5年連続ミシュラン掲載…こだわりの『生だこ』で作るたこ焼き店 米国進出狙い代わりに入れた“あの食材”

公開: 更新: カンテレTIMES
5年連続ミシュラン掲載…こだわりの『生だこ』で作るたこ焼き店 米国進出狙い代わりに入れた“あの食材”

 610日午後、カンテレ『ウラマヨ!』で、関西人の大好物・粉もんの代表格“たこ焼き&お好み焼き”を特集。ミシュランガイドに掲載の名店や、最近よく耳にする噂の店を一挙紹介しました。

 今回の番組は「ウラマヨ!グルメ裏検定 たこ焼き&お好み焼き編」と題し、テレビや雑誌などメディアにも数多く出演する粉もんのスペシャリスト・日本コナモン協会会長の熊谷真菜さんが、今話題の店などをピックアップ。

 その中で登場した1軒が、大阪・十三にある『大阪イギー』。5年連続でミシュランガイド・ビブグルマンに掲載された、たこ焼きの名店です。

 2つある看板メニューの1つ目が、「たこ焼き」素焼き・マヨネーズトッピング(8530円<税込>)。しっかりと利いたダシの風味と、あえて酸味を無くした特製マヨネーズの相性は抜群で、何個でも食べられる飽きのこない味です。

 そしてもう1つが、たこではなく“牛すじ”が中に入っている「すじ焼き」(8480円<税込>)。使っているのは国産黒毛和牛のA4A5ランクのすじ肉で、味の決め手となるダシは毎日うるめとさばから取ったものです。

 さらにうま味を出すための隠し味が、牛すじのスープ。これについて、大阪イギーの奈良崎洋喜さんは「ダシって、色んなものが混ざり合うことでより美味しくなるんです」と語り、魚介と肉のダシを合わせることで味に深みを出していると紹介しました。

 また、たこ焼きのたこは、通常の茹でた後の赤いたこではなく“生だこ”。「たこは水分がすごく多いので、湯がくとうま味が逃げてしまうんです。だから、たこを生のまま入れて、うま味自体をたこ焼きに閉じ込めてしまう。ダシをたこ焼きの中で全部余すことなく出したいというのが僕のこだわりです」と熱弁した奈良崎さん。

 スタジオで、生だこのダシが利いた本格たこ焼きを試食したパネラーの金村義明さんは「うまい!噛んだ瞬間たこのダシがぶわ~っと!」と興奮を隠せず、MCのブラックマヨネーズ・小杉さんは「これ、ソースがない意味がわかる!」と素焼きで味わうスタイルに納得。吉田さんも「むちゃくちゃうまい!うま味しかないんちゃうのコレ!?」と大絶賛していました。

 8個で530円(税込)という値段を確認した金村さんが「赤字ちがうの!?たこ高いよ」と心配すると、奈良崎さんは「かなり高いので、北海道のほうから漁師さんに直接送ってもらってます。同じ北海道でも場所によって値段が全然違うんですよ。だからとにかく電話しまくりました。安く仕入れて、安く提供したくて」と答え、仲買人等を通さず直接仕入れることで今の値段を実現していると内幕を明かしました。

 そして、一方の「すじ焼き」を開発した理由について尋ねると、「アメリカ進出を狙っているから」という壮大な答えが。「たこはアメリカでは『デビルフィッシュ』って言われていて、食べない地域が多いんです。お肉だったら向こうでも受け入れられるというので、たこの代わりに牛すじを入れました」と続けた奈良崎さん。

「なんでまたアメリカ進出を狙ってるんですか?」との小杉さんからの質問には、「たこ焼きは大阪の文化ですけど、日本の文化として世界にもっと知ってもらうべきだろうと。大阪はすばらしいダシ文化があるんで、その辺を世界にどんどん広めていきたいと思っています」と力強く答え、大阪文化の担い手として高いプロ意識をにじませていたのでした。


(関西テレビ610日(土)午後1時放送『ウラマヨ!』より)