山奥にあるけど大にぎわいのおばんざい料理店 京都府綾部市で地域を元気にする68歳女性店主

公開: 更新: ABCマガジン

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朝、畑で採れたての野菜を調理するのは、滋野悦子さん。京都府北部、綾部市にあるおばんざい料理店『綾部つむぎ』の店主です。滋野さんの手にかかれば、傷物で出荷できない野菜が和え物や汁物に大変身。農家さんからも大変喜ばれています。

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「決まったメニューはありません。その日、手に入った食材で献立を考えます」という滋野さん。大阪からだと、車で2時間。アクセスが良いとは言えないお店ですが、週末には多くのお客さんで賑わいます。日替わりのランチメニューは大人気で、とにかく美味しいと評判なのです。

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綾部は今、田舎暮らしが満喫できる移住先として、Iターン、Uターンを考える人に注目されています。滋野さんもUターンしてきた一人。1955年、綾部市に生れ、学生時代に働いたジャズ喫茶で音楽と料理に魅了され、独学で料理を勉強。39歳で伏見に居酒屋『つむぎ』を開きました。

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夜遅くまで働く毎日が続きましたが、母親が倒れたことをきっかけに、「身体に良い食事」を提供するランチ営業に切り替え、伏見を離れて、地元・綾部に移転。今年5月には、綾部市内でも一番山奥のエリアにお店を移しました。さらに、おばんざい料理店とは別に、古民家のリノベーションを始めたのです。

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滋野さんは68歳。残りの人生は綾部の人たちを巻き込み、地域を元気にしていくために使いたいと考えています。たとえば、毎週水曜から金曜までは、子供たちが集える場所としてお店を開放しています。子供たちは勉強したり遊んだり、のびのび過ごします。もちろん食事も提供。「めっちゃ美味しい」と大満足の子供たち。

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『綾部つむぎ』は出張料理も請け負っています。ある日は二つのイベントが重なり、朝から大忙し。80人分の料理を完成させて、子供の稲刈り体験が行われている田んぼへ向かいます。それが終わると続いて古民家で開かれるライブ会場へ。ここでも大人たちを料理で魅了しました。

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一方、滋野さんの古民家リノベーションも進行中。滋野さん自ら床を張り替え、釘を打ちます。実はここでも、あるイベントを企画中。そこで出す料理の食材を求めて、朝早くから宮津漁港に向かいます。狙っていたのは…ワタリガニでした。

一体どんな料理が完成するのでしょうか 10月28日 土曜 午前11時から『LIFE~夢のカタチ~』でご紹介します。(ABCテレビ/関西地域で放送、TVer見逃し配信あり)

 

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綾部つむぎ(京都府綾部市)

「体に優しい料理」を通して地域と人を元気に奮闘するおばんざい料理店