アニメ『後宮の烏』 第2回 監督・宮脇千鶴さんインタビュー!演出へのこだわりとは?

公開: 更新: カンテレTIMES
アニメ『後宮の烏』 第2回 監督・宮脇千鶴さんインタビュー!演出へのこだわりとは?

日曜深夜放送中のアニメ『後宮の烏』。
後宮の奥深くに住んでいる、妃でありながら夜伽(よとぎ)をしない特別な妃・烏妃(うひ)。
その姿を見た者は、老婆であると言う者もいれば、少女だったと言う者もいた。
烏妃の名前は寿雪(じゅせつ)。
彼女は不思議な術を使い、呪殺から失せ物さがしまで、何でも引き受けてくれるという。
時の皇帝・高峻(こうしゅん)は、ある依頼のため寿雪の元を訪れる。
二人の巡り合わせは、運命を変える出会いとなる―――。

特別な妃・寿雪を中心に展開する、優しくも切ないドラマが特徴の中華幻想譚だ。
今回はそんな「後宮の烏」の魅力を3週連続でお届け。
2回は、本作の監督・宮脇千鶴さんにインタビュー!
作品の演出についてお聞きしました。

●『後宮の烏』をアニメ化するうえで、どんなところにこだわっていますか?

宮脇監督:まずは原作の伝えたいことを汲み取ること。それを、与えられた枠組みの中で、可能な限り効果的に映像化する方法を探ることです。

1話では「班鶯女」(はんおうじょ)の境遇を話す際に、特徴的な演出があります。
ここはどういった意図で、このような演出にたどり着いたのでしょうか?

宮脇監督:影絵回想のことでしょうか。主に謎解き要素として出てくるゲストキャラクターのつらい過去や過ちなどを語る際、一歩引いて情報を受け止められるようにするためと、やや真偽の曖昧な伝聞感を出したくてやっています。


●様々なキャラクターが出てきますが、特に思い入れのあるキャラクターは誰でしょうか?

宮脇監督:炎帝です。アニメでは序盤に少しだけ出てきて、あとはたまに名が言及されるだけのキャラなのですが、キャラクターデザインの竹内さんの描かれたキャラデザインがカッコよくて気に入っています。あとは雲永徳も好きです。

●最後になりますが…!宮脇監督は『後宮の烏』のどんなところが魅力だと思いますか?

宮脇監督:寿雪や高峻だけでなく、物語を引っ張る力のあるキャラクターが多いのは大きな魅力だと感じています。それぞれに事情や弱みがあり、それゆえ生まれる絆や、すれ違いもドラマとして普遍的な面白さがあると思います。

『後宮の烏』は毎週日曜深夜放送!
11月6日は放送休止です。
次回放送は
第6話 11132629分~
第7話 11132659分~
となります。

第六話「夏の王、冬の王」
皇帝の住まう凝光殿(ぎょうこうでん)の庫(くら)には、幽鬼が身につけていた縞瑪瑙(しまめのう)の玉珮(ぎょくはい)が納められていた。その持ち主は明珠公主(めいじゅこうしゅ)。
欒王朝最後の皇帝の娘であった。庫にはその絵姿も残っていた。そこで寿雪は明珠公主と、ある人物の絵を目にする。一方、歴史書を紐解き、烏妃の秘密を探し求めていた高峻は、薛魚泳(せつぎょえい)から本当の史実が書かれたもう一つの歴史書が存在すること、そしてそれを持っているのは烏妃であると明かされる。


次回はシリーズ構成を担当される大島里美さんにインタビュー!
アニメと実写の脚本の違いについてお聞きしました!お楽しみに!

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