結婚、離婚、そして一周回ってタイトル通りになる“ウルトラC”を見せた感動のフィナーレ! 『18歳、新妻、不倫します。』最終話

公開: 更新: ABCマガジン

わたなべ志穂の人気コミックを、WEST.の藤井流星と、HKT48、IZ*ONEなどで活躍してきた矢吹奈子の共演で実写化してきた『18歳、新妻、不倫します。』。いよいよ迎えた最終話(第10話)は、乾いた銃声と鮮血で始まり、激動の時を経て感動のフィナーレを迎える、見応えたっぷりの回になった。

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三条グループのお姫様・三条明花(矢吹)は、ボディーガードの藤宮煌(藤井)と結婚。それはお見合いを回避して自由に恋愛(=不倫)するための偽装結婚だった。しかし、やがて2人は愛し合い、本当の夫婦になっていく……かに見えた。 実は煌には、児童養護施設でともに暮らした雪村百合(逢沢りな)の復讐をするために三条家に近づいたという裏の顔があった。明花を愛する気持ちと、復讐を誓った施設の先輩・月瀬遥(山本涼介)を裏切れないという気持ちの間で揺れる煌。そして煌は、月瀬と百合の妹・蘭(逢沢りな)とともに三条物産の会長室に乗り込み、明花と会長の清十郎(野添義弘)に拳銃を向けた。

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最終話(第10話は、月瀬の銃声が響き、血が流れるところから始まる。それは明花をかばって撃たれた煌の血だった。月瀬はもう一度明花を撃つ。今度は弾丸が煌の左胸に命中。煌は息も絶え絶えに「オレの命を渡すから、もうやめてくれ」と月瀬に懇願し、意識を失った。悲しみに暮れる明花は拳銃を取り、自らの頭に銃口を突きつける。そして、「もう、ここで終わりにしましょう」と月瀬と蘭に言葉を残し、引き金を引いた——。

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半年後の三条家。幼い頃から明花に恋してきたいとこの三条周(小宮璃央)が、部屋に飾った明花の写真を見ている。「また私の写真飾ったの? 恥ずかしい」と近づいたのは、明花だった。あの日、引き金を引いた瞬間に蘭が明花に飛びかかり、救ってくれたのだ。煌も一命を取り留めたものの、離婚届を置いて行方不明に。明花は三条家のために離婚届に判を押し、周と再婚した。

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煌の元カノ・真弓(小林涼子)の宝飾店に行き、結婚指輪を選ぶ明花。真弓は失踪した煌を心配し、明花に対しても「簡単には吹っ切れないんじゃない?」と気遣う。そのとき、明花のスマホに、煌の居場所を知らせるメッセージが届いた。

その夜、周は明花と初夜を迎えようと、押し倒して首筋にキスをする。周を突き飛ばし、「忘れられない、煌のことを」と打ち明ける明花。周は複雑な思いを抱えながらも、「行けよ、好きな人のところへ」と背中を押した。

煌は、海の近くの児童養護施設で働いていた。海辺で煌の後ろ姿を見つけ、胸を締め付けられる明花。煌の左腕は、傷が癒えず、アームホルダーで固定されていた。子どもたちが明花に気付き、「誰?」と聞くと、「知らない」と煌。明花は怒り心頭、「クソジジイ」「バーカバーカ!」と大人げない言葉を浴びせる。子どもたちがドン引きしていると、明花は「私は煌の元妻よ!」と言い放った。

煌と明花は、砂浜を歩きながら話し始める。そして明花の愛の言葉に胸を打たれた煌は、“本当の気持ち”を口にした……。

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「18歳、新妻、不倫します!」と明花が宣言し、ラブコメ感覚で始まった本作。第8話からは復讐劇がシリアスに描かれ、あまりの変化に驚いた視聴者も多いだろう。そして多くの視聴者が思っていたはずだ。「18歳の新妻が、不倫する話はどこに?」。

最終話では、明花が煌と離婚し、周と再婚。その状態で煌に会いに行くため、よく考えると、不倫に向かう状態。タイトルに違わぬ“ウルトラC”の着地に、思わず膝を打った。そして輝く海をバックにしたラストカットは美しく、藤井と矢吹の表情に心を動かされた人も多いだろう。また、久々に“お姫様”らしいコミカルな演技を見せた矢吹や、風を受けて海辺に佇む藤井の佇まい、独特の重みと優しさがある声にも改めて魅了された。2人の俳優としての今後の活躍が楽しみだ。

最終話の監督は、第1話、第2話、第8話、第9話を手掛けた湯浅弘章。俳優演出に加え、カメラワーク、ライティングなどいずれも的確かつ秀逸で、レコードの表裏のように二面性のあるドラマを撮り上げた手腕が光る。次回作にも注目だ。

結婚、離婚、そして一周回ってタイトル通りになるウルトラCを見せた感動の『18歳、新妻、不倫します。』最終回は、TVerで無料見逃し配信中。これまでの放送回は「Netflix」と「Hulu」で配信。DVD&Blu-rayは、5月10日に発売。

<文・泊 貴洋>

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