川栄李奈さんが、シングルマザーになることを決めた女性にエールを送りました。
川栄さんは、『ザ・ノンフィクション「ひとりで産むと決めたから 後編~31歳 サキの決断~」』(8月6日14時~/フジテレビ※関東ローカル)のナレーションを担当。
<【前編】川栄李奈 反対を退け、ひとりで出産を決めた女性に理解「ちょっとしたプライドで周囲を頼りたくないという気持ち」>
カフェの店長でありながら、夜は歌舞伎町のキャバクラで働く31歳の女性。彼女がダブルワークをするのは、これから生まれてくる子をひとりで産み、育てるため。
コロナ禍で、飲食店が大きなダメージを受けるなか、家族にも頼らずひとりでの出産を決めるも…。ぶち当たる厳しい現実の前に、彼女が下した決断は…。
自身も二児の母である川栄さんはどんなことを感じたのか、収録後に話を聞きました。
時間もお金もないなか、迫る出産…追い込まれた彼女の選択は?
新宿でカフェを経営するサキ(31)さんは、コロナ禍で経営が悪化した店の運転資金を稼ぐため、昼はカフェ、夜は歌舞伎町のキャバクラで働いていました。そんななか、ひと月前に別れた男性との子どもを妊娠。周囲から反対されるも、出産を決意します。

23歳のときに子宮頸がんとなり、医師から「妊娠は難しい」と診断されたサキさんにとって、妊娠は特別なこと。「授かった命を絶対に産みたい」と、ひとりで産むことを決めたのです。
安定期に入ると、カフェを維持するため、生まれてくる赤ちゃんとの生活のため、夜の銀座で働き始めます。ところが、通常営業ができるようになったカフェではアルバイトが定着せず、サキさんがシフトの穴を埋める日々…。
さらに、ひとりで暮らす部屋は単身者用のため、出産前に退去を迫られます。時間も、お金もないなか、大きなおなかを抱え、サキさんは、追い込まれていきます。
予定日を1週間過ぎたころ、ようやく陣痛が始まったサキさんは入院。しかし、その4日後、番組スタッフに送られてきたメッセージには、「新生児仮死」の文字が…。
夢を追いながら、ひとりで子どもを産むことを選んだサキさんの子育て生活の行方は…。

<川栄李奈 インタビュー>

――「人に頼りたくない」という思いが強いサキさんですが、それでも助産師さんや、お母さんに少しずつ助けを求めていました。川栄さんご自身は、どなたの助けを求めますか?
家族です。特に、母とは子どもが生まれてから、より連絡を取るようになり、助けてもらっています。VTRに「子どもは(人と人をつなぐ)魔法」と出てきましたけど、もう本当にその通りだな、と思います。
――ほかに、VTRで印象的だったのはどんなシーンですか?
赤ちゃんは生まれたもののNICU(新生児集中治療室)に入ることになって、しかも帝王切開で出産してという…。どんな場合でも、赤ちゃんが絶対に無事で生まれる保証はないですし、お母さんにとっても産前、産後はとっても不安なものです。
コロナ禍で面会ができないのもあったと思いますが、それをひとりで、というのが、本当にすごいな、と思いながら見ていました。
――サキさんにかけてあげたい言葉はありますか?
頼れるものは全部頼って、使えるものは全部使ったらいいんじゃないかな、と思いました。周囲を巻き込んで、みんなで子育てをしてもらうような気持ちじゃないと、なかなか難しいですよね。
ちょっとしたプライドも、一回、踏み出してみれば、そこからはスムーズにできる気がします。
それは、サキさんだけでなく、同じように思うお母さんたちに言えることなのかなって。
ひとりで抱え込まないというのが大事だと思います。
――ご自身の周囲にシングルマザーはいますか?
いないんです。結婚している人も少ないくらいで。どうしても、子どもを持ったら仕事を諦めなくちゃいけないのかな、などと考えてしまって、だから結婚もいいや…と思う人が多いみたいで。
だからこそ、こういう番組がきっかけになったらいいなと思います。
<ナレーションの一部を紹介>
<予告動画>
YouTube「FUJITV GLOBAL CHANNEL」で、『ザ・ノンフィクション』の予告動画を配信中!
8月6日(日)14時~「ひとりで産むと決めたから 後編~31歳 サキの決断~」予告