立川志らくが悲願の俳句タイトル戦初優勝、喜びのあまり無表情&無言!?

公開: 更新: MBSコラム

3月31日放送の「プレバト!!」俳句査定は、タイトル戦「春光戦2022」の決勝が行われ、立川志らくが「影のような野良犬に桜ながし」で悲願の初優勝を果たした。「ハプニング」というお題通り、優勝候補が次々と下位に沈む中、まさかの1位になった志らくは喜びのあまり言葉が出ず。“放送事故”のような無表情、無言の姿に「何も言わない!」とスタジオは大爆笑。夏井先生はまだ季語に定着していない“桜ながし”を使った破調句を「1位にするには私も勇気がいりましたが、文句を言うわけにはいかない!」と大絶賛していた。

東国原が"カンガルー句"でまさかの最下位、優勝候補が続々脱落のハプニング

今回は春のタイトル戦「春光戦2022」決勝が行われ、「ハプニング」をお題に梅沢富美男(永世名人)、東国原英夫(永世名人)、FUJIWARA藤本敏史(10段)、フルーツポンチ・村上健志(10段)、千原ジュニア(9段)、Kis-My-Ft2横尾渉(8段)、立川志らく(5段)、森口瑤子(初段)、馬場典子(特待生2級)、Kis-My-Ft2・北山宏光(3級)の10人が激突。ジュニアは「トークでハプニングをトークでしゃべるのもだいぶ尺がかかるのに、それを17音で言うのはめちゃくちゃ難しい!」、東国原も「ハプニングと季語は合わないですよ!」と悲鳴を上げる過去最高難度のお題の通り、優勝経験者が次々と下位に沈む大波乱となった。

まず、決勝初進出の馬場が「青き日も苦き日もあり青慈姑(あおぐわい)」で大健闘の5位。しかし、フジモンが「子供等の後ろの蜂のホバリング」で6位、昨春の王者・キスマイ横尾が「日曜の空港ホテル雪の果」で4位、フルポン村上が「光風や控え選手のペンの減り」で3位、ジュニアが「迫る電柱顔面5mmの春」で9位、昨夏の王者・キスマイ北山が「刀折損続ける殺陣や花吹雪」で8位、梅沢富美男までも「長閑なり細くたなびく湯の放屁」で7位と優勝候補が立て続けに脱落。最後は東国原、志らく、森口の三つ巴の争いに。

<最下位>
カンガルー泊めて2DK朧(おぼろ)
   東国原英夫

「30数年前に番組でカンガルーとボクシングをしたんですよ。夜中まで撮影していたら、動物プロの人が急用で帰ってしまって。それで僕が部屋に連れて帰ったのですが、カンガルーが僕のことをジーっと見ているんです。僕も寝不足だし疲れもあって意識がもうろうとして朧に...」

撮影現場のハプニングを詠んだ一句だったが、大本命がまさかの最下位にMCの浜田雅功は「ハプニング!」と大はしゃぎ。夏井いつき先生は「"カンガルー"と季語"朧"の取り合わせには、すごい魅力がある!」としながら、「"泊めて2DK"は具体的に書きすぎて、逆に一体何があったのかが伝わらない」とも指摘。

<添削後>
カンガルー預かってゐる朧かな

先生は「今まで具体的に書くことで映像化すると言ってきましたが、"カンガルー"と"朧"の取り合わせを生かすのであれば、あえてぼんやりさせた方がいい。ここは"朧かな"くらいですかね」と添削し、「こうすればダントツの1位でした!」。しかし、超ハイレベルな劇的添削に東国原は「無理ですわ...」と苦笑いしていた。

初優勝・立川志らくの破調句を夏井先生が大絶賛「文句を言うわけにはいかない!」
最後は予測不能な展開に「先生の考えていることが近頃全く分からない...」と戸惑う志らく、「タイトルを獲ったことがあるのに1回もシード権をもらったことがないんです。納得いっていない!」と優勝してシード権がのどから手が出るほど欲しい森口が激突。

<1位>
影のような野良犬に桜ながし
    立川志らく

「"桜ながし"というのは、雨が降って桜の花びらが流れている。そこにみすぼらしい野良犬が本当に影のようになっている。犬まで風景になってきれいに見えた記憶があって。それが私の中でハプニングだと思ったので」

見事な破調句に東国原は「破調で優勝もあるんだ? 努力は報われるんだな!」と大絶賛。一方、志らくは喜びのあまり言葉が出ず、"放送事故"のような無表情、無言の姿にスタジオは「何にも言わない!」と大爆笑。

夏井先生は「"桜ながし"は鹿児島あたりの方言で、桜が咲く頃の長雨のことですが、ほとんどの歳時記には季語として載っていないんです。挑戦の一つは、まだあまり使われていない季語を定着させようとしていること。そして、足して17音になる破調句、自由律の俳句ですが、絢爛な桜を散らせる長雨の中にたたずむ影のような野良犬と出会ったことに、ハッとするハプニングも読み取れます」と解説。さらに、「薄墨色の影のような犬と桜。絵画のような俳句ですね。その中に桜の一字がポッと灯る効果もある。1位にするには私も勇気がいりましたが、文句を言うわけにはいかない!」と褒めちぎった。

一方、森口は「馬の子に弄られてゐるアナウンサー」で惜しくも優勝を逃したが、「すごくうれしい!」と堂々の2位に大満足。しかし、秋のタイトル戦のシード権が1位の志らくのみだと判明すると、頭を抱えてガックリ。3位のフルポン村上も「やめましょうよ! 意地悪なことするの」と絶叫したが、先生は「皆さんはもっとやれる人ですから、一から出直しましょう!」とさらなる奮起を期待していた。

<春光戦2022 結果発表>
第1位  立川志らく
第2位  森口瑤子
第3位  村上健志(フルーツポンチ)
第4位  横尾渉(Kis-My-Ft2)
第5位  馬場典子
第6位  藤本敏史(FUJIWARA)
第7位  梅沢富美男
第8位  北山宏光(Kis-My-Ft2)
第9位  千原ジュニア
第10位  東国原英夫

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さて、4月14日次回のお題は・・・

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