「南向きが良いは過去の常識」建築のプロが最新ノウハウとトレンド詰め込んだ自宅 そこにあった“新常識”

公開: 更新: カンテレTIMES
「南向きが良いは過去の常識」建築のプロが最新ノウハウとトレンド詰め込んだ自宅 そこにあった“新常識”

 318日午後、カンテレ『ウラマヨ!』で建築家のノウハウが詰まった豪邸を紹介。「南向きが良いという常識はもはや過去」など“住宅屋さん”の家主が住宅の新常識やマル秘テクニックについて明かしました。

 今回の番組は「豪邸・珍邸・すごい家 住んでるのだあれ?」と題し、関西に建つ2軒の豪邸を特集。そのうち京都府宇治市にあるのが、住宅の設計や販売を行うディーワークスホームの社長・山下大輔さん(42)が建てた敷地面積90坪、1億円の豪邸。

 まさに「スタイリッシュ」という言葉がよく似合う佇まいで、玄関の手前左側にはオシャレな中庭が。その奥、ガラス張りの壁はカーテンをつけていない開放的なつくりとなっていて、建物に入らずとも中の階段などこだわりのデザインが見て取れます。

 広い玄関が客を迎えるこの豪邸には、3人家族でお住まい。1階には書斎、ゲストルーム、寝室、2階にリビングダイニングと子供部屋があります。

 1階の玄関ホールと2階をつなぐのは、中庭からガラス越しに見えていたオシャレな木の階段。上がってすぐのシアタールームから続く約28畳の広いリビングダイニングは柔らかいトーンで統一され、穏やかさと清潔感が醸し出されています。建築のプロである山下さんは、まず照明のノウハウについて「影を作ると高級感が出ます」と紹介。間接照明にすることでリビング全体を柔らかな光が包むように設計していました。

 2階も全面ガラス張りのカーテンレスで、リビングの外にはウッドデッキが。一見すると夏は暑く冬は寒そうに思えますが、換気方法にもノウハウがありました。外に出す室内の空気の温度を利用して、入って来る外気の温度を調整できる「熱交換換気システム」を設置。2階建てでもエアコン1台で冬は暖かく夏は涼しい快適な室温を保てるそうです。

 また6畳のウォークインクローゼットでもプロならではのテクニックを発見。収納が壁沿いにあり、デッドスペースになりがちな中央の通路部分に、アクセサリー用の“見せる収納”であるジュエリーボックスを置くことでムダなくオシャレにしていたのです。

 山下さんがスタジオに登場すると、MCブラックマヨネーズ2人は早速ジュエリーボックスのアイデアを絶賛。小杉さんが「コレクションって片付けたら見えへんけど、ああすれば『あ、これこれ♪』って見られますやん」とうらやましがると、吉田さんも「あれ仕事行く前にテンション上がると思うわ。『これ買うたんや、俺!』みたいな気持ちで行けるから」と、仕事へのモチベアップにもつながるのではと指摘していました。

 そして山下さんは、自身も実践しているという住宅のマル秘テクニックを紹介。中でも驚きだったのが「南向きが良いという常識はもはや過去」という新常識でした。

 小杉さんが「南向きの方が、日当たりが良いと聞きますけども…」と一般的な感覚から尋ねると、「昨今、温暖化が進んできてまして、夏は物凄く暑いですよね。それで僕自身の家も、あえて北向きの土地を探して建てました」と山下さん。

 「窓は性能が良くなってきてるんですけど、壁と比べると断熱性能は落ちます。南向きでは、窓から物凄い直射日光が入ってしまうんです」と続け、プロの目線から暑さというデメリットについて解説し、北向きでも「ちゃんと優しい光が入ります」と語りました。

 それを聞いた吉田さんが、「南向きがええというのは、壁とかエアコンとかの性能が今よりダメだった時代の常識ですか?」と確認すると、山下さんは「そうですね。ないしは、もっと温暖化が進んでいなかった時代の常識じゃないかなと思います」と答え、今は“南向き”にこだわらずとも快適な暮らしが実現できるとアドバイスしていたのでした。


(関西テレビ318日(土)午後1時放送『ウラマヨ!』より)