18歳の新妻に注ぐのは愛か、復讐か。究極の選択の果てに主人公が下した決断とは?『18歳、新妻、不倫します。』第9話

公開: 更新: ABCマガジン

WEST.の藤井流星主演、HKT48などで活躍してきた矢吹奈子がヒロインを務める『18歳、新妻、不倫します。』。第8話では、大富豪のお姫様・三条明花(矢吹)と、そのボディーガードだった藤宮煌(藤井)の偽装結婚の裏に、壮大な復讐劇が進行していたことが明らかになった。第9話では復讐を巡って葛藤する煌の姿が描かれ、二転三転するストーリーで見る者を惹きつける。

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14年前、煌がいた児童養護施設の屋上から、17歳の雪村百合(逢沢りな)が飛び降りた。三条グループの末端にいた園長に妊娠させられたことが原因の“自殺”だった。煌と先輩の月瀬遥(山本涼介)は、三条帝国への復讐を誓い、明花を殺そうと接近。しかし煌と明花が結婚したことから、月瀬は計画を変更した。それは、煌と明花に子どもを作らせてから、明花を殺害するというもの。その後、子どもを操ることで、三条帝国を手に入れようとしていた。煌は、裏社会に入ってまで自分を育ててくれた月瀬を、裏切ることができない。ベッドの隣で眠る明花を見て、「“愛しい”なんて思ってはいけない」とつぶやいた。

いつまでも子どもを作らない煌に、月瀬が電話をする。「やっぱり、早く殺したほうがいいんじゃない?」。煌が困惑していると、月瀬が追い打ちをかける。「ある日突然、お姫様が行方不明…なんてことにならないよう気をつけてね」。月瀬の横には、同じく三条への復讐に燃える百合の妹・真宮蘭(逢沢りな)がいた。

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三条物産で働く煌は、大口の契約を取って、会長で明花の祖父の清十郎(野添義弘)に感謝される。「これからも明花を頼む」と清十郎に頭を下げられ、目頭を熱くする煌。その日、煌が帰宅すると、いるはずの明花がいなかった。月瀬にさらわれたのではないかと思った煌は激しく動揺するが、明花はコンビニスイーツを手に帰宅。安心した煌は、涙ながらに明花を抱きしめる。

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明花を心から愛していると悟った煌は、月瀬に会いに行く。そして自ら首に突きつけたのは、ナイフ。煌は自らの命と引き換えに、「三条から手を引いてほしい」と懇願した。しかし月瀬は「お前が死んでも、俺は復讐をやめない。お姫様を守りたかったら、俺を殺せ」と煌に拳銃を握らせる。煌は月瀬を撃てなかった。

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離婚届を置いて、煌は明花のもとを去った。その1週間後、三条グループがハッキングされ、会社はパニックに陥る。セキュリティーに穴ができたとき、清十郎と明花のもとに、拳銃を持った月瀬と蘭、そして煌が乗り込む——。

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第1話から第7話までは明花の視点で描かれるラブコメ路線だったが、第8話から煌の視点で描かれるダークな復讐劇になり、第9話はもはや別ドラマだ。オープニングタイトルから黒一色で、義兄弟の犯罪映画のよう。「ポップなラブコメじゃなかったの?」「18歳の新妻が不倫する話はどこにいった?」といった思いが一瞬よぎるが、藤井をはじめとするキャストたちの説得力に満ちた演技と、重厚感のある映像・音楽で、有無を言わさず“新章”に引き込まれる。煌の心の揺れを表現するかのように手持ちに切り替わるカメラや、明花を中心に回転するダイナミックなカメラワークも印象的だ。

第9話の監督は、第1話、第2話、第8話を手掛けてきた湯浅弘章。2018年の商業用長編デビュー作『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』で、主演の南沙良と蒔田彩珠に報知映画賞や高崎映画祭の新人賞をもたらした映画監督だ。俳優演出に長け、撮影監督出身のため撮り方も巧い。近年は『探偵が早すぎる』(読売テレビ、日本テレビ)、『来世ではちゃんとします』(テレビ東京)、『潜入捜査官 松下洸平』(TVer)などのテレビドラマで躍進が続く。24年も注目の監督だ。

最終話となる第10話の予告では、銃口を自分に向ける明花の姿や「離婚します」といった言葉も飛び交った。果たしてどんなラストを迎えるのか、必見だ。

 

復讐を取るか、愛を取るか。主人公が究極の決断を下す『18歳、新妻、不倫します。』は、TVerで無料見逃し配信中。これまでの放送回は「Netflix」と「Hulu」で配信。

<文・泊 貴洋>

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