山下美月『乃木坂シネマズ』で定食屋の看板娘役「なしてここにおるんでげす?」方言の演技に称賛の声

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乃木坂46が、気鋭のクリエイターとコラボするFODオリジナルドラマ『乃木坂シネマズ〜STORY of 46〜』が現在配信中。本作は人気メンバーがそれぞれ1話ずつ主演を務めるオムニバス形式で、映像ディレクターの宮部一通が脚本・監督を務めた#4「民主主義定食屋」では、山下美月が定食屋の看板娘を演じた。

「民主主義定食屋」は、とある街の定食屋を舞台としたコメディタッチの作品で、個性豊かな登場人物と、ユニークな設定が見どころの一つ。この定食屋では、お客さんが食べたいものをオーダーすると、店内にいる人の多数決で食べても良いかどうかが決まるという、少々変わった注文方法を採用していた。

ある日、定食屋の店員・美智恵(柿丸美智恵)が、ナス60箱を誤発注してしまう。大量のナスを前にして、店主(岡嶋秀昭)が美智恵を叱ろうとしたそのとき、看板娘の美月(山下)が「今日はナス推しでねげすか」と提案。こうして、この日はナスを中心としたメニューをプッシュしていくことになる。

サラリーマン(政岡泰志)が「肉モリモリ定食」を注文しても、多数決により却下され、美月を執拗に追いかけるカメラ小僧の常連客(きづき)には有無を言わさずナス料理を提供。同じく美月に惚れている警察官(本折最強さとし)は、「あったかチキンのまごころ定食」を注文するが、多数決により「あったかナスのまごころ定食」に変えられる始末。

こうして、ナスを順調に消費していく「民主主義定食屋」だったが、店内のテレビから、強盗事件で勾留中の男(猪塚健太)が警察官の銃を奪って逃走したというニュースが流れてくる。ほどなくして、その逃走中の男が店に襲来。店内にいる全員に銃を突きつけて「じっとしてるでげす!」と凄むのだった。

出前から戻ってきた美月は、銃を構える男の顔を見るなり、「てっちゃん!? なしてここにおるんでげす?」と反応。実は、美月と男は孤児で、同じ施設で育ったのだという。男は施設を出てから様々な仕事に就くがどれも上手くいかず、会社の同僚に金を騙し取られ、自暴自棄になり強盗を犯したことを告白。美月は、施設にいたときに、男から優しくされたことを告げ、「人の気持ちの側におれるてっちゃんみたいに、私もなりたかった」と打ち明ける。

逃走中の男は美月や店主に説得され、号泣。そして、警察に自首すると誓い、「最後に、飯食わせてもらえねぇでげすか」とリクエストする。快諾し、「何食いたい?」と尋ねる店主に、男は「肉モリモリ定食でお願いします」と一言。果たして、終日ナス推しだった「民主主義定食屋」で、男の注文は通るのか。物語は、美月を筆頭とした店側のメンバーと常連客、そして男の笑顔で幕を閉じる。

テンポ感のある印象的なストーリーラインの中で、山下は主人公の美月を熱演。美月は東京生まれではあるものの、育った施設の職員が訛っていたために方言を話すようになったという設定で、セリフは全て独特のイントネーション。そんな難しい役どころにも関わらず、山下は終始流暢な方言を操り、純朴な看板娘の美月を演じきった。また、共演の猪塚も、美月と同じ施設出身の逃亡犯の男を方言で演じ、物語に独特な味わいを加えていった。

これまで『電影少女 -VIDEO GIRL MAI 2019-』(テレビ東京系)で主演を務めた経験はあるものの、まだまだ映像作品への出演は少ない山下。しかし本作でコメディエンヌとしての魅力を存分に発揮。SNSを中心に、「めっちゃ訛ってる美月ちゃん可愛かったでげす」「美月の訛りと看板娘が最高だった」「方言に萌える」など、絶賛の声が相次いだ。

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