板垣瑞生『FAKE MOTION』最大の敵・荒牧慶彦“佐之助”は「敵としてすごく大きい存在」

板垣瑞生さんが主演を務める『FAKE MOTION -たったひとつの願い-』(日本テレビほか、毎週水曜24:59~)が放送中。2月3日放送(この日は25:09~)の第3話では、いよいよシーズン2の本編がスタートします。

本作は、高校生同士の優劣を決めるのが、勉強や喧嘩ではなく“卓球”という世界。東京では、トップの座を巡って高校たちが熾烈な争いを繰り広げていました。西東京の頂点である都立八王子南工業高校の副部長・土方歳鬼(板垣)は、“マザー”と呼ばれる部長・近藤勇美(森崎ウィン)と共に戦いに挑んだものの、頂点に立ったのは、高杉律(佐野勇斗)らを要するエビ高(恵比寿長門学園)でした。

そんな、シーズン1『FAKE MOTION -卓球の王将-』から半年後。八王子南は、大阪の頂点・天下布武学園との試合に惜敗。織田佐之助(荒牧慶彦)の手によって制裁を受けたマザーを目の当たりにした土方は、かつてのライバルだったエビ高のメンバーや、ある事情で加わることになる天下布武の元エース・明智十兵衛(草川直弥)らと共に「エビ高連合軍」を結成し、リベンジを誓います。

今回、自身の後輩や荒牧さんをはじめとする舞台でも活躍する俳優など、新キャストも迎えてパワーアップした本作について、主演を務める板垣さんにインタビュー。シーズン2の熱さと同じように、熱量高く質問に答えてくださいました。

――シーズン2で主演になると聞いたとき、どんなことを思われましたか?

“絶対におもしろくしたい”っていうのはありました。土方が『FAKE MOTION』の主人公になったらどう変わるのか、いろんな人に見てもらって、この作品を楽しんでもらえたらなって思っています。

――土方は熱い男ですが、演じる上で意識したことはありますか?

前回の土方と今回の土方は若干違うんです。前回、エビ高によって関東がひとつになったことで、“エビ高の周りの人たちってどう変わるの?”という部分は、僕が見せなきゃいけないところですし、前回の土方のままだと面白くないなと思いました。だから口調も全然違うんです。(シーズン1で)エビ高に出会って、勇斗演じる高杉律たちから色々なものをもらって、つぎ土方が主演をやる理由といったら、そこに対する感謝とかなのかなって。前の土方と少し違う部分があるので、戸惑わせてしまう部分があるとは思うんですけど、そういう意味では、新しい『FAKE MOTION』のために、“NEW土方”になったんじゃないかなって思います。

――シーズン2で気心の知れたメンバーも多い現場です。撮影中の雰囲気はいかがでしたか?

“熱い物語を作っているんだから、みんなで楽しんじゃいましょう!”という感じでした。今回の『FAKE MOTION』は、その瞬間的な熱さや「負けたくねぇ」という思いとか、そういった感情がすごく渦巻いていて。

――今回は、舞台で活躍する俳優の方々もたくさん出ていらっしゃいます。そのあたりで影響を受けた部分はありますか?

ありましたね。一緒にお芝居をしていて、安心感があって、ドーンと座ってくれているから、敵としてすごく大きい存在というか。こっちが台詞を変えても、それに合わせて対応してくださるので、安心感がありましたし、荒牧さんたちがドシッといてくれたので、すごく自由にいれました。

――シーズン2までの間で約1年ありました。その間にも、様々な作品に出られていますが、『FAKE MOTION』の捉え方に変化はありましたか?

