ落としかな」と詠み、名人3段に昇格。夏井先生も「本当に名人らしい、いろんな手練手管が入った句」と感心する出来映えだ。

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■夏井先生も太鼓判！「梅沢富美男にしか詠めない句」とは？>

だが、ここからが長かった。25回の現状維持、8回の降格、シュレッダー48回を乗り越えて、50句を積み上げた。その一句一句にドラマがあった。

2018年8月の「炎帝戦」では、タイトル戦4度目にして初優勝。"ラジカセ"のお題で「旱(ひでり)星ラジオは余震しらせおり」と詠み、夏井先生から「おっちゃん久しぶりに、言葉の質量をキレイにきっちり考えた、心を隅々まで使った句ができましたね」と手放しの高評価を受け取った。

続く2018年9月の「金秋戦」でも優勝し、タイトル戦連覇の偉業を達成。郵便ポストのお題で詠んだ「廃村のポストに小鳥来て夜明け」は、夏井先生も当時「おっちゃんの句なんだ！」とビックリした一句。「さびれてしまったこの村を忘れない小鳥たちに作者の感動を感じる」と講評し、「優しいおっちゃんなんや」と、その世界をしみじみ噛みしめた。

2022年1月、"カーテンを開けた瞬間"のお題で詠んだのは、夜なべで舞台衣装を仕立ててくれた母を想った句「縫い初めの楽屋朝日は母にさす」。夏井先生は「この句材はまさに『一人十色』の梅沢富美男にしか詠めない句。50句の中にこの一句を入れることができて本当に良かった」と振り返った。

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■祝いの日にズタボロ査定...「木切ってるだけなんだもん」

そんな"梅沢富美男ヒストリー"をじっくりと振り返った今回、ラストには新たな"課題"が示された。それは、番組を美しく締めるべく毎回"締めの一句"を披露すること。もちろん夏井先生の査定つきだ。

特別永世名人として詠む一句目のお題は、因縁の存在である"シュレッダー"。苦労してひねり出した句をシュレッダーにかけられるのは「嫌だった」といいつつ「これがあったから句集が完成できた」という梅沢が、記念すべき一句目を披露！

＜査定：ガッカリ...＞
剪定や鋏の音の霏々(ひひ)として　　　梅沢富美男

"当たり前のことを気取って書いただけ"というキツ～イ査定結果。「何が当たり前だよ！これはアナタにされたことを俳句にしただけじゃないか！」とブチギレた梅沢に、夏井先生は「全然ちゃうやん。剪定と鋏ですよコレ」と涼しい顔。「(剪定は)比喩ですね？そしたらわかるように書いてくださらないと...。だってこれ、木切ってるだけなんだもん」と容赦なく添削。

＜添削後＞
言葉摘むに似て剪定の鋏の音

特別永世名人就任の日に、まさかのズタボロ査定...。「いい加減にしろよ！こんなお祝いの日に！」と羽織を脱ぎ捨てブチギレ芸を披露した梅沢。句はシュレッダーにかけられ宙を舞った。