“田舎の悪ガキ少年”だった侍ジャパン・大勢。地元ではスーパーヒーロー「神様仏様大勢様」

公開: 更新: テレ朝POST

昨シーズン彗星のごとく現れた巨人の若きクローザー・大勢(23歳)。

プロ1年目ながら強烈なストレートでセ・リーグを席巻し、新人王を獲得。WBCのメンバーにも選出されている。

テレビ朝日のスポーツ番組GET SPORTSでは、世界に挑む大勢の“原点”に迫った。

◆自然豊かな環境で育った大勢

東京から600キロ離れた奥地。

大自然に囲まれ、リラックスした表情の青年。駆け抜けたプロ1年目、肩の荷が少し降りたのだろうか。

大勢:「山と山の間なので風はやっぱり強いですね。冬なので北風が。冬やなあと思いますね」

兵庫県多可郡多可町。土地の8割を山々が占める自然豊かな地域が大勢の故郷だ。このオフ、プロ野球選手として初めて地元に帰ってきた。

大勢:「懐かしい!小学校のとき、遠足で歩いてきました。向こう側に滝があるんですよ。そこにも遠足に行きましたね。こんな静かな環境から、急にすごいファンのみなさんに見守られながら投げるのは、エグイですね普通に(笑)」

そして向かったのは、幼少期から通い詰めた特別な場所。毎週のように通っていた近所の喫茶店だ。

思い出の一品は、小学校のころからずっと食べていたという唐揚げ。懐かしい味に思わず笑顔が飛び出す。

◆「田舎の悪ガキ少年」の特別な場所

そんな大勢のルーキーイヤーはまさに痛快だった。

開幕からチームのクローザーを任されると、真っ向勝負で相手をねじ伏せ、新人記録に並ぶ37セーブ。セ・リーグ新人王に輝いた。

さらに11月には、侍ジャパンに初選出され、デビュー戦で確かな爪痕を残した。

わずか1年にしてスターダムを駆け上がっていった大勢。母・いずみさんは、幼い頃の大勢をこう表現する。

田舎の悪ガキみたいな感じですね。好奇心がすごく旺盛で、気になることがあるとどんどん行きます。だからいろんなことを吸収できやすい性格

田舎の悪ガキ少年。そんな大勢が野球をはじめたのは、小学1年生。自然豊かな町で野球に明け暮れた。

大勢:「少年野球のランニングは、山を走って誰が一番早いかという勝負をしたんですよ。めちゃくちゃ足腰鍛えられました。田舎ならではの練習というか、こういう素晴らしい環境を生かした練習だと思います」

長い時間を過ごしたグラウンドには、大勢の原点といえる場所がある。

大勢:「ケガしたり試合に負けて悔しい思いをしたときにひとりで来て、とくに何することもないですけど、あのへんの椅子に座ってグラウンドを眺めていました」

学生時代、決して順風満帆な野球人生ではなかった。

西脇工業高校では甲子園出場こそなかったが、147キロ右腕としてプロからも注目されていた。

しかし、ドラフトで名前が呼ばれることはなく、卒業後は関西国際大学に進学。

4年後のプロ入りを誓い、自らの武器であるストレートを磨き続け、その最速は157キロまでアップ。迎えた2度目のドラフト会議で、ようやく巨人から1位指名を受けた。

長年願い続けた想いが叶った日、訪れたのはこの場所だった。

大勢:「ドラフトが終わった夜、みんなにここに呼ばれて、地元の子たちがケーキを持って待っていてくれたんです」

◆地元にスーパーヒーローに「神様仏様大勢様」

地元の温かさを胸に刻み、プロ野球の世界に飛び込んでいった大勢。初めて迎えたシーズンで見せたのは、ルーキーとは思えない圧倒的な姿だった。

大勢:「プロ野球選手になりたいと思って、田舎からはじまってプロ野球選手になれて、あんなにすごい人たちと一緒に野球をやらせてもらって、毎日いろんな刺激も受けて、プロ野球選手になってよかったなと本当に思います

実は、大勢が地元で初めてとなるプロ野球選手。その活躍は、いつしか地元に光を照らしていた。

子どもたちは「神様仏様大勢様」と憧れ、役場の人は「町中みんなが日々の楽しみができたというか。急に身近なところからスーパーヒーロー出た!って感じ」と喜ぶ。

そんな街の期待に、大勢本人も「嬉しいですよね」と目を細めていた。

多可町に突如現れたスーパーヒーロー。田舎町からプロ野球、そして世界へ――。地元の思いを背負って夢舞台に挑む彼の活躍に期待したい。

番組情報:『GET SPORTS
毎週日曜 深夜1:25より放送中、テレビ朝日系(※一部地域を除く)

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