「ぶっちゃけドローンって稼げました」キャリア約20年の空撮アーティスト 失敗しない男の“驚きの月収”

公開: 更新: カンテレTIMES
「ぶっちゃけドローンって稼げました」キャリア約20年の空撮アーティスト 失敗しない男の“驚きの月収”

 513日午後、カンテレ『ウラマヨ!』に、ドローン操縦士としてのキャリア約20年、空撮アーティストの前田太陽さんが出演。テレビ、ドラマ、ミュージックビデオ、企業や町のPR映像など様々な作品を手掛けた中で経験した苦労や、仕事の裏側などについて明かしました。

 スタジオに登場した前田さんは、MCのブラックマヨネーズ・小杉さんから「数々の絶景を撮影されてると思うんですけど、一番感動した撮影場所ってどこですか?」と尋ねられると、“奇跡の映像”と称賛された兵庫県丹波市春日町にある『黒井城跡』での撮影だと即答。

「山頂に広がる雲海を撮影できました。雲海は何度か遭遇したことがあるんですが、だいぶ下のほうとか山頂よりも上とかでして、上だとただの“雲”になってしまいますので」と続け、貴重なチャンスにも恵まれ、見事絶景を捉えられたと笑顔を見せていました。

 ちなみにその映像をよく見ると、周囲が雲海にすっぽりと覆われた山頂の一角に前田さんの姿が。「あ~っ、一応自分も映してる!」と驚く吉田さんに対して、「お仕事の時は隠れますけど、基本的に私もわざと入り込むように(笑)。やっぱりちょっと残したくて…」とおちゃめな一面を見せる前田さん。

 これには吉田さんも「記念ですよね。超一流の自撮りですよね」と、つい映像におさまりたくなってしまう前田さんに共感し、小杉さんも「特大自撮りやな!(笑)」と、そう簡単にはマネできないタイプの自撮りに大笑いしていました。

 そして数あるドローン撮影の中でも特に苦労したというのが、ミスの出来ない一発撮りの撮影だったそうで、「北大路欣也さんが車を運転するシーンを撮影させていただきまして…」と、ドラマのエンディング撮影に関する体験談を披露。

 そのシーンというのが、車で浜辺を疾走する北大路欣也さんにドローンで併走しながら、顔をアップで撮影し、そのまま海の景色へ広がっていくというもので、「走っている車にドローンで近づいて、お顔を映し出すのが本当に難しい技術で。それで私がひらめいたのが、併走する軽トラの荷台に乗って、最初はドローンを飛ばさずに手で持って地上カメラのように撮影して、良い所で機体をリリースして空撮するという方法なんです」と、手持ちと空撮のハイブリッド方式を発案し、見事成功させたと振り返っていました。

 他にも、マイナス20度の雪原でのMV撮影や、逆に50度を超える酷暑のアメリカでの撮影なども経験し、頼まれた仕事でこれまでに一度も「すいません できませんでした」という事態がないという、信頼と実績の前田さん。

 そこで収入面について切り込んでみると、「ぶっちゃけドローンって稼げました!」とのことで、「いい時で月収3ケタ(万円)という月が何度かありました。ただ“過去形”でして、今はドローンってすごく普及していて、簡単な仕事が私に来なくなってしまったんですね。一発撮りとか過酷な条件下での撮影は結構あるんですけど…」と、ドローンが一般的になったことでベテランならではの悩みもあると話していました。

 しかし、「それで収入は少なくなってきておりますが、撮影以外に事務所の中でドローン操縦の教習なんかをさせていただいています」とも続け、そのほか撮影した映像・画像の貸し出しや販売などでも収入を得ているとのこと。約20年というキャリアを生かし、手堅くドローンビジネスを展開していた前田さんだったのでした。

(関西テレビ513日(土)午後1時放送『ウラマヨ!』より)