前回はいろんなキャラクターが出てきて、技が派手で……っていうフィクション性が強かったんです。シーズン2は、新しい物語ではあるんですが、荒牧くんたち扮する新しいキャラクターがどんどん出てきて、その中に(シーズン1と)違ったリアリティとか、人間的な部分なんかが出ているなって思います。

『FAKE MOTION』って独特だなって思うのは、やっぱりオリジナリティなんですよね。どこかで似た芝居を持ってくるとか、“◯◯っぽい”芝居を持ってくるのが、なかなか通用しないので、常にその瞬間のオリジナルでいなきゃダメというか……。台本を読んで、“この人ってこうくるのかな?”って想像しても、いざ現場に行くと全然違うので、準備がすごく難しい役なんです。たとえば高校生を演じるときは、今まで学校で経験したことを引っ張れば、何となく共感できたり、理解できたりするんですが、そんなのまったくなくて。というのも、『FAKE MOTION』の世界は、経験がないことしかないので(笑)。

だから、完全オリジナルをもう1回やるってなったときに、“すごい大変”だと思いました。卓球で天下を獲るということを現実として捉えないといけないし、そこから作り込むので、普通の作品とは全然違います。でも、それが面白いですよね。オリジナルで物語が進んでいくから、僕ら次第で作品が変わりますし。「土方が主演だったらどう変わるんだろう」という話に戻るんですが、それが楽しみな部分です。見てもらって、どう感じてくれるのか……。やっぱり『FAKE MOTION』って面白いですよね。

――『FAKE MOTION』シーズン2で変化・進化した部分はどんなところですか?

今回、直弥が胸ぐらを掴むシーンじゃなくても胸ぐらを掴んできたり、「ここ吹っ飛ばしたいです」って吹っ飛ばしてきたり、そういうキャラクターの自由性がものすごく広がった印象があります。それがキャラ的な話じゃなくて、演じる役者がもともと持っている素敵な部分(が反映されている)というか。全員がそれくらいの熱量でやってくれているから、みんなの“芝居したい”というエネルギーがぶつかっていて面白かったです。

板垣さんがゲットしたいギフテッド(特殊能力)は?
板垣さんがゲットしたいギフテッド(特殊能力)は?

――撮影中、印象的だった出来事を教えてください。

母校のロケ場所が地下にあるんですけど、衣装がシャツと短パンなので、すごく寒くて。その中でも、ウィンくんはノースリーブなんですよ。すごく頑張っているので、ぜひ、気にして見てほしいです(笑)。

――シーズン2の撮影まで間隔が空きましたが、どんな卓球メニューをこなしていらっしゃったんですか?

(市村哲役の)ジャン海渡と二人で、ゲームセンターの卓球をしていました。ドラマの中で、哲はほぼ卓球をしていないんですけど、多分僕よりジャンの方が上手いです(笑)。

――現場のムードメーカーはどなたでしたか?

僕だったかもです(笑)。僕以外、あまりフザけている人がいなくて申し訳なかったです(笑)。モンキーがハンバーガーを「13個!」と注文するシーンがあるんですが、個数の正解が分からなくて「面白くない。もう1回!」って、何回も撮り直したこともあって(笑)。そういったコメディ部分にもみんなで神経を使っています。

――ギフテッド(特殊能力)も物語のキーになります。板垣さんが考える「こんなギフテッドがあったらいいな」というものがあったら教えてください。

一発撃ったら相手の服が全部剥がれるギフテッドとか?……冗談ですけどね(笑)。

――これまで出てきたギフテッドで、かっこいいなと思ったものは?

(北村)匠海くんの技(※)ズルくないですか? あれはかっこいい!

(※)北村さんが演じる松陰久志のギフテッドは「無音の絶対時間」。相手の聴覚を奪うのと同時に、自分の潜在能力を最大限に引き上げる。

――最後にストーリーの見どころを教えてください。

全体的に熱いです。熱苦しいと思うくらい熱くて、山あり谷ありのストーリーなので、一緒に泣いたり笑ったりしてくれたらいいなと思います。

特に最初は「なんでエビ高連合軍になるの?」っていうところですね。あんなにいがみあった僕たちが1つのグループになって、また新しい敵が出てくる。その上で、敵高校出身の明智が、なぜがこっちにきてしまったのか……という最大の謎があります。敵が仲間になって一緒に戦うってエモくないですか?

(取材・文:浜瀬将樹)