手作りのレベル超えてる…滋賀・ローザンベリー多和田のイルミ 甲子園球場5個分「自分でやる」に業者困惑

公開: 更新: カンテレTIMES
手作りのレベル超えてる…滋賀・ローザンベリー多和田のイルミ 甲子園球場5個分「自分でやる」に業者困惑

 1217日午後、カンテレの『ウラマヨ!』で、毎年11月に発表される「イルミアワード」プロフェッショナルパフォーマンス部門でランクインした滋賀県米原市にあるローザンベリー多和田を紹介。始めてまだ3年目だというイルミネーションの意外な誕生秘話が明かされました。

 今回の番組では、冬休みを前に“寒い冬だからこそ行きたい関西のお出かけスポット”を特集。その中で兵庫県の湯村温泉とともに登場したのが、ローザンベリー多和田が手掛ける「ローザンイルミ」です。

 昼間は英国風の庭を見ながら、カフェやパン作り体験などを楽しむ観光庭園ですが、甲子園球場約5個分という広大な敷地で見られる約130万球のイルミネーションは、100本のツリーが光り輝く「黄金の森エリア」や、神秘的な白銀色をまとった「妖精のガーデン」など、様々なコンセプトで構成。

 来場者が鐘の音を響かせるとガーデン内のバラが“青いバラ”に姿を変えたり、パーク内を走る列車に乗り込んで園内を1周できたりするなど、見るだけではない体験型イルミネーションとして人気を博しています。

 しかし、そのクオリティーからは想像できないのが、これらのイルミネーションが「手作り」ということ。これだけ大規模なものは専門の業者にデザインから施工までを委託するのが普通です。

 コロナ禍をきっかけに夜営業を始めるにあたり、目玉にしようと社長の大澤健さんが自ら提案したものの、「手探り状態でやりましたね。本当にどれぐらいの電球数がついたらキレイなのかも全く分からなかったので」と語るなど、ノウハウはゼロ。「イルミネーション 施工」でネット検索することから始めました。

 スタジオに登場した大澤社長は「電球はイルミネーションの専門業者さんから買わせてもらって、技術指導だけしてもらって、あとは自分達でやるということで。その業者さんも『本当にいいんですか?』ってビックリしてました(笑)」と、当時を回顧。

 それを聞いたMCブラックマヨネーズ吉田さんは、「業者さんからしたら『無理やろ自分』みたいな感じですよね。ちょっと怒りさえ入ってますよね(笑)」と、当然委託されるものと思っていたであろう業者の気持ちを推し量りました。

 それでも、大澤社長は「とりあえずやってみよう」の精神で施工を開始。灯りの寂しい部分に気付くと、軽トラで木を買いに行って植え、電球を足すといった手作り感満載の作業を繰り返し、昼間の営業の合間を縫って超ハイスピードの3カ月で完成させてしまいました。

 今季で3年目。大雪で全部埋まってしまったり、夜な夜な獣に電線を噛みちぎられたりといったアクシデントもその度に乗り越え、多くのお客さんを楽しませています。

 すると突然、何かひらめいた様子の吉田さん。「お子さんはいらっしゃるんですか?」と大澤社長に尋ね、「今、中3と中1です」と聞くと、「お子さんが、何か分からん問題とかお父さんに相談してきた時、答えてます?」と矢継ぎ早に質問。

 それに対し、大澤社長が「そもそも相談に来ないです(笑)」と返すと、吉田さんはやはりといった表情で、「ね!だって絶対『自分でやれや!』って言いますもんね(笑)」イルミネーションに取り組む姿勢から、家庭でも「まずは自分で」のスタイルだと見事言い当てられた大澤社長は、大笑いしながら頷いていたのでした。


(関西テレビ1217日(土)午後1時放送『ウラマヨ!』より)