<試写室>いろんなドラマで見てきた、どの“親の敷いたレール”反発エピソードよりも、意外で、切なくって、後味がさわやか!!

フジテレビュー!!
<試写室>いろんなドラマで見てきた、どの“親の敷いたレール”反発エピソードよりも、意外で、切なくって、後味がさわやか!!

ああもう!今回は、愛佳(矢吹奈子)ちゃんが、かわいい!!

…以上!!

じゃないじゃない。今回、愛佳ちゃんがあまりにもかわいすぎて、視聴後、もうそれしか残ってなくて、目がくらんでしまったわ…。いや、だけどね、もうね、かわいすぎて…、愛佳ちゃんが、あまりにも、かわいすぎて…。最後…、愛佳ちゃんの笑顔に…、…泣きます!そんぐらいかわいい!!!

って、おっさんの、女の子がかわいすぎて泣ける!宣言の方が気持ち悪すぎて、みなさんを泣きそうな気分にさせてしまいました。大変申し訳ございません。…うん、だけど、だけどさ…、しょうがないじゃん!だってかわいいんだもの!!(逆ギレ)

いやー、でもね、さすがにね、僕だってね、愛佳ちゃん…つまり演じる矢吹奈子ちゃんの“容姿”が、かわいい!ってだけで、かわいいかわいい!言ってるんじゃないよ?ホントだよ?いや、もちろん、容姿もすこぶるかわいい!!んだけどさ(これ以上かわいい言うと犯罪の匂いしてくるわ)、愛佳ちゃんのこれまでを僕らは知ってるわけじゃないですか。前回主役だった、新生徒会長の佑太くん(綱啓永)と序盤では付き合っていて、だけど別れて、佑太くんへの当たりがきつくなって…って、その変遷を、特に愛佳ちゃん関連の変遷については視聴者みんな、知ってて…見守ってきたわけじゃないですか。だからね、今回の、愛佳ちゃんの境遇に、より共感して、苦しくなって…、で、ラスト、愛佳ちゃんに、“本当の”笑顔が戻って…今まで以上に、かわいい!!!あーなんてかわいい!!!ってなる。うん、そういうわけ…、そういうわけ、なんすよ!!おっさんが、かわいい女の子見つけて、ただただかわいいかわいい!言ってるだけじゃさ、全然さ、ないんだから!!!(結局かわいい言ってるだけ)

『顔だけ先生』の三条愛佳(矢吹奈子)

っというわけで、ここまで、愛佳ちゃんがかわいい!ってのと、それに対するおっさんの弁明しか書いてませんが、そうです!そうなんです!!(何が)今回の主役は、愛佳ちゃんなんです!!!(だろうよ)で、また、その、エピソードがね、良いの!!良すぎるの!!

チアリーダー部のエース、愛佳ちゃんが、突然不安定になってしまう…。そこには、親の言いなりに生きてきた自身への葛藤があり、また他にも理由が隠されていた…。っていう、この、大まかなあらすじ…なんだけど、まず、愛佳ちゃんが、チアリーダー部のエース!ってとこが、うん、かわいいよねっ!…じゃなかった。初耳だよね!だし、突然不安定になるってのも文字通り突然だし、親の言いなり=ドラマあるある“親の敷いたレール”反発エピソードだし…うん、うん、それって、つまり、あらすじから受ける印象は、学園ドラマの生徒エピソードとして、ハッキリ言って、“ありがち”じゃないですか?エピソードを作るために、メインとなる子の設定を急に付け加えて、突然ドラマが巻き起こって、しかもそれが、“親の敷いたレール”って、もう、ありがち…にもほどがあるじゃないですか…。

『顔だけ先生』のシーン

なんだけどね、それがね、やっぱりね、『顔だけ先生』だもの、全然、そうじゃないの。まず、初耳のチアリーダー部のエースってのは、初耳ではあるんだけど、愛佳ちゃんのあの屈託のなさはチアリーダー部で培われてきたんだ!って、妙に納得させられる設定だし、愛佳ちゃんのキャラクターをより深めてくれる効果を生んでます。で、また、そのチアリーダー部の、その顧問ってのが、あのツッコミ上手な藤嶋先生(笠原秀幸)で、そこもまた初耳ではあるんだけど、藤嶋先生の良いところも悪いところも、そのチアリーダー部の様子から垣間見える…。そんな役目を果たします。

『顔だけ先生』の(左から)遠藤一誠(神尾楓珠)、藤嶋啓介(笠原秀幸)

そして、突然、愛佳ちゃんが不安定になってしまう…っていうとこなんだけど、この回だけ見た人はもちろん、当然、“突然”って感じではあるんだけど、愛佳ちゃんを見守ってきた、『顔だけ先生』視聴者にとっては、あの“神回”の、“あるきっかけ”から、徐々に不安定になっていったんだ…ということがわかる、そんな仕掛けがなされていて、この第10話のエピソードに、ドラマ全体に、さらなる奥行きを出すことに成功しているんです。

で、3つ目の、“親の敷いたレール”反発エピソードってのも、表面上はホントにそうなんだけど、登場するお母さんの造形、それに対する愛佳ちゃんのリアクション、そしてラストの決着のつけ方まで、すべて、これまでいろんなドラマで見てきた、どの“親の敷いたレール”反発エピソードよりも、意外で、切なくって、だけど後味がさわやかで、やっぱり、結局、とどのつまり、愛佳ちゃん、かわいい!!ってなってしまうのです。(結局な)

『顔だけ先生』の遠藤一誠(神尾楓珠)

そいでもって、今回は、第8話のメインだったミュージシャン志望の翼くん(前川佑)が熱唱したクソダサいオリジナルソング同様、新たに登場する新譜(ですよね?そしてあれってオリジナルですよね?…誰に聞いてる)が、クオリティ高すぎて笑います。普通、こういう場合に登場する劇中歌って、聞いてられないくらいサブイし、クオリティも低いから、ドラマを見てるテンションを著しく下げがち…、なんだけど、今作のそれはやたらクオリティ高いし、設定も細かいから、笑える…ってのはもちろん、歌詞も凝ってて、その歌詞ちゃんと聞いてると、今回のエピソードとリンクしてて、なんだか泣けきちゃって…と、今回も、とにかく必見&必聴なんです。

今回はいつも以上に奇想天外な導入部で衝撃&爆笑!ってなるんだけど、驚かすだけじゃない、笑かすだけじゃない、それにはやっぱり、ちゃーんと深い理由があって…っていう、全てにおいて、ホントに、よくできたお話!とにかく、今回も、『顔だけ先生』、裏切りません!

『顔だけ先生』の遠藤一誠(神尾楓珠)

で、で、で、来週、最終回なんですって!!!こんな、毎週、ハイクオリティなお話を見せてくれたのに…、そんな贅沢なドラマ体験が、次回で…だなんて…。それがまた最終回も、予告見ると、とてつもなく“最終回ぽい”エピソードみたいなんだけど、それもまた、いい意味で裏切ってくれるんだろうな…。ホントに最後の最後まで楽しみ!!正座で見る!!!