“なんでやねん!?”鉄道ミステリー3連発! 「宝塚に名もなき駅?」「JR西日本初のペッタンコ駅?」「阪急御影の嘆きのカーブ?」A.B.C-Z・河合郁人&古川昌希アナが挑む

公開: 更新: ABCマガジン

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A.B.C-Zの河合郁人とABCテレビのアナウンサー・古川昌希が、今回は夏休み特別企画として「なんでやねん!?」コーナーではおなじみの鉄道ライターの伊原薫さんが出す宝塚、西宮、神戸という3つの鉄道の謎に挑みます。

1つ目のお題は「宝塚に名もなき駅があるのはなんでやねん!?」。

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名もなき駅というのは阪急の宝塚と西宮北口の間、仁川駅のすぐ北側にある駅。

駅名の看板も自動改札機も無い“名も無き駅”だ。

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伊原さんからは「まずこの駅が何の目的で、そして誰のためにできたのか?ということが答えられたら20点です」と告げられる。さっそく調査開始した二人は、「阪神競馬場」を発見。「競馬場ね」「競馬場じゃん!」とひらめく河合。早々に推理が進み「競馬場で大きなレースがある時に仁川駅はその最寄りになる。だけれども、結構こじんまりとした駅なので臨時であのホームを開いてたくさんお客さんを降ろしたり乗せたりする」と結論づける。

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自信満々で伊原さんを呼び答え合わせ。ところが伊原さんから出てきた点数は「20点満点中の5点」。どうやら「誰のために」というのが違うらしい。答えを聞くと、そもそもレースに来たお客さんのためではなく、地元の人が降りやすくするためなのだとか。競馬のメインレースが終わると帰るお客さんで一気に混み合う仁川駅。特に大阪や神戸方面へ向かう西宮北口行きのホームは大混雑する。そこで電車は、宝塚方面から来た乗客を「名もなき駅」で先に降ろしてから仁川駅へ向かう。そうすれば乗り降りがとってもスムーズになるのだ。現在は使われていないが、名もなき駅はかつて宝塚方面からの乗客のために造られた降車専用ホームだったのだ。

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惜しくも外した二人は「OK!次いこ!」と気を取り直す。次の問題は「JRさくら夙川駅が“ペッタンコ”なのはなんでやねん!?」

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できた当時、JR西日本でも初めてのペッタンコの駅と話題になったのがJRさくら夙川駅。駅名の看板はコンクリートに直接文字が書いてあり、ペッタンコだが立体的に見えるトリックアートになっているのだ。

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「理由あるの?」「好きにしたらどうですか?」「予算削減?」など好き勝手な回答をする二人だが、周囲を探索して出した結論は「夜などにライトアップした場合、信号が見にくくなってしまう。それは良くないということで、ペッタンコの看板、つまりトリックアートで立体的に見えるようにした」というもの。「これはイケる」とまたしても自信満々の二人だが、井原さんは「20点満点中で、、、、0点です」という厳しい返事。

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2007年にできた“さくら夙川駅”は、もともと何もなくただの線路がある場所だった。そこに駅舎が少し奥にできたため、周囲からちょっと分かりにくくなってしまった。本来はでっかい看板を付けて目立たせたいところ。しかし線路の真下は往来の激しい道路。看板が落ちたりすると大事故になってしまう。つまり「つけて落ちたら危ないから」ペッタンコの看板になった、というわけ。「俺たち余計なことを考えてた。いつも最初に『これなんじゃない?』って言っているぐらいのが多分20点の問題」と悔しがる河合だった。

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最終問題は神戸市御影から出題。最後にNDYの本気を見せようと3問目に挑む二人は伊原さんから「次の問題は60点にしようかなと思ったんですけど、チャンス問題ということで正解したら今の点数の20倍の100点! ただし間違えたら0点」と条件を出される。お題は「阪急神戸線にやたら鉄道ファンが集まる踏切があるのはなんでやねん!?」。

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伊原さんが案内してくれたのは阪急御影駅の東側にある、一見普通の踏切。実はここが鉄道ファンの聖地と言われている場所なのだ。そこは緩やかにS字カーブが描かれ、やってくる電車の車両が全てきれいに見える場所だった。

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「え?それが答えなんじゃないの?」とツッコむ河合だが、井原さんは冷静に「そこからが“なんでやねん!?”じゃないですか! こんな素晴らしいS字のカーブを描く場所がなぜできたのか?」と問題を出す。電車の線路を敷くとき、直線にした方がスピードは出るから鉄道会社は当然直線にしたい。しかし、ここにS字のカーブをつくらなければいけなかった理由があるのだという。実は阪急も非常に悔やんでいる場所で、その名も“嘆きのカーブ”とまで言われているのだ。なぜカーブになったのか? 二人はその理由を見つけて100点を目指す。

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調査を開始して見つけたのは“結弦羽神社”。弓弦羽(ゆづるは)神社は神様へ願いを届け成就させてくれるという八咫烏が祀られている神社。あの羽生結弦選手も何度か訪れ勝利を祈願したそう。必勝祈願した二人が続いて見つけたのは神社内の地図。その地図を見て河合がひらめいたのは「阪急神戸線がカーブすることになったのは、弓弦羽神社の樹木を避けるため」という答え。一発逆転で100点を目指すが。。。。伊原さんの出した点数は「0点」。

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なんとA.B.C-Z・河合郁人と古川昌希アナは重大なミスをしていた。結弦羽神社よりも先に見つけていた“香雪美術館”こそが実は答えの鍵だったのだ。香雪美術館は朝日新聞の創業者の村山龍平の邸宅。鉄道を敷く際、その家を避けなければならなかった、というのが本当の答え。朝日新聞の創立者・村山龍平の私邸は広大な土地を有していた。阪急電鉄が開業する時、真っ直ぐ線路を通そうとすると、どうしてもそこを横切ってしまう。そこで阪急電鉄は村山龍平と地域住民に交渉したがなかなか折り合いがつかず、地域の人たちも村山さんを代表として線路を曲げてほしいとか、挙げ句の果てには村山さんがお金を出すから神戸線を地下に通してくれ!という話まで出た。しかし、ここの土地の地盤は御影石が出るくらい。御影石は固く地下を掘れない。やむなく阪急は線路を香雪美術館・村山さんの家を避ける形で走らせたのだ。

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その後、村山龍平は土地の一部を阪急電鉄に譲ったが、阪急電鉄は村山邸に忖度して真っ直ぐ線路を通すことをしなかった。その結果聖地となるカーブが生まれた、というわけ。後に阪急電鉄の創業者の小林一三は「忖度せずに真っ直ぐ通せばよかった」と、このカーブを嘆いたそうだ。3回もチャンスがあったのに、1つも完璧に答えられず、がっくり肩を落とすA.B.C-Z・河合郁人と古川昌希アナであった。

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いつもは1回で済む悔しさが3倍になった今回の“なんでやねん!?”。A.B.C-Z・河合郁人&古川昌希アナが調査した鉄道ミステリー3連発。あなたは何問解けましたか?世の中の様々な疑問にこたえる「news おかえり 古川×河合のなんでやねん!?」はTVer見逃し配信あり(「news おかえり」毎週(月)~(金)午後3時45分 ABCテレビ/関西地区で放送)