侍ジャパン・栗山監督「正直ジャパンの監督で選手の涙を見るとは…」 心揺さぶられた源田壮亮との秘話

公開: 更新: テレ朝POST

4月2日深夜放送のGET SPORTSでは、侍ジャパン・栗山英樹監督がゲスト出演し、番組ナビゲーターの南原清隆と対談。WBC世界一の舞台裏に迫った。

テレ朝POSTでは対談の模様を全6回に分けてお届け。3回目は「不屈のキーマン・源田壮亮との秘話」に迫る。

◆「ゲンちゃんと心中するぜって思いました」

WBC準々決勝のイタリア戦、絶対的ショートストップ・源田が怪我からの復帰を果たした。

遡ること6日前、3月10日に行われた1次ラウンドの韓国戦。2塁ランナーだった源田は帰塁の際に右手小指を骨折。診断結果が出た直後、スタメンでの復帰は難しく、代走や守備固めに専念する可能性が報じられた。

南原:「スライディングした瞬間、これはちょっとただことではないなと思いました。あのときはベンチから見てどうだったんですか?」

栗山:「僕ら、最初は何が起こっているのかわからなかったんです。白井コーチから『監督、もう指曲がってる』と言われた瞬間無理だと思ったので、僕もゲンちゃんに『とにかく後ろに行って治療してくれ』と言いました。でも本人はたぶん聞こえていなかったと思います」

南原:「そのときはどこまで考えました? 源田選手が重傷でいなくなった場合や間に合わなかった場合、もしくはいける場合とか」

栗山:「考えましたね。ダメだった場合というか、もうダメだと思いました。指が曲がって完全に折れていましたから無理ですよね。その場合に誰がやるのか、どういう形で選手に来てもらうのかというのは、非情ではなく僕の仕事として考えなきゃいけないことなので。

あの時のメンバーだと中野拓夢がいたので中野に交代させて、ほかにも牧原大成や周東佑京とか専門職ではないけどショートもできる選手たちがいた。そういう流れの中で前に進めるのかどうか考えていました」

その後、チェコ戦とオーストラリア戦では中野拓夢が代役として出場。

そんななか、源田は諦めることなく、右手小指をテーピングで固め、スタメン復帰を目指していた。

南原:「そのときの源田選手の思いがどんな思いだったか、本人が答えてくれたんです」

源田:「ケガをしたのがすごく悔しくて、いろいろな想いを栗山監督と話しているうちに涙が出てきたという感じなんです。『新しい選手を呼ぶより源ちゃんがチームにいてくれた方が俺は世界一になれると思う』という言葉をいただいて、すごく嬉しかったです。WBCというのはすごく憧れの大会でしたし、(侍ジャパンは)ずっと目指したいチームだなと思います」

南原:「これをお聞きになってどうですか?」

栗山:「正直ジャパンの監督で選手の涙を見るとは思わなかったです。ゲンちゃんに『大丈夫なの?』って話した次の日、西武のトレーナーや渡辺GMと電話で話したんですけど、やっぱりゲンちゃんの人間性ですね。チームも『ゲンちゃんがやりたいようにやってくれ』って言っていました

すごいなと思ったし、どれだけこの大会に懸けてきたか、体がどうなってもどれだけ自分にとって大切なことなのかというのが(伝わってきた)。どうあってもゲンちゃんと心中するぜって思いましたよ」

南原:「その思いは全員が共有できたということですね」

栗山:「それこそ全員僕に言いに来るくらいですよ。『まさかゲンちゃん外さないでしょうね?』ってコーチから選手から(マネージャーの)岸から…。そこまでみんな俺に言うの?って。

まさか勝敗で追い込まれることがあっても、短いジャパンの監督でそういう経験ができるとは思っていなかったので、なにかすごく学びがありましたね」

栗山英樹監督×南原清隆対談、次回は栗山監督が驚いた「吉田正尚という男」に迫る。

番組情報:『GET SPORTS
毎週日曜 深夜1:25より放送中、テレビ朝日系(※一部地域を除く)

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