馬場ふみかと赤楚衛二の恋愛観は正反対!?W主演『ねぇ先生、知らないの?』

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馬場ふみかさんと赤楚衛二さんがW主演を務めるドラマ特区『ねぇ先生、知らないの?』(MBS 毎週木曜24:59~、テレビ神奈川 毎週木曜23:00~、チバテレ 12月6日より毎週金曜24:00~、テレ玉 12月11日より毎週水曜23:30~ほか)が12月5日からスタート。原作は「プレミア Cheese!」(小学館)で連載中の浅野あやによる同名コミックで、馬場さんは恋愛経験に乏しい漫画家・青井華役、赤楚さんは仕事熱心な彼女を献身的に支える美容師・城戸理一役を演じます。

今回は、クランクインを目前に控えたおふたりにインタビュー。作品への意気込みや、仕事との向き合い方などを聞きました。

――原作を読んだ印象は?

馬場:華ちゃんのセリフにもあるように、“読むと女の子がめちゃくちゃ幸せになれる”作品です。少女漫画は女の子が男の子を追いかけるイメージが強いけど、女の子が必死に仕事をしていて、そんな彼女をしっかり支える男性を描いているところが、すごくいいなと思います。

赤楚:男性にとっても、教科書になるなと思いました。女の子をどうやって支えるかとか、女の子がこう思っている時にはこうするのが正解なんだとか。あまりにも僕は足りていないなと気づいて、勉強になりましたね(笑)。

――馬場さんは漫画家役、赤楚さんは美容師役。どのような役作りを?

馬場:実際にペンを使って、漫画を描く練習をしています。今まで漫画を描いてみようと思ったこともなかったので、基礎から先生に教えていただいています。小学生の時、絵のコンクールで入賞したことはありますが、絵心はほぼないに等しいです(笑)。でも、だんだんコツがわかってきて楽しいですし、ハマっています。

赤楚:僕は今日(取材当日)、講習があるんですけど、その前に何度か自分が通っている美容院に行って、髪の切り方や接客の仕方を観察させてもらいました。東京に出てきてからは触らなくなっちゃいましたが、高校生の時は髪をイジるのが好きでしたね。毎回、休み時間は鏡を見にトイレに行ってました(笑)。

馬場:いるよね~(笑)。

赤楚:その学生の一人です(笑)。懐かしいですね。

――役柄とご自身の共通点を教えてください。

馬場:仕事を理由にするのもどうかとは思うけど、私も忙しくなると既読スルーをしちゃうほうなので、共感度は高いです。理一のような素敵な対応をしてくれる人はいなくて、みんなに怒られるだけなんですけどね(笑)。

赤楚:僕も、仕事に入ると連絡をおろそかにしてしまうところがあって、既読じゃなく未読スルーしてしまうほど。人と繋がっていたくないと思っちゃうくらいなので、そんな不器用さみたいなものは似ているかもしれないです。似ていないのは、女性への対応。僕のほうが下手っぴです(笑)。

――ドラマは、理一の一目惚れから恋が始まります。おふたりは一目惚れをするタイプ?

馬場:一目惚れをしたことがないです。自分の壁も厚いので、相手のことも知って、自分のふだんの過ごし方とかも知ってもらわないと、と思ってしまいます。でも、一目惚れされたら嬉しいかも。「一目惚れしました!」と言われてみたい人生です(笑)。

赤楚:僕は逆に、一目惚れしかしたことがないです。知っていくと、友達になっちゃうんですよね。だから、最初にパッと感覚で「好きかも」というところから始まります。

――ちなみに、女性と出会って最初に惹かれるポイントは?

赤楚:匂いですかね?

馬場:初対面で、匂いって嗅げます!?

赤楚:いや、好きな匂いってあるじゃないですか。僕、田舎育ちなのですごく敏感で……匂いフェチっていうのもありますけど(笑)。

――今作で初共演となりますが、お互いの印象やイメージとのギャップは?

赤楚:「おもろそうな子だな」というのが第一印象です。僕は人見知りなんですけど、それを打ち破ってくれそうな雰囲気を持っているなと。ギャップについては、もっと無口な感じなのかなと思っていました。クールで、涼しそうなお顔なので。

馬場:ありがとうございます。(赤楚さんのイメージは)そんなに変わらないです。人見知りしているからか、落ち着いた印象がありますね。でも、ポスター撮影をした時に、いい匂いがしましたよ(笑)。

――原作には、ドキッとするようなラブシーンも出てきますね。

馬場:まだ恋愛作品の経験が少ないのですが、見てくださる方に「こんなことされたいな」とか、「こういうシチュエーションいいな」と思ってもらえるものをしっかり作れたらいいなと思います。

赤楚:育児だったり、仕事だったり、学校だったり、日々頑張っている女性の方はすごく多いので、そういう方の癒やしになれたらと思っています。

――華は“女の子を幸せにする”、理一は“その人本来の美しさを引き出す”というポリシーを持って仕事をしています。おふたりはいかがですか?

馬場:なんだろう……毎日、必死だからなぁ(笑)。トータルというよりは、その作品ごとに「ここを大事にしたい。ここが届けばいいな」と思いながら演じています。お仕事全体のポリシーは、まだわからないですね。

赤楚:根本的に、僕は「この仕事をやりたい」と言ってやれるわけではなくて、呼んでいただく側の人間。だから、縁や僕を選んでくれたことへの恩返しというのもあるし、身近な人たちを幸せにしていっていう気持ちもありますね。

――華と同じように、“仕事スイッチ”はありますか?

馬場:現場についてから、徐々に切り替わっていく感じですね。衣装やメイクに助けられる部分もたくさんあって、たとえば今回はメガネをかけたり、ピンで前髪を留めたりすることで、(仕事モードに)入っていきます。

赤楚:僕は家のドアがスイッチです。誰もいないけど「いってきます」と「ただいま」は言っていて、それで「ヨシ!」みたいな。家を出たらスイッチはオンのままで、家に帰ったらオフにします。たまにオフモードの日に仕事の人に会うと、テンパっちゃうくらいに“オンオフ”はありますね。最初の1年くらいは徐々に入っていくタイプだったんですけど、スイッチが入るまでに「今日、大丈夫かな」って不安を感じるんですよ。そうならないために、今はドア前で気合いを入れることにしています。

――今作の撮影で、楽しみにしていることは?

赤楚:接客ですね。ふだん“美容師さん”になることは出来ないので、何を感じて、何を思っているのかは、現場でないとわからない部分もある。そこは楽しみだなと思っています。

馬場:アシスタントがつくことです。自分にアシスタントがつくなんて、ないじゃないですか(笑)。いい関係性を作れたらいいなと思いますし、女子が幸せになれるドラマなので、私も幸せになりたいですね。

――最後に、読者へメッセージをお願いします。

赤楚:漫画原作ということで、原作ファンの方に「これは理一じゃないよ」と言われないように。というか「理一だった」と言ってもらえるように、二次元と三次元の間を調整しながら、がんばってお芝居していきたいです。

馬場:私自身、原作を読ませていただいて、華ちゃんの不器用ながら必死に頑張っていく姿が大好きなので、そこがみなさんにしっかり伝わればいいなと思います。見てくださる方々を、幸せにできるようにがんばります!

(写真・文:勝浦阿津希)

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