1万体の骨と向き合う研究者が語る人類のルーツとは?

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芸人で作家の又吉直樹が、「言われてみればどうして?」という暮らしに潜む不思議を見つけ出しひも解く教養バラエティ『又吉直樹のヘウレーカ!』(NHKEテレ、毎週水曜22:00~)。10月31日の放送では、「僕はどこからきたのですか?」と題して、又吉のだ液から“彼の祖先たちの遥かな旅路”を紐解いていく。

21世紀に入り、ゲノム解析が進んだことで、私たちのルーツが一気に解明されるように。特に骨はその形から、そして採取したDNAからは今やあらゆることがわかり、“履歴書”ともいえる。古い人骨からも、一部を削ってDNAを調べると、ルーツがわかるようになっているという。最近では、都内のキリシタン屋敷で見つかった人骨がイタリア人で、迫害を受けていた宣教師のものだと判明した。

国立科学博物館には各地で見つかった江戸時代までの骨が運び込まれるそうで、その数は1万体にものぼる。同博物館の研究主幹・篠田謙一さんは、DNAを調べていくと、世界各地の人々は結局つながっていて、国や民族などで分けることができないと語る。

又吉の父は沖縄、母は奄美大島出身だが、祖父母や曾祖父母の出身やルーツはどこにあるのか――。今回、又吉のだ液から採取したDNAから、先祖がアフリカからどういうルートでやってきたのかがわかるというが、いったいどこを旅してきたのか?