『三千円の使いかた』より、森尾由美さんのコメントが到着しました。
葵わかなさん主演の土ドラ『三千円の使いかた』(東海テレビ・フジテレビ系)は、姉妹、母、祖母という御厨(みくりや)家の三世代の女性たちが、それぞれ直面する人生の悩みに正面から向き合い、コツコツ節約をして貯金をし、その夢をかなえるために奮闘する姿を描きます。
第3話では、御厨美帆(葵わかな)の母・智子(森尾由美)が健康診断の結果、子宮体がんのステージ1だとわかります。家族をまとめる立場である母親の病気が判明したことで、御厨家に動揺が走り…。
智子とは「娘が二人というところも、ウチとまったく一緒!」という森尾さんに、話を聞きました。
<森尾由美 コメント>
――智子は「自分にそっくり」とのことですが…?
そうですね。まず、家族構成が私も娘が二人いて、長女は結婚して昨年孫が生まれましたし、次女は24歳で就職後に一旦家を出たのですが、最近戻ってきました。だから、「我が家の話?」と思うくらい状況は似ていますね。
ドラマを見た長女からは「本人のままでドラマに出ていたね」と言われました。ただ自分とオーバーラップするところもあるけれど、撮影が進むにつれて、“森尾由美と近いようで違う”御厨智子というキャラクター作りが、逆に難しいなと感じるようになったんです。
――それは、どんな部分で?
例えば、私と同年代の智子ですが、私自身は智子のように夫に敬語を使ったりすることはないかなぁ…。
そんな細かな部分についても、監督と相談しながら演技を組み立てている最中です。和彦(利重剛)さんは、亭主関白ではないけれど無口なタイプなので、これまで智子はどんなふうにコミュニケーションを取ってきたんだろうと思ったり。
また、私は智子より感情のスイッチの入るタイミングが少し早いので、智子ならどの辺りまで怒りを抑えるのだろうとか…。
少し「古風」な女性という印象があったので、監督に「智子さんと和彦さんは、お見合い結婚ですか?」なんて質問もぶつけてみました。ちなみに答えは、「恋愛結婚(という体)」だそうです(笑)。

――撮影現場はどんな雰囲気ですか?
出演者に女性が多いので、文字通り和気あいあい!
撮影の合間に話題になるのは、ほぼ「食べ物」の話ですね(笑)。朝が早いので、みなでおにぎりを持ってきて現場で食べているのですが、いつの間にか女性スタッフもその輪に加わるようになりました。
ホームドラマということもあって食事のシーンも多く、現場にはいわゆる「消えもの」がたくさん出てきます。そのどれもがおいしくて…。毎回フードコーディネーターの方からレシピを聞き出したりして、即席の料理教室のような状況になっていますね。
※「消えもの」…使うとなくなってしまう撮影用小道具
――共演者のみなさんの印象は?
わかなちゃんとは何度かお仕事でご一緒させていただいていますが、親子役は初めて。昔から、とてもしっかりとされていて、こちらが勉強になります。
忙しいはずなのに台本をしっかりと読み込んでいるし、理解力も早いんですね。監督からのリクエストに対しても自分で咀嚼(そしゃく)して、インプットしたらすぐにアウトプットができるのはすごいなぁと、ただただ感心しております。
また中尾ミエさんは、バラエティなどで何度かお目にかかっていましたが、現場でもみなをまとめてくださって頼もしいですね。何より、とてもタフということに驚かされます。

「こちらの気持ちを察してほしい」ではなく、言葉にすることが大事
――今作はホームドラマ。ご自身が考える「家族にとって大切なこと」は?
御厨家は、今まで話し合いをしてこなかったこともあり、少し歪(ゆが)みが出てきたんだと思うんですね。
第2話まで見ていても、和彦さんってほとんど言葉を発しないし、智子も思っていることを和彦さんに伝えていないじゃないですか。
「言わなくてもわかる」とか「こちらの気持ちを察してほしい」ではなく、やっぱり言葉にすることが大事。
といってもそんな深刻になることではなく、朝昼晩の食事の中で一回くらいは家族で食卓を囲むとか、そんなことから始めればいいと思いますね。

――森尾さんご自身は、お金とどのように付き合っていますか?
先日、東海テレビの『スイッチ!』で手相を見てもらったんです。そうしたら「お金持ちになるけれど、お金は貯まらない」と言われました…。それ以来、有意義に使えるのであれば、お金は残らなくてもいいと思うようにしています。
それと、ちょうど撮影が始まるころに主人から勧められ始めたのが「レコーディング・ダイエット」ならぬ「レコーディング・レシート」。
レシートを保管して見返すことで、何にどれくらい出費したのかをざっくりと把握するんです。それ以来、自然と「来月は、食費を少し抑えよう」などと考えられるようになりました。
――第3話の見どころ、視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。
第3話あたりから、それまで抑えていた智子の感情というか、「地」が出てくるんですね。抑えていた感情を吐き出しながら、新しい一歩を踏み出そうとする智子が第3話では描かれています。そんなところにぜひ注目していただきたいですね。
そして御厨家は、本当にどこにでもある「普通の家族」です。そこで描かれる日常には、「あ!これってウチと一緒だ」と思えるような、「家族のあるある」がたくさん含まれていると思います。
ドラマをご覧いただきながら、みなさんのお宅にもある「あるある」を見つけてほしいです。

土ドラ『三千円の使いかた』第3話は、1月21日(土)23時40分より、東海テレビ・フジテレビ系で放送されます。
<第3話あらすじ>
55歳の智子(森尾由美)は、健康診断の結果、子宮体がんのステージ1だとわかる。娘の美帆(葵わかな)、真帆(山崎紘菜)はもちろん、義母の琴子(中尾ミエ)も心配して励ましてくれるが、反応の薄い夫・和彦(利重剛)からは「大丈夫か」の一言もなく不満を募らせる。
そんななか、親友の千さと(とよた真帆)から熟年離婚を考えていると聞かされ動揺する智子。航空会社勤務の夫と結婚し、裕福な暮らしをしていたはずの千さとでも、離婚後の生活は苦しくなるらしい。「もし自分だったら」と不安になる智子だったが…。

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