『あの子の子ども』制作発表レポート!

公開: 更新: カンテレTIMES
『あの子の子ども』制作発表レポート!

来週、625日(月)にスタートするカンテレ・フジテレビ系・火ドラ★イレブン『あの子の子ども』の制作発表が行われ、桜田ひより、細田佳央太、茅島みずき、河野純喜が登壇した。桜田のノドの調子が悪く声が出しにくいというハプニングはあったものの、細田が代わりに桜田の回答を代弁するなどユーモアたっぷりに振る舞い、逆に撮影現場での信頼感や楽しさが伝わった会見の模様を、ドラマの見どころと合わせてお届けする。

 

カンテレドラマ初主演の桜田はノドを壊しているにもかかわらず、「皆さん、おはようございます。こんな声になってしまって申し訳ありません。川上福(かわかみ・さち)を演じます桜田ひよりです。よろしくお願いします」と懸命にコメント。あたたかな拍手が会場を包んだ。桜田が演じるのは妊娠が発覚したことで日常がガラリと変わってしまった高校2年生の川上福。その恋人役で真面目で優しい月島宝(つきしま・たから)にふんする細田も「普段、撮影がんばってくださっているので、今日くらいはちょっと休んでもらって」とフォローしてみせた。


作品の見どころについては事前に桜田が紙に書いた回答を細田が代弁するというユニークな展開に。「普通だった2人が目を背けることができない出来事に直面した時、福と宝、そして2人を取り巻く親や友人、学校、それぞれの気持ちがどう変化しぶつかり合っていくかが見どころだと思います。福と宝が悩んでもがいて、2人が一緒に道を見つけていく姿を皆さんに最後まで見守ってほしいです」と細田が代読。

 

さらに、細田の印象についての桜田の回答も細田が再び代弁する運びに。細田は「本当にステキなところばかりで印象は右肩上がりです!!!演技をしていても私が投げたボールを正面から受け取ってくれて、まっすぐ返してくれるのでとても楽しくお芝居ができています!あ、あといつもニコニコ笑ってくれているので、私がツボなのかな? 細田さんの」と相当照れくさそうに代読し、桜田もつられて顔を真っ赤に。これには茅島も河野も「キュンキュンした」とうれしそうだった。

 

細田は長距離陸上選手という役柄のため、陸上の先生から姿勢などを教わって走り込んで臨んだようで「長距離は苦手でしたが選手のように見えるようこだわりました。撮影現場は明るく楽しく。お芝居によっては重いシーンもありますが、桜田さんが明るく愛きょうがあるので、現場はあたたかい空気に包まれています」と明かした。

福の友人である矢沢望(やざわ・のぞみ)を演じる茅島は「矢沢は福が唯一心を開ける友達。また(思いを寄せてくる)飯田智宏(いいだ・ともひろ、河野)に対してはうざいうざいと言っていますが、ちゃんと愛情があって言っているという言い方だったり。クラスでは見せない表情も意識しています」と役柄について説明。また桜田と茅島は同じ雑誌の専属モデルという関係でもあり、黒髪に染めた桜田を初めて見た時、「かわいすぎて……」とその仲むつまじさを見せた。

 

川上福のクラスメイトで、クラスでは明るくポジティブでムードメーカー的な存在の飯田智宏を演じる河野は連ドラ初出演。「率直にうれしかったです。音楽番組の待機中にJO1のメンバーがそろっている中でマネージャーに呼び出され教えてもらったんですけど、うれしすぎて、言われた瞬間に『決まったぞ!』とメンバーに言いふらしてやりました(笑)」とその喜びを語った。メンバーも喜んでくれ、矢沢役をリーダーの大平祥生が演じてくれてセリフの練習などをしたことを話し、会場は大盛りあがり。これはさすがに矢沢役の茅島も噴き出していた。

記者からは「皆さんの高校生時代は?」との質問が飛んだ。細田は「僕はあまり人とかかわってこなかった。人見知りだったので、誰とも話さない高校生活でした」と回答。桜田については細田が桜田から事前に聞いていたらしく、「学校にいる時から映画をよく見ていたと聞いて、映像の仕事に前向きですごいと思いました」と桜田の代わりに答えた。

 

茅島は「私はめちゃめちゃ明るかった。学校では友達も多く、自分から遊ぶ予定を立てるなどワイワイしているほうでした」と振り返り、河野は「想像通り目立ちたがり屋で、入学初日に友だちを増やしたくて、1組から10組までバラードを歌って歩いていました」と話し、「そこからヤバいやつ呼ばわりでスタートダッシュはミスって…。でもそこから巻き返しました」と笑わせた。

 

また「ドラマのタイトルにかけて、自分が子どもっぽいと思うところ」との質問も。細田は「感情が顔に出てしまう。隠せるようにしたいんですけど」と苦笑い。引き続き、桜田についても細田が答えることになり、「桜田さんの特技は四つ葉のクローバーを見つけること。クランクインが土手での撮影だったんですが、緊張していると思いきや四つ葉のクローバーを探し始めて実際に見つけたところが(子どもらしくて)かわいらしかった」と話し、桜田もうれしそうなポーズを見せていた。

 

茅島は「小さい頃から楽しみなことがあると前日に寝られない」とのこと。河野は「現場のお弁当を譲れないんです。撮影の時に鮭がおいしいお弁当が一個だけ余っていたのを食べたいと言って、茅島さんに譲ってもらいました」とコメント。茅島も「キラキラした目で見てきたので断れなかった」と、その時の様子を語ってくれた。

 

最後に細田が「これは桜田さんと僕と2人の思いです。この作品を皆様に届けるのに不安なところもありますが、それを超えるぐらいスタッフ・キャストが一丸となって頑張り、結果、最高の作品になっていると思います」と胸を張り、「福と宝の物語かもしれませんが、それぞれの親や友達、学校といろんな視点が見られるのもこの作品の魅力。若い子たちがこのドラマをきっかけに家族と話せるきっかけになったらうれしいです。そして福と宝のような問題に直面した高校生に“無理しなくてもいいんだよ”という道を示してあげられる…救えるような作品になればと心から思っています」と話して会見を締めくくった。