『ちいかわ』の世界を味わえるブースや『鬼滅の刃』『ワンピース』『千鳥の鬼レンチャン』など人気コンテンツのアトラクション。
7月22日に開幕したお台場冒険王2023は、初日からどこも行列ができる人気ぶりとなっています。

このイベントで、初日から男の子を中心に人気となっているのが『TOMUSHIのカブクワすごいぞ!!』という体験展示コーナーです。

ヘラクレスオオカブトやニジイロクワガタなど世界中のレアな昆虫100匹が隠れた巨大な虫かごに入って、触れ合うことができるという体験ブース。
しかも、ここにいるカブトムシやクワガタたちの最大の特徴は、「ゴミを食べて育つ」ということ。ゴミを減らして地球環境を守ることができる“スーパー昆虫”たちなんです。
そうしたSDGsに関する学習展示もあって、夏休みの自由研究にも役立ちそう。
実際、カブトムシやクワガタたちはどんな状態なのか、タレントで昆虫研究家の篠原かをりさんとブースを訪れてみました。
【まずは写真で見る!】ゴミを食べて育った、ものすごい「カブトムシ」と「クワガタ」たち

激レアなカブトムシに直接触れる!
虫かごブースの扉をあけて入ってみると、天井や壁などを歩くカブトムシたちの姿がすぐに目に飛び込んできます。
驚くのはその大きさ。10センチを超えるカブトムシたちがたくさん歩いています。篠原さんも「お店で買ったらどれも数万円はしますね」と目を丸くしていました。

そしてもうひとつ、種類の多さにもビックリ。日本の森にはいないレアな品種もたくさんだと言います。
黄金色に光るカブトムシや大きな美しい形のはさみを持ったクワガタなど、思わず見とれてしまうほど。
イベント期間中にどんどん新しいカブトムシやクワガタが運ばれてくるということで、常時10-15種類くらいが100匹ほど展示されています。

昆虫には「レア度」がつけられているため、それらをすべて見つける楽しみもあります。

ブースの中はカブトムシたちの住んでいる環境が再現されていて、木陰や床に敷かれた木片チップの下などに隠れている個体もちらほら。

篠原さんは木片チップの下から、レア度が高いマンディブラリスフタマタクワガタを発見しました。
篠原さんによると「世界最大のノコギリクワガタとして人気の『ギラファノコギリクワガタ』と双璧をなす存在」とのこと。
「これはなかなか触れ合えるところはないと思います!」と興奮気味に語り、自分の手をハサミに近づけながら、その気性の荒さや機敏性のすごさを教えてくれました。
これだけの数がいるため、あちらこちらでカブトムシとクワガタたちの力比べも見られます。

ちょっとかわいそうにも見えますが、篠原さんによると、こうしたケンカは良い樹液をたくさん飲めるように、今いる場所から他の個体を追い出そうとする行為で、木の下にどちらかが落ちると戦いは終わり。大きく縄張りを主張して相手を追い回したりはしないため、「こざっぱりとした争い」なんだそうです。
ゴミを資源化する、ものすごいカブトムシのパワー
ここにいるカブトムシたちを開発したのは昆虫バイオスタートアップの「TOMUSHI」という会社です。
キノコを生産した後に出る廃菌床や畜産関係の廃棄物などのゴミを集め、特殊な加工をしてエサ化。
このゴミを大量に食べて、成長スピードが速いカブトムシをTOMUSHIが独自に研究・開発して生み出しました。

ゴミ問題を解決するだけでなく、カブトムシから昆虫由来のたんぱく質を抽出し、水産や畜産の飼料にすることに成功。食料問題の解決にもつなげたいと言います。
食料どころか、今では、漢方薬の生産にもつながる可能性があることがわかっています。
すでに様々な昆虫商品の販売を開始していて、さらに地球環境に優しいカブトムシやクワガタの生産を広げたいと考えています。
TOMUSHIのカブトムシやクワガタを堪能した篠原かをりさんは「こんな激レアなカブトムシやクワガタたちが常時新しいものがどんどん入りながら100体いるなんて、毎週来てもいいですね!」と、その可愛らしさに癒された様子でした。

ゴミを食べるカブトムシやクワガタと触れ合える「TOMUSHIのカブクワすごいぞ!!お台場冒険王ふれあいの森」は、8月27日までの開催です。