吉田羊 名物深夜食堂の閉店に「ものすごくショック。年末に行きたいと思っていた」

公開: 更新: フジテレビュー!!
吉田羊 名物深夜食堂の閉店に「ものすごくショック。年末に行きたいと思っていた」

吉田羊さんが、閉店を決めた深夜食堂への思いを語りました。

吉田さんは『ザ・ノンフィクション「新宿二丁目の深夜食堂2~名物ママ 54年目の決断~後編~」』(12月10日14時~/フジテレビ※関東ローカル)の“語り”を担当。

新宿二丁目で、53年営業を続ける深夜食堂「クイン」。深夜0時に開店し、翌朝9時まで営業する店を切り盛りするのは、名物ママのりっちゃんとその夫・タカミチさん。

ふたりは、さまざまな事情を抱えて来店する人たちを、温かいもてなしとおいしい料理で包み込んできました。人々にとって「止まり木」のような店ですが、高齢のふたりは満身創痍。そして、今夏、タカミチさんが体調不良で緊急搬送されたことをきっかけに、ついに閉店を決意します。

今年3月の前作放送後、大きな反響があった回の続編で、吉田さんは、前作に続きナレーションを担当します。収録後のインタビューでは、涙をこぼすなど、思いを寄せた作品について感想を聞きました。

<【前編】吉田羊が涙…閉店迫る深夜食堂の夫婦に「本当に大きい人生の宝だっただろうと思います」>

<【関連記事】吉田羊「ちょっと救われ、背中を押された」新宿二丁目・深夜食堂のママの叱咤に>

また、11月19日、26日に放送された「山本さんちの食卓~笑いと涙のサポートハウス~前・後編」が12月10日までTVerFODでの無料配信中です。

<『ザ・ノンフィクション』関連記事>

突然の閉店宣言に、困惑し涙を流す常連客…夫婦の心中は?

LGBTQが集う街・新宿二丁目で、午前0時から朝まで営業する深夜食堂「クイン」は、1970年(昭和45年)のオープン以来、名物ママのりっちゃん(78)と厨房を担当する夫の加地さん(78)の夫婦二人三脚で、この街に流れついた人々の心を癒やしてきました。

『ザ・ノンフィクション』で紹介されるしにゃ食堂「クイン」の店内
りっちゃん(右)

おにぎり、焼き魚、500円で食べられる定食など、真夜中の優しい味で親しまれてきた店は、この街になくてはならない存在です。

店の歴史は半世紀を超え、すでに夫婦の体力は限界の状態。それでも「辞めないで」という“二丁目の住人”たちの声に応え、「1年後に迫った賃貸契約の更新までは…」と、満身創痍の体で営業を続けてきました。

しかし、りっちゃんの座骨神経痛は日に日に悪化。さらに、加地さんがこの夏の記録的猛暑で倒れ、臨時休業を余儀なくされました。

その後、店を再開して5日で店の入口に貼られたのは「閉店のお知らせ」。夫婦は、1年後の契約更新を待たず、1ヵ月後の2023年9月末に閉店することを決めたのです。

『ザ・ノンフィクション』で紹介されるしにゃ食堂「クイン」の店内

突然の知らせに常連客たちは驚き、涙する人まで。数え切れない孤独や絶望を受け止めて、人々の背中を押してきた「クイン」。

53年の歴史に終止符を打つ決断をした夫婦の、閉店までの日々を追います。

吉田羊 インタビュー>

『ザ・ノンフィクション』のナレーションを担当する吉田羊

――ついに、りっちゃんが「クイン」を閉店することを決断しました。

お店のスタートが0時なので、飲みに行くとしたら、翌日何もない日じゃないといけませんので、今年一年間仕事を頑張って、全部やり終えた年末に行きたいと思っていたんです。

前回のオンエア(今年3月)を見た友人が、その後すぐにりっちゃんに会いにお店に行って、「すごくいいお店だった。あそこは通っちゃうね」と言うのを聞いていたので、私もうかがうのを楽しみにしていました。

それが想像よりも早く終わってしまうなんて…本当に残念です。閉店を聞いて、ものすごくショックでした。

でも、(りっちゃんが“息子”と呼び信頼する)ユウキさんの言葉にあったように、辞めてほしくない、続けほしいというのは、こちら側の気持ちであって、りっちゃんとタカミチさんおふたりの人生を考えれば、決して後ろ向きな閉店ではないのかな、と感じました。

番組の最後に、ずっと「旅行がしたい」と言っていて、15年も電車に乗ったことがないというタカミチさんが電車のチケットをじっと見つめている姿が、本当にかわいらしくて、いとおしくて、心から「よかったですね」という気持ちにもなりました。

これから体をいたわって、ゆっくりとふたりで過ごす時間ができるのかなと思ったら、ナレーションも、寂しい、悲しいだけではなくて、前向きにおふたりの第二の人生に寄り添えるようなニュアンスを意識して読ませていただきました。

――りっちゃんは、53年続けた店の“引き際”についても話していました。吉田さんはどのように感じましたか?

俳優業をしていると、気づいたら倒れるところまでやっちゃうことがあるんです。求めていただければありがたいし、面白い脚本に出会えば、やっぱりやりたくなってしまうもので。

今回、タカミチさんが倒れたように、体のSOSを聞くまでは、なかなか自分では決心できないだろうなというのは感じていて。

でも、「もうここまでやった」と言い切れるところまで続けられたらそれはそれで幸せだろうと思いますし、(常連の)アキさんが「仕事があるのが幸せだと感じる暇もないほど53年間忙しく働いてきた」とおっしゃっていたように、辞めると決めたあとに「こんなにこの仕事を続けてこられたんだ。幸せだったな」と振り返ることができれば、それは最高の引き際なのかなっていう気がします。

『ザ・ノンフィクション』のナレーションを担当する吉田羊

<ナレーションの一部を先取り公開>

<予告動画>

YouTube「FUJITV GLOBAL CHANNEL」で、『ザ・ノンフィクション』の予告動画を配信中!12月10日(日)14時~「新宿二丁目の深夜食堂2~名物ママ 54年目の決断~後編~」予告

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