<認知症予防の5つのポイント>進行を遅らせたり認知機能を高めたりする生活習慣とは?

公開: 更新: テレ朝POST

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10月22日(土)の放送回では、認知症の前段階であるMCI(軽度認知障害)をテーマに、早期発見と予防について名医が解説した。

番組には、筑波大学付属病院で精神神経科教授を務める新井哲明先生が登場。新井先生は30年以上にわたって認知症の診療や早期発見のための研究を続けてきた、認知症治療のエキスパートだ。

先生によれば、MCIとは「物忘れなど軽い認知機能障害があるが、日常生活には支障がない状態。放っておくと5年後には約半数が認知症に進んでしまうという報告もある」という。

続けて先生は、「適切な対策をとれば、進行を遅らせたり、一部は正常な状態に回復させたりすることが可能」と説明。そのために「早期発見が非常に重要」だと強調する。

MCIを早期発見するための方法の1つが、「MCIスクリーニング検査」という血液検査。

同血液検査を開発した元筑波大学准教授でMCBI医科学研究所所長の内田和彦氏によると、「認知症の原因物質と言われているアミロイドβの排出能力を測定する検査」とのことで、“脳のゴミ”とも呼ばれるアミロイドβの排出力を測定することでMCIのリスクがわかるのだという。

番組では、中華料理店を二人三脚で切り盛りしてきた和田京子さん(67)・務さん(71)夫婦に協力を仰ぎ、MCIを徹底解明することに。

ここ数ヶ月、とくに物忘れが増えてきたと感じているという和田さん夫婦。MCIスクリーニング検査を実施したところ、A~Dの4段階のうち、務さんはB判定、京子さんはC判定という結果になり、「もうダメじゃん!」とショックを受けてしまう。

とくにC判定という京子さんの検査結果を受けて、新井先生は「近い将来、MCIにつながる可能性が高い」と指摘。

一方、「進行を遅らせたり認知機能を高めることも可能です」と語り、「認知症はいきなり起こる脳の病気ではなくて、高血圧や糖尿病と同じ生活習慣病のひとつなんです。すなわち、普段の生活習慣が非常に大切になってきます」と説明した。

そこで番組では、検査結果がA判定だった川瀬敦子さん(68)・孝太郎さん(74)夫婦に密着。すると、アミロイドβの排出力を高めている可能性があるポイントが5つ見つかった。

まず新井先生が注目したのは、朝食での少量のチーズの摂取。

先生によると「アメリカの有名な研究で、地中海食をたくさん食べる群だと4割ぐらい認知症のリスクを下げるという報告があるんですけども、そのなかでも少量から中等量のチーズやヨーグルトが良い」そうで、乳製品の摂取が認知症のリスクを下げる効果が示唆されているという。

続いて新井先生は、敦子さんが毎朝トレーニングをしていることにも着目。「運動には認知症の予防効果があるというのは、高いエビデンスがある研究がたくさんあります。たとえば運動をすると前頭葉の血流がよくなるという報告があるので、血流がよくなることによって、アミロイドβの排出がされやすくなることもあるかもしれません」と話した。

さらに新井先生は、1週間前からアメリカン・カントリーダンスを習いはじめたという敦子さんの趣味も評価し、「趣味があって脳にいろいろな刺激が入るのは重要。マウスの実験で、楽しい環境と何もない餌だけがある環境の2群に分けて観察すると、楽しい環境にいるマウスのほうがアミロイドβの蓄積が遅いという研究もあるんですね」と解説。

このほか、「バランスよく野菜を摂取すること」「魚をよく食べること」も認知症予防に良い影響を与えている可能性があると指摘した。

認知症予防のための5つのポイントを和田さん夫婦に伝えると、「これから頑張らなくちゃね」「今日から考えをあらためよう」と生活習慣の改善に向けて気持ちをあらたにした様子だった。

なお、最後に新井先生は「血液検査だけでMCIや認知症は診断できません。気になる症状がある場合は、必ず専門機関の診察を受けていただきたい」と付け加えていた。

※番組情報:『太陽生命 Presents 草野仁の名医が寄りそう!カラダ若返りTV
毎週土曜 午後4:00~、BS朝日

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