吉田羊「ちょっと救われ、背中を押された」新宿二丁目・深夜食堂のママの叱咤に

公開: 更新: フジテレビュー!!
吉田羊「ちょっと救われ、背中を押された」新宿二丁目・深夜食堂のママの叱咤に

吉田羊さんが、深夜食堂の名物夫婦を「理想のご夫婦」と評しました。

吉田さんは、3月12日(日)14時~放送の『ザ・ノンフィクション「新宿二丁目の深夜食堂~人生を奏でるビール瓶~」』前編(フジテレビ/関東ローカル)の“語り”を担当。

新宿二丁目にある食堂「クイン」。深夜0時に開店し、閉店する朝9時まで、さまざまな人々が集います。お客さんのお目あては、77歳になるママのりっちゃんと、りっちゃんの夫・加地さんが作る、安くておいしい家庭料理の数々。都会の深夜食堂を舞台に繰り広げられる、ちょっと不思議で温かい人間模様に迫ります。

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多様な人生が行き交う深夜食堂で繰り広げられる、ちょっと不思議で、どこか温かい人間模様

東京・新宿二丁目。LGBTQをはじめ、さまざまな人が集う街で、“癒やし”を求める人々が、夜ごと訪れる深夜食堂があります。

この街で53年営業を続けてきた「クイン」。日付が変わった午前0時に開店します。

飲食店をハシゴしてやってくる会社員、同性愛カップル、自身の店の営業を終えた“二丁目の住人”など、閉店する午前9時まで、客足は絶えません。

多くの客の目的は、名物ママのりっちゃん(77)に会うこと。恋愛の悩みや人生相談など、ここでしか話せない悩みをぶつければ、返ってくるのは、優しいアドバイスや、ときに厳しい叱咤激励。心の中にポッカリ空いた穴を埋めてくれるのです。

さらに、りっちゃんの夫である加地さん(77)が作る、焼き魚、ハンバーグ、おにぎり、「500円定食」など、安くて温かな家庭料理が、お腹を満たしてくれます。

『ザ・ノンフィクション』で紹介された新宿二丁目の「クイン」のママと夫の加地さん 加地さんとりっちゃん

この夜、訪れた葵さん(24)も、そんな客のひとり。涙ながらにりっちゃんに打ち明けたのは、絶縁したという親との関係。家族団らんや家庭の味を知らずに育ち、「自分には帰る場所がない…」と語る彼女に、りっちゃんは「いつでもここに来い」と言葉をかけます。

そんな葵さんが決まって注文するのは魚料理。幼い頃に食べた記憶がない“家庭の味”を求めて、彼女は今夜もやってきます。

さまざまな人生が行き交う街の深夜食堂で繰り広げられる、ちょっと不思議で、どこか温かい人間模様を見つめます。

『ザ・ノンフィクション』で紹介された新宿二丁目の「クイン」のママとお客さん 客と盛り上がるりっちゃん(右)

フジテレビュー!!では、ナレーション収録を終えた吉田さんにインタビュー。VTRの印象やりっちゃんと加地さんの夫婦関係などについて聞きました。

「こういう夫婦になりたい、こういうふうに連れ添っていきたいと思う理想のご夫婦」

吉田羊 インタビュー>

『ザ・ノンフィクション』でナレーションを担当した吉田羊

――ナレーションを終えていかがですか?

最初こそ、りっちゃんのキャラクターにド肝を抜かれましたが、読んでいるうちに、自分も人生相談をしているような気持ちになりました。

特別大きな悩みがあるわけでもないのに、最後はちょっと救われたようで、「よし、明日も頑張ろう」と思える力をいただけた気がしています。

――ド肝を抜かれたのは、どんな部分ですか?

キャラクターや言葉の強さもあるのですが、飾らない言葉だからこそ、まっすぐ相手の心に言葉が届くのが、お客さまの表情を見ていると伝わってきて。

ときに突き放したり、叱咤したりしても、相手を思ってこそというのが伝わって。“二丁目の母”と呼ばれているのがうなずけるし、地方出身者にとっての“東京のお母さん”であり、(加地さんは)“お父さん”なんだろうなと思いました。

今は報復を恐れて叱ることに二の足を踏む人も多いですから、自分を思って叱ってくれる存在は本当に貴重だと思いました。

――りっちゃんご夫婦の言葉で印象に残っているものはありますか?

「あなたが私を理解しなくても、それはあなたの自由です」という言葉はとても印象に残りました。

今、承認欲求を満たすSNSなどのツールが増えているからこそ、必要以上に(理解されたいという思いに)とらわれて、がんじがらめになっている人も少なくないのかなって思うんです。

でも、理解されなくてもいいじゃない、自分の生きたいように生きればいいんじゃないのって、笑い飛ばすような強さをあの言葉から受けて、私自身も救われました。

(俳優業は)他者からの評価が必要以上に目に見える仕事で、それに振り回される自分も、振り回されまいとあがく自分もいて。そんななか、自分が好きで選んだ仕事だから評価は気にせず好きなように生きなさいと、背中を押していただいたような気持ちになりました。

『ザ・ノンフィクション』でナレーションを担当した吉田羊

――名言がたくさん出てきます。

りっちゃんの言葉だけではなく、加地さんの言葉にも何度も胸を打たれました。「もう一度付き合うとしても、りっちゃんと付き合う」「本当にかわいい人だよね」といった言葉が、50年以上連れ添っても、まるで昨日出会ったかのように出てくる。

人生でそう思える相手にたったひとり出会えたらどんなに幸せだろう、となんだかうらやましく拝見しました。

――本当に素敵な夫婦関係ですね。

自分がお店選びをするときも、おいしいものを出すお店はたくさんあるなかで、やっぱり、お店の雰囲気や店主さんが生み出す愛のようなものに心震わされて通い始めるんですよね。

まさにそんなお店ですよね。ご夫婦の絆や愛情、目に見えない信頼がお店に満ちていて、それに触れたくてみなさん通われてくるのかな、と思いました。

こういう夫婦になりたい、こういうふうに連れ添っていきたいと思う理想のご夫婦ですね。

早ければ、あと一年で店じまいをするかもしれないとの話でしたので、それまでに一度うかがいたいな、と思いました。

<ナレーションの一部を先取り紹介>

<予告動画>

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3月12日(日)14時~ 「新宿二丁目の深夜食堂~人生を奏でるビール瓶~」前編予告

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