ベストセラー『未来の年表』河合雅司が考える「人口減少時代に日本ができること」

公開: 更新: MBSコラム

人口減少問題における日本の第一人者で、累計売上100万部を超える大ベストセラー『未来の年表』シリーズの著者・河合雅司氏が12月4日放送の「日曜日の初耳学」に出演。人口減少時代の日本の未来について持論を展開した。「タイミングは今。今やれば間に合う」という河合氏が提言する「まずできること」とは?

■タイミングは今「いつやるの?」

少子高齢化により、政府の想定を上回るペースで人口減少が進む日本。河合氏は、著書の中で輸血用血液の不足や大規模な自治体消滅など、今後日本で起こり得る事態を予測している。

だが河合氏は、「決して日本は間に合わないわけではない」という。「1年遅れれば、その分選択肢は少なくなっていきます。タイミングは今、"いつやるの?"って話です」と、林先生の流行語も引用しながら訴えた。

■人口減でも競争力のある社会を作る

前提として「人口減少を止めることはできない」と断言する河合氏。「われわれが目指すべきは、人口が減るなりに生産性を維持していく経済モデルを作る」ことだという。

具体的には「経済を"戦略的に"縮めましょう。日本は比較的幅広い産業がある。この先、縮むのであればゼロベースで見直して、捨てるものは捨てましょう。残すものは徹底して良くしましょう」と、残す産業を決めてそこに集中的に力を注ぐべき、とした。

「日本の目指すモデルは、ヨーロッパ型」だという。実際、ドイツは人口8千万人強、フランスは約7千万人弱と「日本より少なくても、豊かな社会をちゃんと築き上げている」。人口が減ったから即、経済が後退するわけではない。

量産品を安く売って儲ける薄利多売をやめ、ヨーロッパの高級自動車ブランドのように品質の良いものを作り、利益率を上げていく。「(人口減で)この先、生産量は確実に減っていく。その代わり、必要とするものを必要とする人のところに満足するよう提供し、それによって高く売れる状況を作っていく」と、河合氏は今後の日本の目指すべき方向を示した。

■"通勤時間"をスキルアップに開放する

高品質のものを高く売るという戦略には、国としての体力はもちろん、働く一人ひとりの意識改革とスキルアップも欠かせない。そのために河合氏が目をつけるのが"時間"の有効活用だ。

コロナ禍でリモートの働き方が定着してきた今、削減できた通勤時間をスキルアップに使うべき、と著書でも訴えている。「通勤時間って実にムダですよね。都市圏が大きいところは、下手すると往復3時間。本当に"死んだ時間"です。これを開放するだけで、かなり色んなことができるんです」と訴えた。

■「若い才能を活かす」大胆なアイデアも

さらに、新たなチャレンジに貪欲な若者の能力を活かす仕組みも必要だ。

「日本の少子高齢問題、人口問題の一番の危機は、若者にとっての閉塞感だと思うんです」と河合氏。組織が若い人材を活かす工夫をしなければ若者のモチベーションは低下し、これからの新しい技術やマーケットに対応できず組織そのものが停滞する、と警鐘を鳴らした。

若い才能を活かすため、河合氏が提言するのが「若い人だけの街を作る」という大胆なアイデア。「企業が社宅のような形で30代までの社員だけが住む街をみんなで出資して作って、そこで該当する年齢の社員ばかりでわいわいやる。やはり有能な人を引っ張り上げていくことをこれからはやっていかなければいけない」と、考え方の1つを述べた。

そして「ほんの少し発想さえ変えれば十分勝ち残っていけるし、今まで見た日本とは違う日本がやってくる」と、希望を持って訴えた。


12月4日放送「日曜日の初耳学」より、<インタビュアー林修>の河合雅司編、およびヒットメーカーの"鉄則"が明らかになった秋元康編がTVerで見逃し配信中!

河合雅司<インタビュアー林修>のTVerはここをクリック!
※12月11日(日)22:09終了予定

秋元康<インタビュアー林修>のTVerはここをクリック!
※12月11日(日)22:09終了予定

「日曜日の初耳学」はMBS/TBS系で毎週日曜よる10時放送。
公式HPはこちら。

PICK UP