10月30日放送のカンテレ『マルコポロリ!』に、芸歴23年目のコンビ・5GAPの“ホワイト赤マン”、クボケンさんが出演。両親と共に乗り越えた大病からの復活劇に加え、余命わずかな義理の母親のために披露したサプライズについて明かしました。
今回の番組は、「這い上がれ!おじさん芸人SP」の第3弾として、5GAPのほかにハイキングウォーキングが登場。共に芸歴20年を超え、ベテランの域に差し掛かったおじさん芸人たちが、暗闇からまばゆい世界へと羽ばたくため現在見据えている野望などについて語りました。
MCの東野幸治さんは、5GAPを博多大吉さんが猛プッシュしているという話を受け、「『おもろいから大丈夫』とか、『自信持てよ』とか言ってくれるの?」と2人に質問。するとトモさんが「本当に『お金とかでもし困ってるなら、それでやめるのが一番つらいから、いくらでも貸すよ』って言ってくださって。実際100万円ちょいくらい借りてます」と、大吉さんに借金があることを紹介。
独身で子供もいないというトモさんの境遇に、東野さんは怪訝な表情を浮かべ、「…返せるでしょ?例えば結婚してて『子供が私学に入ったんです』とかやったら分かるけど」と真相に迫ると、トモさんは極めて軽いノリで「1人ですけど、返せないっすね~!」と答え、「なんで!?」「返せるやろ」などと、方々から総ツッコミを受けていました。
そんなトモさんが、今心配な事として挙げたのがクボケンさんの体調面。「相方が大病を患って、一回活動を休止した時があったんです」と話すと、それを受けて「もともと21歳位の時から腎臓があまり良くなくて…」と切り出したクボケンさん。
「そこから10年くらい経って、お医者さんが『もう移植手術をしないと』っていうので、父親から腎臓をひとつ分けてもらいました。相談した時、うちの母親が最初に電話に出て『ちゃんと産んであげられなくてゴメンね』って電話越しで泣いてしまって。『俺もゴメン』って2人で号泣してました」と続けた上で、今は自身の体調は良く父親も健在だと語り、東野さんたちを安心させていました。
さらに、クボケンさんはそれと同時期にあったこととして、「僕の今の奥さんのお母さんが末期の乳がんで、僕の手術が無事に終わったくらいの時に、お母さんの方が正直あまり良くないっていうことになって…」と、義理の母親も闘病生活を送っていたと告白。
余命がわずかだと知り、「やっぱり娘のウェディングドレス姿を見せてあげたいと思いまして。そしたら病院の担当の先生が、『かなり強い薬を打ってるので長時間の式はできないですけど、30分だけ薬を弱めるので、そうしたら多分お母さん意識があると思うから、その時に見せてあげてください』って」と、主治医の協力で“病室での結婚式”ができることになったと語りました。
「当日、壁に『HAPPY WEDDING』とか、そこで同じように入院されてる方も椅子を並べて下さって、結婚式っぽくしてくれまして。奥さんがウェディングドレス、僕がスーツ姿で義理の母の病室に入っていって、式を挙げました。『お母さん』って声を掛けたら、喋りはしないんですけど、パッとうちの奥さんの姿見てバーッて泣いて。『あぁ良かった!伝わったね』ってみんなで喜びました」とクボケンさん。
その後、改めて開いた結婚披露宴で、余興を披露したというハイキングウォーキングのQ太郎さんが「映像を流してくれたんですよ、その時の病室の」と明かすと、松田さんも「みんな号泣してましたね…」と、涙の披露宴となったと振り返っていました。
現在は妻と3歳の娘と幸せに暮らしているというクボケンさん。親子3人で“ホワイト赤マン”になっている写真が披露されると、東野さんは「あら!めちゃめちゃええ写真!」と頬を緩めますが、すぐに「なんでトモはこういう話ないの?(笑)」と、コンビ間でエピソードの差がえげつないと指摘。
これに対してトモさんが半笑いで「ないですね~っ!」と再び軽めに返すと、微笑と憤怒を足して2で割ったような顔をしたほんこんさんから「お前なんやねん(笑)借金も返さんと…なんか腹立ってきたな!」と厳しいツッコミを浴びせられていたのでした。
(関西テレビ10月30日(日)13時59分から放送『マルコポロリ!』より)