『ポツンと一軒家』で亡き夫の思い出とともに生きる72歳 「優しそうな人でハンサムでした」「いつも心の中にいる」

公開: 更新: ABCマガジン

福島県内のうっそうとした雑木林の先にポツンと佇む、美しい庭のある一軒家。そこには、夫を亡くした72歳の女性が1人で暮らしていた。亡き夫の実家である「ポツンと一軒家」を守り続ける女性の笑顔と、彼女が語ってくれた夫との最期の思い出にグッとくる。

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【動画】遺影の夫に話しかける72歳女性。家族の最期の思い出は、娘の挙式で訪れたハワイだった

 

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美しい庭があるポツンと一軒家は、72歳女性の亡き夫の実家だ。彼女は、1歳上の夫と24歳の頃に見合い結婚をして、この「ポツンと一軒家」に嫁いできたという。彼女は当時の夫の第一印象を、「優しそうな人でハンサムでした」と照れながら語ってくれた。

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夫婦は3人の子どもと8人の孫に恵まれて幸せに暮らしていたが、ある日悲劇に襲われた。「60歳になるまでは全然病気にならなかった」という夫に、悪性リンパ腫が発見されたのだ。夫は抗がん剤治療を受けて一度は回復するも、その約3年後に再発し、医師から余命半年を宣告され、6年前に67歳でこの世を去ってしまったという。「金婚式の話もしていたんですけどね。ダメでした。できませんでした」と語る72歳女性は無念そうだった。

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そんな72歳女性と亡き夫の「一番の思い出」であり「最期の思い出」は、彼女たちの次女が招待してくれたハワイでの挙式。「本人(=夫)は辛かったでしょうね。もう行く朝まで本当に『どうしよう?』って悩んで悩んで。でも本人が『大丈夫』って言って行って来ました」と、72歳女性は当時を振り返った。

そして、ハワイで撮影して遺影としても使っている夫の写真を見せてくれた。写真に写る夫は、病気を患っているとは思えないほど非常に朗らかな笑顔だ。72歳女性は、テレビ番組でハワイの映像が映るたびに、遺影の夫に「うん、行って来たよね」と話しかけているそうで、「この写真を見ると心が安らぐ」と笑顔で語ってくれた。

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「やっぱり1人は寂しいけど、寂しいって言っていられない」「(夫は)いつもここ(=心の中)にいるので、一緒です」と言い、亡き夫が慈しんできた庭を手入れする72歳女性。たびたび遊びに来る我が子や孫に元気をもらい、亡き夫の思い出とともに生きていく彼女に心を打たれた視聴者は多いだろう。

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なお、亡き夫の実家を1人で守り続ける72歳女性が紹介された『ポツンと一軒家』2月4日放送回は、動画配信サービスTVerで無料配信中だ。