原田泰造“アップデート”のきっかけは有田哲平ら芸人仲間「出不精の僕を連れ出してくれた」

公開: 更新: フジテレビュー!!
原田泰造“アップデート”のきっかけは有田哲平ら芸人仲間「出不精の僕を連れ出してくれた」

原田泰造さんが、最近アップデートしたと感じたことを語りました。

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1月6日(土)からスタートする、土ドラ『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』(東海テレビ・フジテレビ系)は、主演の原田泰造さんが、家族からも嫌がられる古い価値観を持った“カタブツのおっさん”を演じるハートフルなホームコメディ。

原作は、“おっパン”の愛称で親しまれている練馬ジムさんの超人気同名LINEマンガ。主人公の沖田誠(原田)が、とあるゲイの青年と出会ったことから、これまでの自分の常識をどんどんアップデートし、すべての人たちの“好き”を肯定して応援していく物語です。

悪戦苦闘しながらも、古い常識をアップデートし、成長していく誠を演じる原田さんに、作品の魅力や役柄について、また、自身が思う“アップデート”についても聞きました。

おっさんのパンツの話かと思ったら、関係なかった(笑)

<原田泰造 インタビュー>

──原作は実写化を希望する声が多かったそうです。そのような作品のオファーを受けた際の心境を聞かせてください。

オファーをいただいて、すぐに原作を読みました。沖田誠が、家族や会社などで少しずつ自分の存在を見つめ直す部分に感銘をうけて、「これは絶対やりたい!」と思いました。

──『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』というユニークでインパクトのあるタイトルですが、初めて聞いたときの印象はいかがでしたか?

最初は、長いタイトルで覚えるのがすごく大変だなと思ったのですが、略して“おっパン”だから、これはいいなって。あとは、おっさんのパンツの話なのかなと思ったら、あまりそこは関係ありませんでしたね(笑)。

でも、なぜそういうタイトルなのか説明があるシーンがあって、そこは特にいいシーンなので、ぜひ見てほしいです。

──周囲の反響はいかがですか?

僕が誠を演じることに、「合っている」という声もいっぱいありましたし、「意外だね」という声もありました。「合っている」と言われたらうれしいし、「意外だ」と言われたら、「そうでしょ?」とも言いたくなります。

原作があるものを演じるのは、なんだか変な気分ですけどうれしいですね。

──沖田誠という人物像をどう捉えて演じていますか?

はじめは「この人、古い感性だな」とか「こんなおじさんいるな」とか「自分よりも全然、遅れているな」と思っていました。でも回を追うごとに、柔軟にアップデートしていって、いつの間にか自分は誠よりも遅れているんじゃないかと思えてきて。

周りの影響でどんどん変化していく誠の姿を見て、自分もちゃんとダメなところを素直に見つめ直して、頑張らないといけないなと思っています。

──誠を演じるうえで意識していることはありますか?

誠は、“趣味が家族”というくらい家族のことが大好きで、大事にしているんですけど、その気持ちが家族には伝わらないんです。

何よりも家族に重きを置いて、そのために頑張っている人なので、“家族を大事にする”ということを意識して演じています。

──誠のようにカタブツな人が周りにいたら、原田さんはどうしますか?

「この人は、何を言ってもダメだな」と思ったら、何も言わないし、近づかない。僕は、苦手な人には近寄らないタイプです(笑)。

主人公との共通点や気づきがいっぱい「まずは自分を知ることが大事」

──ご自身と役との共通点や、誠を演じることでの“気づき”はありますか?

いっぱいあります。誠の古い価値観から来るセリフに対して「言っちゃダメだよ」と思いながら、役と離れたところで同じことを言っている自分がいたり。劇中にはさまざまなシーンがありますが、「こういうことで、人はこんなに傷つくんだ」ということにびっくりしたり。

誠と僕は同世代ということもあって、いろいろと気づかされますね。

「コミケ(コミックマーケット)」や「同人誌」、「韓流スター」など劇中に出てくるのですが、そういう文化をあまり知らなくて。

でも、誠はゲイの大地くん(中島颯太)と友だちになってから、いろいろなものに触れて、それらが脳みそに入ってくる。そうすると、なんでも知りたくなっていくんです。その柔軟さは、僕にはないから、すごいなと思います。

自分が今、どれだけいろいろなものに興味を示さなくなったのかということをまず知ることが大事だし、何に興味を示そうか、興味を持っている人たちをどう理解しようか…そういうことをすごく考えるようになりました。

──誠と大地の関係性は、どのように捉えていますか?

誠は、はじめはゲイに対してあまりポジティブな考え方ではないのですが、大地くんを1人の人間として認めて、向き合ったときに、本当の友だちになっていきます。

そこから誠のアップデートが始まるのですが、その姿にとても好感が持てますし、大地くんとのシーンは本当に面白くて楽しいです。

アップデートしていくことは簡単ではないかもしれないけど、変わったほうがいいと思ったら、努力してでも自分を変えていくべきだと、視聴者の方にも思ってもらえたらうれしいですね。

──誠にとっての大地のように、自分を変えるきっかけになった出会いはありますか?

最近だと、あまり飲みの場に行くことがなかった僕を連れ出してくれた有田(哲平)くん、福ちゃん(福田充徳)、(堀内)健ですかね。

買い物とか食事が好きな有田くんたちにとにかくついて行くだけだけど、自分の価値観というか世界観も変わってきている気がします。みんなで話しているなかで「バイクの免許、取りに行こう」と思い立つくらい活動的になってきましたしね。

──飲みに行くようになったのは、相手が有田さんたちだったから、ということなのでしょうか?

