先日、「オスカープロモーション2018女優宣言お披露目発表会」に出席し“女優宣言”した宮本茉由さん。現在は、『CanCam』専属モデルとして活躍中ですが、10月11日よりスタートする連続ドラマ『リーガルV ~元弁護士・小鳥遊翔子~』(テレビ朝日系、毎週木曜21:00)で連続ドラマ初出演を果たします。
「事務所に入ってから、ずっと演技のレッスンをしていた」という宮本さんに、初めてのドラマの現場で感じたことや、共演者とのエピソード、今後の目標などについて語っていただきました。
――女優宣言したタイミングで、初出演となる連続ドラマの放送がスタートしますね。いまはどんな気持ちですか?
お話をいただいたときは驚きましたが、いままでずっと演技レッスンをしてきたので、自分の力を試すことができる場をいただけたことはすごく嬉しかったです。でも同時に、初めてということでプレッシャーや緊張、不安も頭によぎりました。
――撮影現場はいかがですか?
現場は結構ハードに進んでいくので、自分が失敗して迷惑をかけてはいけないという緊張感はあります。
――宮本さんが演じる中川淳美役は、小日向文世さん演じる弁護士の秘書ですね。
小日向さんや、菜々緒さん、向井理さんと一緒のシーンが多いです。ミステリアスな秘書ということで、全貌が明らかになっていないのですが、自分なりに登場人物たちの関係性を考えて、役柄を膨らませながらやっています。特に向井さんとの関係性は、監督からも“こんな雰囲気で”とリクエストをいただいたので、そのあたりにも注目してほしいです。
――現場の雰囲気はいかがですか?
米倉涼子さん演じる小鳥遊翔子の法律事務所とは敵対する関係性なのですが、現場はとても和気あいあいとして楽しいです。小日向さんはずっと笑わせてくださいますし、菜々緒さんも、2話で、私のシーンでかなり過激な演出があるのですが、その前に緊張をほぐすように話しかけていただきました。みなさんとても優しくしていただいています。
――“憧れ”と話していた事務所の先輩の米倉涼子さんとは、共演シーンはあるのですか?
いまのところ同じシーンはまだないのですが、制作発表会見ではご一緒させていただきました。本来なら正面を向いていなければいけないのですが、憧れの米倉さんが目の前にいるものですから、つい米倉さんを見てしまい……。会見の写真では、ほぼ米倉さんの方を向いているかもしれませんね(笑)。
――役作りをするうえで、どんな工夫をしていますか?
キャラクターのことを深く考えることですね。すごく楽しい作業です。ただ、感情って、さまざまな経験をすることによって培われていくものだと思うので、例えば、辛い気持ちを理解するために、あえて私生活でも辛い方を選択したりしています。
――「女優になりたい」と思ったきっかけはいつですか?
芸能界には「ミス美しい20代コンテスト」で審査員特別賞を受賞して入ったのですが、最初はモデルになりたかったんです。でも事務所の社長から初めてお会いしたときに「君はモデルではなく女優顔だよ」と言われたんです。そこから演技のレッスンをさせていただくようになって、だんだん練習だけではなく、作品に参加したいなと思うようになりました。
――現在『CanCam』の専属モデルとしても活躍していますが、モデルと女優の仕事の両立はどのように考えていますか?
今年3月まで大学生だったのですが、そのときは学業と演技のレッスンとモデルの仕事で手一杯だったんです。両立なんて無理だと思っていたのですが、『CanCam』のモデルさんは、アイドルとモデル、女優とモデルというように両立されている方が多いので、私もそうなれるように頑張りたいと思うようになりました。
――現場を経験して女優としての意欲は増しましたか?
いまはまだ出演も少ないですが、いつかはドラマのキーパーソンや、主役ができるようになりたいです。制作発表会のときも、米倉さんの姿を見ていて、いつかはあそこの場所に行きたいなと思いました。
――スクリーンデビューもしてみたいですか?
やってみたいです。一時期すごく調べていた時期がありました。『渇き。』などを撮られている中島哲也監督の作品にも出てみたいです。
――中島監督の現場はかなりハードだとお聞きしていますが。
そういう現場でしっかり経験を積むことで、ハートも強くなるのかなと思うんです。やらないで後悔するより、失敗してもやった方が絶対良いと思っているので、なにごとにも挑戦したいです。
――「ミス美しい20代コンテスト」出身ですが、宮本さんにとって美しい女性とは?
第一線で活躍されている方って、人間的にも魅力がある方が多いなと感じています。外見ももちろんですが、しっかりと自分の軸を持ってブレない方は、美しいなと思います。
――宮本さんは美しい20代を過ごせていますか?
私は、人の話に影響を受けてしまう性格なんです。もちろん自分の軸はあるのですが、人からアドバイスをいただくと「そうなのかもしれない」と揺れてしまうことも多々あります。いまはしっかり聞く耳を持ちつつも、ブレずに進めるようになりたいです。
――20代から芸能界入りしたことの強みは?
多感なころに、普通に学校に通って友達と遊び、学んできたので、視聴者目線の感覚はしっかり持っていると思います。また、第一回目の「ミス美しい20代コンテスト」出身者なので、今後活躍することで「20代でも頑張れば大丈夫なんだ」という目標になれればと思っています。
――一緒に「女優宣言」をした岡田結実さんや玉田志織はどんな存在ですか?
スタートが同じなのでライバルという意識もありますが、どちらかというと3人とも「切磋琢磨して頑張ろう!」という気持ちでひとつになれたので嬉しかったです。
(取材・文:磯部正和)