<試写室>『おっパン!』おっさんの価値観のままだった誠(原田泰造)が遂げるアップデートへの流れが、美しくやさしい

公開: 更新: フジテレビュー!!
<試写室>『おっパン!』おっさんの価値観のままだった誠(原田泰造)が遂げるアップデートへの流れが、美しくやさしい

<試写室>『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』第1話

これまでの、このドラマ枠、「土ドラ」といえば…。

不死身のストーカーがタクシーと並走したり(『リカ』/2019年)、ママが知らないおっさんと入れ替わったり(『パパがも一度恋をした』/2020年)、血しぶき飛んだり(『恐怖新聞』/2020年)、隕石落ちそうだったり(『隕石家族』/2020年)、そうかと思えば隕石衝突して氷河期になったり(『#コールドゲーム』/2021年)、殺人犯だって一目でわかっちゃったり(『ギフテッド Season1』/2023年)、2サスの帝王も仕事なくなったり(『テイオーの長い休日』/2023年)…と、うん、つまり、“なんでもあり”!なわけです(最後の“テイオー”だけやたらノンキ)。

もう殺人鬼なんて当たり前、オバハンだってグランマだって主人公になれちゃうし、ご覧の通り、隕石関連も、男女入れ替わりも、もうすでに2回もやってんだから(隕石関連て何!?)、そら、もう、つまり、普通の企画のドラマをやるわけない…“なんでもあり”!、だってことは、誰も否定しないでしょう。

うん、で、そんな、“なんでもあり”の「土ドラ」枠の、「試写室」ばっかりやってる、「土ドラ」専門家、といっても過言ではない僕なわけですが(勝手に名乗ります)、そんな僕が、『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』というタイトルを聞いて中身を想像したら…(ちなみに原作は、読んでません…)。

『おっさんのパンツ』×「土ドラ」か…。そうだな…おっさんのパンツが、世界へ冒険にでも出かける(なぜ?)、いや、世界だと予算の都合もあるから、パンツが東海地方の空でも舞ったりする(東海テレビ制作ですからね!)、“おっさんパンツアドベンチャー”かな!!??(いくらなんでも飛躍しすぎ)とかなんとか、わけのわからない、想像をしていたのですが…。だけど、なんと、このドラマ…。まったくもって、そんなドラマでは、ないのです!(そらそう)この、よくわからないタイトルからは想像できないほど、実に現代的で、ちょっと社会派で、だけどとってもハートウォーミングな、ホーム&ヒューマンドラマなのです!!

とまあ、長すぎる前段はいいとして(おい!)、『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』とは、いったいどんなドラマなのか?肝心のあらすじはというと…。

「男は男らしく、女は女らしく!」とか平気で言っちゃう、古い時代の古い価値観のまま“おっさん”になってしまった主人公・沖田誠(原田泰造)が、引きこもりの息子・翔(城桧吏)を通じて知り合った、ゲイの青年・大地(中島颯太)と出会ったことで、彼の“おっさんのまま”だった価値観が、“アップデート”されていく…というお話。

『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』のシーン

初回でみせる、主人公の“アップデート”とは!?

っと、自分であらすじを書いといて、びっくりしましたが、“古い価値観”…“引きこもり”…“ゲイ”…と並ぶワードが、もう、なんだか、要素てんこ盛りで、とっつきにくそうで、難しそうな雰囲気に思えてしまいます…。が、そう、このドラマのタイトルを、思い出してください…このドラマは、『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』なのです!!(知ってる)

このタイトルの、雰囲気そのままに(どの雰囲気!?)、なんだかとっつきにくそうな社会派ドラマってことは一切なく、かといって、すべてを軽く受け流すわけでもなく、BLかましとけば時流だろ!?みたいな安易さだって一切なく(言い方!)、全体を見渡せば気軽に楽しく、だけど実は、ふかーく、ドラマは進行していく…そんな物語に仕上がっているのです。

『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』のシーン

とはいえ、僕、そうはいっても、見ている中盤まで、少しこのドラマには懐疑的だったのです。というのも、古い価値観を“アップデート”する、ってのがこのドラマのテーマとして掲げられているんですが(第1話のタイトル表示も「UPDATE 1」だし)、それが、なんとなく、僕の中では、ちょっと違和感があり…。

古い価値観をアップデートする…って、つまり、最新の、今の時代の価値観に合わせることだと思うんですが、それだと、なんだか、どんなに古い価値観が前時代的で、現代では “悪”だったとしても、それを無下に否定するのは、なんとなく気が引ける…というか、乱暴な気がしたし、今の価値観を“善”と決めつけて、それをアップデートとかいい感じの言葉で括(くく)るのもなんだかな…うーん、なんともいえないけど、なんだかな…って、中盤まで、少しモヤモヤしていた気持ちがあったのです(いや、だけど、序盤から展開される「女だからお茶入れろ!」とか言う主人公は、今の時代だろうがなんだろうが、アップデートして然るべき!だとは思うんですが…)。

『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』のシーン

うん、で、そのモヤモヤは一体何だろう?ってことなんですが、おそらく、いくら前時代的で古い価値観に凝り固まった“おっさん”とはいえ、“アップデートせよ!”って、なんだか、“上から目線”な気がしたんです。

多様性とはいうけれど、それって、共存するってことなのかなって僕は思うので、一方だけ変われ!って決めつけちゃうのは、とどのつまり、“上から目線”な気がしちゃってたのです…。

『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』のシーン

だけどこのドラマ、終盤に、昔の価値観のまま生きる人(=主人公)と、現代の価値観で生きる人(=ゲイの青年)、それぞれに、今持っている価値観でも尊ぶべきものがある…という気づきを与えたうえで、おっさんの価値観のままだった誠が、ある一つの、“アップデート”を遂げるのです。

で、その流れが、とてつもなく美しくって、やさしくって、それって、つまり、まったく持って、“上から目線”、ではなくって、まさに、共存!!!“共に、生きる!!”だったのです(言い換えただけ!)。

そして、『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』というタイトルには、おっさんの価値観はアップデートするべき部分もあるけれど、とはいえ、おっさんのパンツだって、なんだってよくない?という…。そう!“共存”を意味する、“共に、生きる!!”という意味が込められている!!(それ言いたいだけ)って、終盤の展開を通して、気づかせてくれる!!!のです!!!!(?)

っと、ホントに何言ってるか、よくわからなくなってきましたが、さて、とどのつまり、この初回でみせる、主人公の“アップデート”とは、一体どんなことなのか?

『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』のシーン

令和というこの時代にお届けする、多様性を意識したドラマではあるんだけれど、決してそれをひけらかさない、問題提起先行ではない、気軽だけど、深く考えさせられる、そんなドラマ…。とにかく新感覚!必見です!!

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