指原莉乃、秋元康から“プロデューサー”指名「頑張って食らいつく」

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7つの椅子をめぐり、熾烈なサバイバルを繰り広げてきた究極のオーディション番組『ラストアイドル』(テレビ朝日系、毎週土曜24:05~※一部地域を除く)が、1月13日からセカンドシーズンに突入することがわかった。

この『ラストアイドル』は、AKB48グループ、坂道シリーズなどトップアイドルたちの総合プロデュースを数多く手掛けてきたヒットメーカー・秋元康が、新たな大型アイドルグループを誕生させるべく、2017年8月にスタート。所属事務所の許可さえあればほかのグループとの兼任もできる“プロアマ問わず兼任可能”という前代未聞の応募条件や、毎週行われる残酷な“メンバー入れ替えバトル”が話題を集めてきた。

そして4カ月におよぶバトルの結果、12月16日の放送で最終メンバーが決定。阿部菜々実(あべ・ななみ)、吉崎綾(よしざき・あや)、大石夏摘(おおいし・なつみ)、安田愛里(やすだ・あいり)、長月翠(ながつき・みどり)、鈴木遥夏(すずき・はるか)、古賀哉子(こが・やこ)の7人が、“ラストアイドル”として12月20日にデビューシングル「バンドワゴン」をリリースした。

また、番組からは、バトルに敗れた元暫定メンバーや、敗北した挑戦者たちによる4つのセカンドユニット「Good Tears」「シュークリームロケッツ」「Someday Somewhere」「Love Cocchi」も誕生している。

そんな中、セカンドシーズンが新年からスタート。セカンドシーズンで展開されるのは、“ラストアイドル”のセカンドシングルを賭けて行われるユニット対抗の総当たり戦だ。5つのユニットそれぞれに名だたるプロデューサーがひとりずつ就任、ユニットのメンバーとタッグを組んでバトルを繰り広げていく。そのプロデューサーとは、秋元康、織田哲郎小室哲哉 指原莉乃つんく♂といった日本の音楽シーンを牽引してきた5人。誰がどのユニットを担当するかは抽選で決定することになっており、どんな組み合わせが生まれるのか注目が集まる。今回の企画に対し、5人のプロデューサーのコメントは次のとおり。

[織田哲郎]企画を聞いたとき、“相変わらず秋元(康)さんはえげつないことをするなぁ”と思ったのですが(笑)、僕自身、アイドル的要素のあるアーティストをプロデュースしたことはあっても、アイドルとして衣装から振り付けまでプロデュースするということは経験がないので逆に面白さを感じ、チャレンジしてみようと思いました。同じ音楽プロデューサーである小室(哲哉)さんやつんく♂さんは、それぞれ音楽家としてきちんと得意な分野をベースに持った上で、そこから先のことにも自分流のスキルを持っている方々。特に小室くんとは生まれた年も一緒でデビューも同じ頃。デビュー前には一緒にライブをやったこともあるし、お互い若かりし頃から共に音楽業界で戦ってきた人間としてシンパシーみたいなものはありますね。きっと素敵なものを作るだろうなと思っています。皆さん、アイドルについて経験値も高い方々だし、強敵ぞろい。だからこそ、すごく楽しみですね。チャレンジャーとして参戦させていただきます!

[小室哲哉]秋元さんとは長いお付き合いで、お仕事もご一緒したことありますし、普段も連絡を取り合っています。そんな中、ご本人からざっくりと依頼を頂きました。“やろっかな、じゃあ”とお返事したかな(笑)。アイドルグループのブロデュースということに関しては、慣れてないなぁという気持ちです。コミュニケーションの取り方や、活かし方とか。アーティストの方々はある程度、主張が決まっている方が多いので、それを活かすのが私の役目だったりします。アイドルの方々はもしかしたら、真反対かもしれませんよね……すごく困ったなぁという感じです(笑)。他のプロデューサーの方々に関しては、すごい支持されている方々ですよね。ただ、対決という事に関しては、全員「WIN」、誰も負けないほうが良いんじゃないですかね(笑)。アイドルたちもみんな勝ちたいと思っていると思うので……。

[指原莉乃]お話をいただいたとき、ただ純粋にうれしかったです。秋元さんから伺ったのですが、錚々たるプロデューサーの方々が並ぶ場面で、秋元さんの口から私の名前が出たことが、ものすごくうれしかったですね。でも、プロデューサーとして自分がいちばん新人であり実績もないのは一目瞭然なので、なんとか頑張って食らいついていかなければ……そして、私が担当するユニットのメンバーがガッカリしないように頑張りたいなと思っています。実は、この『ラストアイドル』という番組は、かわいそうすぎて見たことがありません。同じ仕事をしている人間としては、胸が痛くて見ていられないんです。きっとグループごとに個性があると思いますが、私は王道のアイドルソングが好きなので、それが合うユニットと組めたらいいなと思います。とにかく名前を出していただけたことがうれしいので、メンバーやファンの皆さんをガッカリさせないように、なんとか頑張っていきたいと思います!

[つんく♂]プロジェクトの考え方や、あり方はとても面白いって思いました。そんな時代やろうなぁって。で、「いつやるんですか?」って秋元さんに聞いたら、「すぐ」って。「え!?」と。無茶ぶりのドッキリ企画って思ってます。既にあると言っても駆け出しというか、まだ成熟してない卵から孵化したばかりなイメージなので、その辺はあんまり気にしてません。ただ、本人たちが精神的に出来上がっていると手がつけられないなぁとは思います。本人たちがどれくらいの吸収力や柔軟性を持ってるか。それが一番ののびしろだなと思います。楽しみ30、不安70かな。それは単に作品を作ったり、まだ未完成のチームを完成形に近づけていく作業。これは僕ら作り手にとっては最高の場面なんで、それはとても楽しみです。誰になるとか、どんな才能が隠れてるか。その辺の見極めとかね。楽しみですよ。

[秋元康]あれだけの戦いを制した“ラストアイドル”7人と、惜しくも敗れた4つのユニットのメンバー。このダイヤモンドの原石たちを磨く方法はないかと考えたとき、“秋元康的”ではない形で磨いたらどうなるのかという思いが浮かびました。僕ひとりではなく、5人のプロデューサーがそれぞれの信じるやり方で彼女たちを料理して競い合うのが、この第2シーズンです。ラストアイドルをはじめ、5つのユニットをどう売り出すか、それぞれのプロデューサーの責任となります。料理に和食や中華、イタリアン、フレンチがあるように、いろんな料理法で食材を生かした方がよいのではと思い、プロデュースはまったく方向性の違う5人にお願いしました。僕ももちろん全力でプロデュースしますが、それぞれのプロデューサーがどんな形で挑んでくるのか、僕にとっては勝ち負けよりも楽しみたいという気持ちのほうが大きいです。しかし、僕の立場というのは非常に難しいですね。番組の企画者がレースに参戦するのは変だと思ったのですが、出ないと“逃げている”と言われるし、勝てば“出来レースだ!”と言われかねない。負けたら負けたで、文句も来るでしょう。つまり自分で企画していながら、自分の首をしめているわけです。だから、できるだけレースを引っ掻き回す、戦いを面白くする役になりたいと思っています。