尾崎世界観、芥川賞ノミネートを通じて見えた“創作への原動力”にファン感動「人生の一部に同伴した気分です」

尾崎世界観クリープハイプ)が、3月7日放送の『情熱大陸』(MBS/TBS系、毎週日曜23:00~)に登場。尾崎の創作に対する原動力へと深く切り込んだ内容に、ファンからは「胸がいっぱいで涙が溢れちゃった」「人生の一部に同伴した気分です」と感動の声が上がった。

クリープハイプでボーカルとギターを務め、ほとんどの楽曲で作詞作曲を受け持つ尾崎。恋人同士のふとしたひとときを巧みにすくい上げる歌にはコアなファンがついており、第164回芥川賞にノミネートされた小説「母影(おもかげ)」も、独特の観察力と言語感覚が評価された。発表一週間前、記者からの「芥川賞を受賞した場合はバンドにどう繋がっていく?」という質問に、尾崎は「いま候補になっているだけでも歌詞に目を向けてもらえる」と語る。

事務所の一角で、今年から始まった新聞の連載コラムに赤入れをする尾崎。その内容は「リーダー格の友達に公園の遊具から飛び降りるよう迫られ、みんなが飛ぶなか自分だけ飛べずにいろんなことを考えている話」。尾崎いわく、「周りの子は大丈夫なのに自分だけ疎外されていた」子供時代だったという。「友達の家に遊びに行っても、一人だけ友達の親に冷たくされる、みたいな。『お前は目つきが悪いから、お前だけコレはあげない』とか。そういうのを覚えてますね」と尾崎。「でもこういう仕事をしていると、別に目つき悪くてもいいですもんね。それが世界観って言われるから」と遠い目でつぶやく。恥ずかしさや悔しさ、怒り──尾崎の原点には、自分が感じてきた「居心地の悪さ」があるらしい。

芥川賞発表の前日、尾崎は取材カメラを自宅に招き入れ、自身の執筆風景を見せる。初めて小説を書いた6年前、思うように声が出なくなっており、その暗さが作品にも反映されたという。「プロとして誇りを持ってやっていることができない苦しさに比べると、小説って、出来なくて当たり前だから。できないということのなかにいられる喜びがあった」と尾崎は当時を振り返る。

発表当日、クリープハイプのメンバーが集まるなか、尾崎のもとに芥川賞の電話連絡がやってくる。電話を切り、「ダメでした」と絞り出すように落選を告げる尾崎。「まず小説を書かせてもらったことがありがたい。また音楽をしっかりやった上で、時間を見つけて小説のほうにも挑戦させてください」と感謝の気持ちを述べるが、その後に臨んだレコーディングでは、落選をめぐる周囲からの様々な物言いに対して「なんか疲れる単純に、気持ちが」といらだつ表情も見せる。

その後、出版社の計らいで、自身が憧れる小説家・柳美里のもとを訪れた尾崎。柳は「面白かったし、美しいなと思った」と尾崎の小説を評価する。「私も大概けなされてきたんです」と柳。自身のこれまでを振り返りながら語られる小説論に、尾崎は大きな気づきを得る。

インターネット上では、「胸がいっぱいで涙が溢れちゃった」「尾崎さんの正直で誠実な所や、素で話す時のふわっとした感じや丁寧な所が滲み出ていてなんだか嬉しかった」「疎外感とか居心地の悪さとか 私も生きててめちゃくちゃ感じてしまうタイプの人間だから共感する部分がたくさんあるけど そういうのを原動力にできる尾崎さんが本当に強いし格好いいなと思う」「同じ時間、人生の一部に同伴した気分です」と、ファンから感動の声が寄せられていた。

次回3月14日の放送には、和牛水田信二川西賢志郎)が登場する。