小堺一機「いい先輩は現場で見せてくれる」山田裕貴の後輩への接し方に感心

公開: 更新: フジテレビュー!!
小堺一機「いい先輩は現場で見せてくれる」山田裕貴の後輩への接し方に感心

小堺一機さんが、19年ぶりとなるフジテレビのドラマ出演で感じた変化を語りました。

月9ドラマ『女神の教室~リーガル青春白書~』(読み:テミスのきょうしつ/フジテレビ)は、未来の法曹界を担う若者たちが通うロースクール(法科大学院)を舞台にしたリーガル&ロースクールエンターテインメント作品。

第6話では、学生たちをつけ狙う“crow”の正体が、柊木雫(ひいらぎ・しずく/北川景子)が裁判官として対峙した過去のある津山邦彦(安井順平)だったことが判明。しかし、津山が自ら命を絶ってしまうという急展開となり、SNSをざわつかせました。

<ドラマ『女神(テミス)の教室~リーガル青春白書~』これまでのあらすじ完全版>

本作で、柊木やエース教員・藍井仁(あおい・じん/山田裕貴)の言動に振り回される青南法科大学院の教務主任・里崎健一郎(さとざき・けんいちろう)を演じている小堺一機さんにインタビュー。久しぶりのドラマ撮影で感じた現場の変化、若い俳優陣との芝居で感じたことなどを聞きました。

北川景子は「さりげなくスッと“座長感”を出される方」

<小堺一機 インタビュー>

──物語は佳境に入っていますが、撮影現場の雰囲気はいかがですか?

僕はフジテレビのドラマに出演するのが19年ぶりですが、スタッフは皆さんタブレットで台本などを確認していたり、照明もLEDになっていたり、ハイテクで驚きました。

女性のスタッフさんも増えて、カメラもちっちゃくなり、自分の娘や息子より若い方が多くて、すごく年を感じました(笑)。

──今回、主演の北川景子さんとは初共演ですが、小堺さんから見た座長ぶりなどをうかがえますか。

「座長だぜ!」という感じがなくていいですね。普段は柔らかい空気をまとっていて、本番ではピシッと決めるというか、さりげなくいいところでスッと“座長感”を出される方だなと思います。

──共演前後で、印象の変化はありましたか?

すごく美人さんですけど、自分で美人だと思ってない感じがステキですね。

撮影が始まった当初、お近づきになりたいなと距離をはかっていたときに、「随分、遠くにいるな…」とよく見たら、お顔が小さかったっていうこともありました(笑)。

<北川景子「意識してます(笑)」 山田裕貴に会いたくてスケジュールをチェック>

昔あった役者飲み「あれ、大っ嫌いでした(笑)」

──ともに教員役を演じている山田裕貴さんの印象はいかがですか?

山田くんは、さりげなく若い皆さんにお芝居のアドバイスをしていて。それも上からではなく「こう思うけど、どう?」と教えてあげていてステキだなと思います。

なかなかね、教えるのって難しいんですよ。「うっせーな」と思わせちゃったり、「こっちはこっちでやってるんだ」と思わせちゃったりする可能性もありますから。でも、人柄もあると思いますが、うまくスッと言葉をかけていて。素晴らしいですね。

僕がお芝居の学校に行っていた頃は、いわゆる「役者飲み」という文化があったんです。先輩と飲むと、演技論が始まるわけですよ。「今日のお前の芝居はなんだ」と。あれ、大っ嫌いでした(笑)。

いい先輩というのは、現場で見せてくれるんですよね。山田くんみたいに。若い皆さんの世代には、人を論破するための演技論みたいなことを言う人がいなくなって、とてもいいなと思います。

──学生役の皆さんとも一緒になるシーンが多いかと思いますが、お芝居を交わして感じたことはありますか?

僕、初めてドラマに出してもらったのが22歳くらいだったのですが、16回NGを出したんです(笑)。緊張して、セリフが言えなくなっちゃって。

今の若い方たちはそういう感じは全然ないのね。現場に台本は持ち込まず、ちゃんとセリフを覚えているし。

僕らの時代はリハーサルだけやる日が2日間くらいあって、それから本番を収録するという感じだったんですよ。でも、今は時代が変わって、収録の日にスタジオに来て、その場でリハーサルをして本番という進め方になっていて。それでもきっちり対応している皆さんは、「イマドキの若い人は」なんて言えないくらい素晴らしい役者さんですね。

それに、皆さんちゃんとアドリブができるでしょう。昔はアドリブをやると「変えたんだな?」「それでいくんだな?」と詰めてくる先輩もいて。「芝居って、相手の出すものによって、お互いに変わるものなのにな」と思っていたのですが…。

今の子は頭が柔らかくて、しっかり芝居を受けて返してくれるので、それがすごくうれしかったです。

ディレクターから「もうちょっと強めに言いましょう」という指示が来れば、その“強め”の意味もちゃんと考えて、理解して、返しているし。酒場で演技論を語っていた昔の先輩に、彼らの芝居を見せてあげたいです(笑)。

里崎先生は「ずるい人。でも切なさも感じて」

──6話まで放送されましたが、『女神の教室』という作品自体を小堺さんはどう見ていますか?

自分の青春時代を思い出しながら、ただただ見ています(笑)。

今までにも法廷ものや法律を扱った作品は多くありますが、法律家の人が法廷を見事に仕切るという話でしたよね。でもこの作品は法律家になりたい学生たちの話という新しい視点で描かれていて、すごくいいなと思っています。

貧富の差の問題が出てきて、志があっても法律家になれない人もいるんだということも知れたし。自分とは考えの違う人たちと会って、反発して、でもいいところを取って、だんだん成長していく姿はステキですね。

──ここまで演じてきて、里崎はどのような人物と捉えていますか?

柊木先生と藍井先生の中間の人。成績的に藍井先生のやり方のほうが司法試験の合格者が多く出ることは分かっている。でも、柊木先生のような人情を取り入れた授業もアリだと思っていて。自身は教務主任という立場があるから、藍井先生側についている…ずるい人ですね(笑)。

里崎先生って、柊木先生にも藍井先生にも憧れているんだと思うんです。2人とも自分にはできないことをやっているから。きっと普通の会社に勤めている方もお分かりかと思いますが、「立場があると、できないこともある」という里崎先生の切なさも感じてもらえたらうれしいです。

──ご自身が人に何かを教える立場だったら、柊木先生と藍井先生のどちらのタイプですか?

これは難しいね。劇中で「柊木先生の言うことは分かるけど、司法試験に受からないと意味がない」というセリフもありましたが、それはリアルな話ですよね。

藍井先生の授業を受けながら、柊木先生のハートを持っていれば、いい法律家になれるだろうけど…。難しいですね。

──本作のテーマの一つに「効率の良さ、悪さ」がありますが、小堺さんは効率を意識して行動するタイプですか?

僕ね、せっかちなんですよ。だから、もっと早く目が覚めていれば、東大に行って官僚になっていたと思うんですけど、学生の頃、宿題は後回しでしたから(笑)。

今は、番組のアンケートとかもらうと、「来週の月曜日まで」と言われても、その日に書かないと嫌で。「次の日にできることは、今日しない」みたいな考えもあると思いますが、1日の終わりに「今日やることは、全部終わった」と思っていないと嫌なんです。

だから、台本もらったらすぐ書き写して、声を出して読むんですけど…読むのが早すぎて、撮影の当日には忘れてしまって、NGを出しちゃうこともありましたね(笑)。

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