そうですね…本当にしつこく誘ってくれたから(笑)。僕、番組終わりはずっと楽屋にいるんだけど、有田くんから「楽屋にいたらスタッフに迷惑だよ」「飲みに行こう」と言われていて。でも、ずっと「飲めないから」と誘いを断っていたんです。

それでも半ば強引に引っ張っていってくれて…今は本当に楽しくてしょうがない(笑)。

──引っ張っていかれた最初の飲み会は、嫌々でしたか?それとも行ってみたら楽しかったのでしょうか?

行った瞬間からは楽しかったです。40代半ばまで「なんで、先輩でも後輩でもない人と飲みに行かなきゃいけないんだろう」と、なんとなく嫌だなと思っていたのかな。その考えを吹き飛ばしてくれましたね。

あとは食にあまり興味がなかったのに、興味を持てるようになりましたし、今ではみんなで遠出もするようになったんです。4人の集まり自体も進化していて面白いし、僕はいろいろ知ることができて楽しいです。

町中華でビールを飲みながら本を読む──自分のアップデートを実感

──ご自身が最近アップデートしたことはありますか?

お酒が飲めるようになったことですね。もともと、あまりお酒が飲めなかったんですけど、収録終わりに有田くんたちと食事に行くようになって、お酒にチャレンジするようになって。そうしたら徐々に飲めるようになったんです。

つい最近、福ちゃんに、「昨日、何やってたの?」と聞いたら、「町中華で瓶ビールを飲みながら、本読んでた」と答えが返ってきて、「なんてカッコいいんだろう!」と思って。その後、すぐ真似してみました(笑)。

──やってみて、いかがでしたか?

瓶ビールを飲みながら本を読んで、そこにテレビが流れていて、ほかのお客さんがガヤガヤしているのも関係なく、そこにいる…。憧れだったことが実現されていると思うと、大人になった感覚でした。

何年後かには、「バーで飲んでるよ」って答えられるようになりたいですね(笑)。

──まだできていないことで、アップデートしたいことはありますか?

先日、撮影の合間に城(桧吏)くんと「休みの日は何してるの?」っていう話をしていたんです。城くんは家電を見に行くのが好きらしくて、「知ってます?今、掃除機にモニターが付いていて…」と、最新家電の話をしてくれたんだけど、本当に進化して驚いて。

『アメトーーク!』(テレビ朝日)とかを見て、「あぁ、こんなのあるんだ」くらいしか考えたことなかったけど、今はかなり進化したものもあるから、電気屋さんに見に行くだけでも楽しいんだろうな、と城くんとの雑談で知りました。家電の知識もアップデートしたいので、今度見に行こうと思っています。

…今話していて「あれ?」と思ったのですが、モニターが付いているのは掃除機じゃないかもしれない(笑)。

──最近、ジェネレーションギャップを感じたことはありますか?

今の若い人たちは、いろいろな「ものの調べ方」を持っていますよね。食に関しても食べログのようなサイトだけじゃなくて、Instagramを使うらしくて、それがいいなと思っていて。絶対に損をしないように情報を集めている感じが好き。

──それは、共演者などを見ていて気になっていたのでしょうか?

娘がやっていて、「あ、これ知りたい」と思ったのが最初ですね。一度教えてもらったこともあります。

ただ、インスタを開いて、「ここを押して調べるんだよ」って検索ボタンを押したら、水着の女の人がいっぱい出てきちゃって(笑)。気まずいから一旦中断したけど、あとで改めて娘から検索方法を教えてもらいました。…あれは恥ずかしかったな。

──劇中、誠は自身の考えに固執しすぎて家族から敬遠されますが、原田さんは家族とどのような関係性ですか?

僕の家族は、奥さんが中心ですね。普段は、家族それぞれが今日あったことを奥さんに話して、僕はそれを奥さんから教えてもらう感じです。

──ご自身は、どのような父親だと思いますか?

僕自身は、「家族でどこかに行こう!」とか「みんなで頑張ろう!」と言うタイプではないから、誠のように「家族が大事だ!」と熱く言えるのはうらやましい。そういう点では、アップデートしないといけないのは、僕なのかも。

これから、何か家族に喜んでもらえるようなことをしてみようと思います。

──どんなことをしてあげたいですか?

食事を作ってみようかな。

──食事をしながら、お酒も一緒に飲めますね。

そうですね。そうしよう!

──誠は自宅の置物を指差し確認することが日課になっていますが、原田さんが日課にしていることはありますか?

今の家に引っ越したときに、神棚を作ったんです。そこに手を合わせることが日課ですね。

神棚を作ったのは…映画でよく神棚に手を合わせるシーンありますよね。それを見ていて、「家に欲しいな」と思ったから。家内安全、交通安全、商売繁盛などいろいろと、10何年、毎日お願いをしています。

──変化、効果はありましたか?

あまり病気にかからないし、効果はあるんだと思います。

──最後に、ドラマを楽しみにしている方へメッセージをお願いします。

このドラマは、僕と同世代の方が見ても面白いと思いますし、どの世代の方にも心に刺さるドラマだと思います。

人が変わろうとして努力する姿は、何か心打つものがあると思うので、「こうじゃない、ああじゃない」と言いながら見ていただけたらうれしいです。

撮影:河井彩美
取材・文:出口恭子

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