「菅田将暉さんが“生き物”にしてくれた」“ミスなか”大ファンのビッケブランカが感謝!

フジテレビュー!!
「菅田将暉さんが“生き物”にしてくれた」“ミスなか”大ファンのビッケブランカが感謝!

ミステリと言う勿れ」の大ファンを自認するアーティストのビッケブランカさんが、ドラマと原作の違いを語りました。

ドラマ『ミステリと言う勿れ』(毎週月曜21~)は、菅田将暉さん演じる天然パーマがトレードマークの主人公・久能整(くのう・ととのう)が淡々と自身の見解を述べるだけで難事件や人の心の闇を解きほぐしていく、令和版・新感覚ミステリー。

毎週放送後には「整のセリフがグッと来た」などとSNSで盛り上がりを見せ、見逃し配信がフジテレビ歴代最高を記録するなど話題を呼んでいます。

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フジテレビュー!!では、第1話の放送前に掲載したインタビューに続き、再び原作ファンであるビッケブランカさんを直撃。原作ファンだからこそ感じた原作とドラマの違い、映像になったからこそ「よかった」と思うシーンなどをうかがいました。

<ビッケブランカ インタビュー>

「我路が一番原作に近い」永山瑛太の芝居に感動

──まずは、ここまでドラマ『ミステリと言う勿れ』を見た感想をお聞かせください。

説明が難しいですが、格が違うというか…。僕はもともと原作や原作者である田村由美先生が好きだというところがあって、田村先生の作り出す世界観の素晴らしさは頭抜けているという思いが大前提にあるんです。その作品がドラマ化されることに大きなパワーを感じていました。

いざドラマが始まったら…素晴らしい演者さん、監督さん、プロデューサーさん、いろいろな才能のある方々が集まったことで、もう完ぺきな形で映像化されているな、と。

能動的にページをめくる漫画や小説とは違って、演技や音があって勝手に動く…受動的なものですら、あれだけ心をつかんで離さない作りが素晴らしいなと思いました。僕にとっては想定通りでしたし、もう大満足です!面白くてしょうがない!

──原作とドラマでキャラクターの違いなどは、どのように見ていますか?

整くんは、菅田(将暉)さんが演じることで、ちょっとイキイキしていて、それが実写っぽくていいなと思います。僕が思う原作の整くんはもっと無感情というか、「焦る」という感情しかない人だったんですよね。「どうしよう、困った」と、あたふたしている感じ。

でも、ドラマでは結構、いろいろな感情を見せてくれているというか。第5話で元刑事の牛田さん(小日向文世)から問題を出されて「もう1問ですか!?」と驚いたり。暗号で深夜3時に呼び出されたときに風呂光さん(伊藤沙莉)から何度も「行くんですか?」と聞かれて「行きません!」と食い気味に否定していたり。

その“勢い”がイキイキしているように見えたし、命が吹き込まれたなと感じました。見事に“生き物”にしてくれてありがとう、と。

──永山瑛太さんが演じる、犬堂我路はいかがですか?

個人的に、我路が一番原作と違いがないかもしれないです。どんな漫画でも、甘い顔をしているキャラって、思わせぶりな言動をとるのがセットになっているように僕は感じるのですが、我路は甘い顔なのに、まったく思わせぶりな表現をしないんですよ。

その我路の雰囲気を瑛太さんは自然体で演じていらして。どこか死んだような…心の枯れ具合が漫画の中の我路と一緒で感動しています。

しかも、年始に放送していた『幕末相棒伝』(NHK)で瑛太さんは坂本龍馬を演じていたのですが、その役との対比がすごくて。瑛太さんの役者としての深みにも胸を打たれました。

「風呂光がいつか“キラン”と輝くときが来るのかなと思うと楽しみ」

──大隣警察署の皆さんは、いかがでしょうか?

