『パリピ孔明』美術スタッフが明かすセット制作秘話!「BBラウンジは昔の豪華さが感じられるように」

公開: 更新: フジテレビュー!!
『パリピ孔明』美術スタッフが明かすセット制作秘話!「BBラウンジは昔の豪華さが感じられるように」

水10ドラマ『パリピ孔明』の重要拠点、BBラウンジの制作裏話を取材しました。

現在放送中の“音楽青春コメディ”『パリピ孔明』(フジテレビ)は、「ヤングマガジン」(講談社)にて連載中の人気コミックが原作(原作:四葉夕トさん、漫画:小川亮さん)。

中国三国時代の天才軍師・諸葛孔明(向井理)が現代の渋谷に転生して、歌手を目指すアマチュアシンガー・月見英子(上白石萌歌)の前に立ちはだかる壁を軍師のごとく切り崩し、成功に導いていくサクセスストーリーです。

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本格的な音楽やキャラクターに合わせ細部まで作りこまれた衣装に加え、隅々までこだわりが詰まったセットも注目ポイント。そこで、フジテレビュー!!は、孔明が転生した直後に足を踏み入れ、英子と出会ったBBラウンジのセットを取材しました。

美術デザインを担当している棈木(あべき)陽次さん、装飾担当の山田将大さんの裏話と、たくさんの写真とともに見どころに迫ります。

大きなロゴやミラーボール、シャンデリアが印象的なフロア

まず、取材班が目にしたのは、数々の物語が生まれたBBラウンジ。さまざまな場所に設えられた大きなロゴ、ゴージャスなシャンデリアなどが印象的です。

本当に営業しているんじゃないかと錯覚を起こすほど作り込まれたBBラウンジは、美術デザインを担当した棈木さんによると「どこかで見たような、見たことがないような、ありそうでないライブハウスになれば」との着想から、デザインしたそう。

「原作からイメージしつつ、参考に渋谷の老舗クラブへ見学に行きました。BBラウンジは老舗であり、ちょっと古いタイプのライブハウス。バブルの頃に作られたであろう昔の豪華さが感じられるように、巨大ミラーボール、光もの、シャンデリア、やけに目立つロゴ看板を随所に取り入れました。LEDモニターなどはなく、アナログタイプの電飾に少しだけ今風のネオンタイプのLEDライトが加わったくらいの設備設定です」(棈木さん)。

フロアのサイドにあるスペースにも大きな「BBLounge」のネオンが!
存在感のあるシャンデリア
年季の入った革張りのソファで“老舗感”が増しています
ステージからの景色。地下にある設定ですが、柔らかい光が!「開店中以上に閉店中のフロアへの自然光の差し込みを大事にしました」という棈木さん

ステージの両サイド、奥まった場所にスペースも。ここでもゆったりと音楽とお酒を楽しむことができそうです。

古いタバコの自販機が!

バーカウンター周辺は“大人の社交場”を意識

孔明が第1話で見事なバーテンダーぶりを見せたバーカウンターや周辺には、酒類がズラリと並びます。

装飾の山田さんに聞くと「ロケで使用した新宿の『WARP SHINJUKU』が飾っていたシャンパンブースを参考にしました」というカウンター周辺。

各種お酒やリキュールが並ぶバーカウンター

「大人の社交場を意識して、『クイーン・レア・シャンパーニュ』『コカレロ』『クライナーファイグリング』といった洋酒の実物をお借りし、カウンターの他にお酒ブースを3箇所作りました」と明かしました。

カウンターのサイドには、カラフルなライティングの観覧車が!「クライナーファイグリング」という小さなボトルの洋酒が飾られています
「コカレロ」のブース
「クライナーファイグリング」が飾られた柱

“ごちゃごちゃ感”を大事に作られたバックヤード

続いて、バックヤードへ。扉を開けた瞬間、目に飛び込んでくるのは、転生してきた当初の孔明がうまく乗れずに“落馬”していたロデオマシン。

山田さんいわく、実は苦労した装飾だったそう。「演出の渋江(修平)さんから『生きた馬の首っぽいものがついた、サイバー感があるものを』という注文があり、サイバー感はところどころ切れた電球のついた電飾をつけて表現しました。馬の顔はラバーマスクをリペイントしていて、首がカクンと振るように関節を作っています」と、こだわりを。

つぶらな瞳が印象的なロデオマシン。背後にあるロッカーには、「災害時のアナウンス」が貼られています

バックヤードは全体的にごちゃごちゃした雰囲気ですが、「オーナー・小林(森山未來)が前オーナーから引き継いだまま、片づけられずに物が増えてしまっている」という設定。

また「“渋谷感”を出そうと神棚にハチ公のぬいぐるみを飾った」そうですが、「最後まで誰にもツッコまれませんでした(笑)」と明かしました。

今では見かけることがなくなったラジカセや、積み上げられたCDがノスタルジーを感じさせる…
小林のデスク。デスクマットの下には出前情報やレシートが挟まれています
デスク上にある錆びたボックスの中には…
小林の三国志カードコレクションが入っています!
事務所の奥にあるキッチンには、横山光輝さんの「三国志」がズラリ。劇中に出てきた「三顧の礼」「桃園の誓い」などのエピソードも

他にも、映像には映らないかもしれないけれど、こだわった点を聞くと、「ポスター類や壁に飾ったレコードジャケット、ステッカーなど、細かいものも自作しています。装飾チームだけでは限界があるので、友人などの協力も得て、およそ100種類くらい作りました」と山田さん。

フロアの奥にあるスペースには、レコードやBBラウンジで開催される予定のライブのポスターが飾られています

さらに、小林と、第9話に登場するロックデュオ、イースト・サウスの東山(石崎ひゅーい)のノートパソコンに貼られたステッカーは、音楽関連を中心にイベントフライヤーやグッズ、アートワーク、ロゴなどを手掛けるデザイナー・KMIさんの協力を得て制作されたそうです。

実は、上白石さんも、過去にKMIさんのステッカーをお気に入りとしてSNSにあげていたといいます。「現場で装飾として使っていたステッカーを見た上白石さんから『私も欲しい!』と言っていただいて。いろいろと作ってよかったなと思いました」と、キャストにも好評だったことを明かしました。

「きもち たかまる バイブス」「これはエモい!」「チル 特撰品」などレトロ感あるフォント使いが印象的なKMIさんのステッカー。「またあした!」「ビビビーッ」など4点は、装飾部にKMIさんを推薦したアマチュア作家・SGWRさんの作品。「ゴリ」は装飾部の作品です

物語は終盤。孔明、英子らBBラウンジのメンバーの前に、小林との因縁を感じさせる前園ケイジ(関口メンディー)が“今作最大の壁”として立ちはだかります。ハラハラするストーリーとあわせて、ぜひセットの隅々にも注目してみてください。

<『パリピ孔明』BBラウンジセットツアー動画>

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