長谷部誠が素顔で告白「コミュニケーション力が高くない」イメージとのギャップに葛藤も

片渕茜アナウンサー
片渕茜アナウンサー

元サッカー日本代表の長谷部誠が、3月27日放送のサッカー番組『FOOT×BRAIN』(テレビ東京系、毎週土曜24:20~)にゲスト出演。番組SNSで集められた質問に回答し、世間からのイメージに対する思いや自身の未来についても語った。

まず、オフの日について聞かれると、「娘と公園に行き、家にいるときも娘と一緒に何かしている」と父親としての顔を披露し、番組MCの勝村政信も「うちも娘だけど、娘と遊ぶとストレスが飛ぶよね?」と言ってパパトークをスタート。長谷部は「ストレスが飛ぶタイプですか? 僕はたまに溜まっちゃうんですよね。“言うこと聞いて!”って(笑)」とおどけながらも「家族と一緒にいる時間はリラックスする」と話した。

続いて、ブンデスリーガ以外で気になるリーグの話題になるとプレミアリーグをあげ、何回か移籍を試みたこともあり、実際にロンドンのクラブから話があったが実現には至らなかったという。そして、番組アナリストで浦和レッズ時代の先輩でもある福田正博は「以前はMLS(メジャーリーグサッカー)にも興味があると言っていたよね?」と質問。「その当時はブンデスでこれだけ長くプレーできると思っていなかったので、離れる場合はMLSかJリーグでプレーすることになると考えていた」という。しかし、その都度、自分の未来が想像と違っていき、ここ3~4年もフランクフルトで最後の年だと思っていたのが、1年、また1年と契約を延長。「本当にこの先が読めない」と自身の今を分析した。

そして、アンケートで1番多かったという監督に関する質問。プロ生活で長谷部は21人の監督から指導を受け、信頼を勝ち取ってきた。長谷部は「まずは監督のことを信頼してみること」をポイントにあげ、「目標は“チームが勝つこと”で絶対に同じなので、それだったら意見の違いもぶつかり合いも全く問題ない」と話した。さらに「監督という職業はある意味で全責任を背負う。何事も誰かが最終的に決めなければいけないですが、それがサッカーでは間違いなく監督。もちろん自分の意見は伝えますが、最終的に決めるのは監督ですと必ず話し合いの中で言いますし、その決断を支持します」と述べ、「監督と選手は対等ではない」と話した。

すると福田が「年齢と共に監督との距離感が難しくならない?」と質問。長谷部は同意し、「まわりの選手の目も大事。あの選手は監督と近いから試合に出ているとか、監督側に付くと思われても良くない」と話し、年齢を重ねたことで広い視野を持ちながら監督と接することを気に掛けるようになったという。

そして話題は引退後のプランについて。「自分の将来はまだ本当に明確にできていない」としながらも、興味の1つに監督業があると明言。フランクフルトとは最短で3年はかかるという欧州の指導者ライセンス(日本のS級ライセンス相当)取得の面倒を見てもらう契約をしており、コロナ禍の影響でプログラムがストップしているが、本来であれば今シーズンからスタートする予定だったという。

日本人初の欧州トップリーグの指揮官誕生について福田が「最初に可能性があるとしたら長谷部じゃないですか。言葉もできるし。チームが後押ししてくれるわけですから、なかなかないですよ」と期待を込めると、長谷部は「凄いプレッシャーですよ」とはにかんでいた。

また、日本代表として出場の114試合中、歴代最多の81試合でキャプテンを務めた長谷部。ほかの代表選手と日本代表について話すことはあるかと尋ねられると「僕、ほかの選手とあまりコンタクトを取らないですし、コミュニケーション力は高くないんですよ(笑)」と告白。さらに「代表期間中も1人で部屋に引きこもっていることが多かった」と明かすと、福田が「もしかすると我々が勝手に作っているイメージに苦しめられているのかもしれないですね」とフォロー。長谷部は「良いこと言ってくれました。ありがとうございます!」と感謝し、一方で、「作り上げられたレールの上に自分から乗っかっている部分もあるんです。ですが、本当は違うと感じている部分もあって、そこには葛藤があります」と素直な思いを明かしていた。

そして、森保一監督が率いる現在の日本代表について聞かれると「僕たちが乗り越えられなかったベスト8、それ以上の結果を掴んでほしい」と述べ、日本サッカー界の盛り上がりの為にも本田圭佑香川真司中田英寿三浦知良のように、プレーだけでなくキャラクターとしてもシンボルになるような選手が出てきてほしいと期待を寄せた。

そして、この先のサッカー選手としての歩みについて。「先が長くないことは見えているので、今の一瞬一瞬が愛おしいです。朝起きて体が痛い時もありますが、その痛さもあと何回できるかなって。若い選手とトレーニングしてバチバチやれるのも限られた時間で、その一瞬一瞬をかみしめています」と話した。最後には「日本サッカー界の為にも『FOOT×BRAIN』が長く継続してやっていただけることを1人のサッカー人として期待しています。サッカーを文化から変えていかないと日本サッカー界が良くならないですから。だからこういうテレビ番組もそうですし、いろんな力が合わさってやっていくのが大事だと思います」と番組にエールを送っていた。

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