池本さん(尾上松也)は、もうめっちゃ面白い!原作にかなり脚色していますが、それが最高です。実写では、あれくらい派手に動いてくれると、よりイキイキしたキャラクターに見えていいですよね。

青砥さん(筒井道隆)はもう…かっこいい!筒井さんは、以前から見ていた役者さんですが、青砥さんの雰囲気も相まって「いつまでもかっこいい人なんだな」って、すごく思いました。

風呂光さんは…もう少しあどけなく、かわいらしくあたふたしていていいのにな、と今の段階では思っています。ちょっとシリアスすぎるというか。物語の展開上なのか、まだ自信が持てていない感じが色濃く出ていて、気になっています。

でも、その暗さというか、よどみが全体を見ると面白い部分でもあるし、いつか“キラン”とあか抜けて輝くときが来るのかな、と思うと楽しみでワクワクしています。

──そして第5話の終盤から、門脇麦さんが演じるライカも登場しています。

「ライカ来たよ!」って感じでしたね。原作にある整くんとの焼肉屋さんの話も面白いので、ドラマで描いてくれるのか、めちゃめちゃ楽しみになりました!

煙草森のおぞましさ、爆弾魔・三船の雰囲気が映像ならでは

──映像になったからこそ、よかったなと思うシーンはありますか?

第2話と第3話で描かれた、バスジャック編の煙草森(森下能幸)はおぞましかったですね。煙草森は、バスジャックをした我路たちに協力をしていた運転手なのですが、実は我路の妹・愛珠(白石麻衣)らを生き埋めにして殺していた連続殺人犯で。犯行を告白したときの芝居がもう…怖かった。

あとは、前回のインタビューで実写化してほしいエピソードとして挙げた、爆弾魔・三船(柄本佑)が登場した第4話もすごくよかったです。緊迫感がありましたし、三船の雰囲気もステキでしたし。

漫画を見ながら「この役やりたいな」ってちょっとでも思った自分を恥じました。あの雰囲気は、僕ごときには1ミリも出せなかったと思います…当たり前ですが(笑)。

<『ミステリと言う勿れ』原作ファンのビッケブランカが実写化に思うこと「整くんが発する一言一句を聞き漏らしてほしくない」>

──漫画ではなく、人が言葉として発することで、改めて刺さったセリフはありますか?

全部は挙げられないですね。田村先生が考えた思いを久能整が語るだけで刺さりますから。

その中でも特に「海外の野球選手は、家族のイベントで試合を休むんです。彼らは休みたいから休むのに、日本の解説者は『奥さんが怖いんでしょうね』って言う」とか。それって、本当にくだらないことじゃないですか。

どれぐらいの人にそれが伝わるか分からないですけど、でも多くの人が見るドラマになったことで、漫画を読んでいた以上の人に届いているとは思うんです。これはきっと、社会のためにもなってるんじゃないかな。

あとは、「どうして闘病って言うんだろう。病気に負けたから死ぬんですか。そんなことない。勝ち負けがあるとしたら、その時点の医療が負けるんです」っていう表現も刺さりましたね。

そういう整の言葉に、闘病している牛田さんが投げた「病と闘うぞと思う気持ちも大事なんだよ」っていう一言にもビビッと来ました。

「闘う気持ちが大事」って、すごく使い古された返事だと思うんです。でも、あのシチュエーションがそうさせるのか…ごねて、ごねて、屁理屈一歩手前くらいまで考えられた整の意見を、感情論がポンッと打ち消す瞬間のような感じがして。あの表現はすごく深かった。他のドラマで言われる「闘う気持ちが大事」っていうものとはちょっと重みが違うな、と。

芝居の強さもあるし、最終的な牛田さんの顛末もあるし、あれはすごく感動しました。

──ドラマは後半に入りましたが、今後、期待していることは?

ここまで見させていただいて、信頼感があるし、感謝もしているので、間違いなく最後まで楽しませてくれるだろうなと思っています。まだまだ心を動かしてくれるんだろうな、という予感もあります。楽しみにしています!

©田村由美/小学館 ©フジテレビジョン

【ビッケブランカ プロフィール】
愛知県出身
シンガーソングライター
2022年3月23日にメジャーデビュー5周年記念ベストアルバム「BEST ALBUM SUPERVILLAIN」をリリース

ビッケブランカ5周年特設サイト:https://vickeblanka.com/5th_year/
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