ジブリ最新作『レッドタートル』テレビ初放送!『魔女宅』『ゲド戦記』も新春放送

日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」では、2018年1月5日(金)より「冬もジブリ」企画を実施。『魔女の宅急便』と『ゲド戦記』が、2週にわたって放送される。

1月5日(金)21時からノーカットで放送される『魔女の宅急便』は、見習い魔女のキキが両親のもとを離れ、見知らぬ土地で奮闘する姿を描いた心温まる成長物語。キキがたくさんの出会いや小さな挫折を経験しながら、少しずつ成長していく姿には大人も子どももグッとくること間違いなしだ。

そして『ゲド戦記』は、1月12日(金)21時より本編ノーカットで放送。『指輪物語』『ナルニア国物語』に並ぶファンタジー文学を原作にした本作は、傷ついた少年と少女が光を取り戻していく冒険ファンタジーだ。この原作には宮崎駿監督も多大な影響を受けたと公言していて、監督の不朽の名作『風の谷のナウシカ』の原点ともなったと言われている。

また、2018年1月2日(火)25時59分より放送される『映画天国』(日本テレビ、関東ローカル)では、「冬もジブリ」に合わせ、スタジオジブリ最新作、日仏白合作の『レッドタートル ある島の物語』をノーカットでテレビ初放送。正月だからこそ観られる豪華版の新春特別企画となっている。

なお、好評のデジタル企画「みんなで選ぶ!好きなシーンランキング」を今回も実施。『魔女の宅急便』と『ゲド戦記』の数ある名シーンの中から、ファンが選ぶ人気No.1が決まる。さらに、作品の裏話や制作時の驚きエピソードなど情報も満載で、放送と合わせて楽しむことができる。また、デジタル企画に参加してポイントを貯めるとファン必読の「文春ジブリ文庫 ジブリの教科書5 魔女の宅急便」「文春ジブリ文庫 ジブリの教科書14 ゲド戦記」が当たるチャンスもあるので、ぜひ応募してみては。

この度、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーから各作品に対するコメントが到着している。

<魔女の宅急便>
――2019年に公開30年を迎えるが、愛される理由は。

宮崎駿監督も僕も「何周年記念」という言い方があまり好きではありません。ただ、宮崎駿と二人で「一本作った作品が10年持つといいよね。10年でいろんな人が見てくれたら嬉しいよね」という話をしたことがあります。それこそ、20年30年……皆さんに愛され続けているというのは本当に嬉しいです。なんで受けるんだろう……。これは『魔女の宅急便』に限らず、宮崎駿にしろ、高畑勲にしろ、ジブリの作品が何故いろんな人に観てもらえるかっていうのはアナログ故だと思います。残念ながら、人間の歴史って「人間なのに人間じゃなくなる」“非人間化”してきていると思うんです。そういう時に、ジブリの作品の芯にあるものは人間的であるということだと思います。人間ってそういうものが好きですよね。デジタルかアナログかっていったら、アナログが好きに決まっているんですよ。

――作品のテーマ、宮崎駿監督が描く「思春期」。

宮崎駿は『魔女の宅急便』をやることになって、この映画のテーマに悩んだんです。二人で吉祥寺の町や井の頭公園を3時間ぐらい歩いて、疲れ切って喫茶店に入ったんですね。席に着いた途端に宮崎駿が「この映画で何やったらいいの?」と聞いてきたので、苦し紛れに「正面から思春期ってやったことないですよね」と答えたんです。そしたら「それだ!」って。宮崎駿という人は抽象的な概念で思考をしない人だから、すべてが具体化するんですね。(作中で主人公のキキが)パン屋へ行って次の日の朝起きてトイレに行くじゃないですか。あのシーンと、つまらなそうな顔をしながらパン屋でお留守番をする絵。宮崎駿がそういった形で思春期を表したんです。なんかわかる気がしました。

――当初予定になかった「飛行船のクライマックスシーン」が追加された理由。

やっぱりお客さんは娯楽として映画を観に来るわけだから、サービスは必要ですよね。それで、宮崎駿と話してあのシーンを付け加えることになったんです。でも、メインのスタッフからは呼び出されて袋叩きにあいました。「あのシーン(本来ラストシーンとされていた老婦人からサプライズのプレゼントにケーキをもらうシーン)で終わればいい映画なのに、なんでそんな提案したんだ!?」って。そこで、「何でも良いから付け足してやれば良いシーンになるわけじゃない。宮崎駿がやるんだよ。面白くなるでしょ!」って……これが説得の言葉だったんです。宮崎駿本人は「鈴木さんそう思う? だったら付け足すよ」というあっさりした反応だったんですが(笑)。ただ、映画が封切られていろんな批評の対象になる頃、キネマ旬報の映画評に「この映画は素晴らしい! ただ、あのケーキのシーンで終わってれば名作になったのに」って書いている人がいて。鋭いやつがいるなと思いました。まぁ、大団円っていうやつですよね。付け足しでも良いから最後は楽しく終わるっていう。


<ゲド戦記>
――作品成立の秘話。

『ゲド戦記』は宮崎駿にとって念願の企画で、実は『風の谷のナウシカ』の前に原作者のグウィンさんに映画化を申し出ていたんです。でも当時からすればどこの馬の骨とも分からない日本人からの申し出……お断りされてしまいました。それが、年月を経て今度は向こうから打診がきた。細かいことは省きますけど、(宮崎)吾朗くんのデビュー作にいいなと思ったんですよね。第3巻の、年老いたゲドとアレンのやり取りが僕は良いなと思ったんですよ。でも、グウィンさんの了承はすぐに出なかったんです。望んでいるのは宮崎駿による映画化だったわけですから。そこで、宮崎駿と僕で会って話をすることになったんです。宮崎駿は説得のために色んなことを話していました。「僕の色んな作品は全部あなたの影響を受けてる! 闇との戦い。僕にとってはすごい重要なテーマだった。だけど、それをやるには年を取りすぎた。息子はやりたいって言ってるけど、自分がプロデューサーとして見守るから納得してくれないか」という感じで。それを話したのがお昼で、その場では夜もう一度お話をしましょうっていうことになって、夜にやっと返事をもらったんです。わかりましたって。実は、映画化を断られた時に宮崎駿が「シュナの旅」という絵物語を書いていたんですけど、実際に映画を作るときに吾朗くんに「シュナの旅」を作ったらどうかと提案したんです。吾朗くんも基本的にはそれを受け入れて、大きくは違ってますけど、流れているものは同じなんですよね。

<レッドタートル ある島の物語>
『レッドタートル』は、お正月の深夜に放送するということで、作品の内容からすると一番良いんじゃないかと思います。お正月の深夜……今ふとそんな気持ちになってみたら、楽しんでもらえる気がしてますね。僕が本当に好きで作った作品なんで、是非観てください。