「せばだばまいねびょん」この謎の言語をあなたは解読できるか?

「せばだばまいねびょん」こう話しかけられたらあなたはどうするだろう? 理解不明の言葉に立ちすくむしかないだろう。しかもこれを発するのは同じ日本人で、人のよさそうなおばちゃんだったりするのだ。そう、これは津軽弁。全国津々浦々の方言の中でも、もっとも難解と言われる青森県の津軽弁は、聞き取って平仮名にすることさえ大変なのだ。

7月6日放送の『秘密のケンミンSHOW』(読売テレビ・日本テレビ系、毎週木曜21:00~)は「チョ〜田舎県民だョ!SP」と題して、スタジオに集合した田舎県民の芸能人とともに日本の“チョ〜田舎“のあれこれを紹介。そのクライマックスで「津軽弁講座リターンズ」のコーナーが展開された。

番組では津軽で取材するたびに、その言葉のあまりの難解さに編集時に使わなかったテープが大量に残ってしまっていた。そのお蔵入りテープを救済すべく、聞き取れなかった箇所を解読するため津軽に再び取材した。当地の人びとに聞いてもらい、その意味を教えてもらおうというのだ。

まず聞いたのが、バス停の時刻表を見ながら津軽・鯵ケ沢のシニアが語ったこの一文。「こごだばこごだばしたって かずよげかいでねじゃー」。さっぱりわからないこの一文を、別の青森県民にティーチャーとして通訳してもらうと……「ここであれば ここであれば そうは言っても本数は多く書いてないよ」と言う意味なのだそうだ。言われてみると……いやまったくわからないが。

もうひとつ、以前のロケで出会った津軽ファーマーのこの発言。「わぁ~くさとにゃ~まいんだろ~ などにかってくさとあましてまでばしっちぁ~」。な、なんだこれは? これも五所川原でティーチャーに聞いてみると……「私草とらないとだめなんだよ。あなたたちのせいで草取るの残してしまうじゃないか」という意味だったことがわかった。意味を知って部分ごとに当てはめるとうっすら理解できそうな気にもなる。

続いて二人連れの若い津軽ガールへの「イカメンチ」についてのインタビュー中に、「地味な食べもの」とスタッフが言ったことに対するこのひとこと。「たげわったばがにされじゃあ」。これを小五ティーチャーに解読してもらうと……「すごくすごく馬鹿にされてる」という意味だとわかった。「たげ」も「わった」も「すごく」の意味で使われる言葉なのだそうだ。

VTR終了後にスタジオの青森県民・振分親方が「同郷の西岩親方(元若の里)と話していると、聞いてた人から“フランス語ですか?“と言われました」と言う。そう、他県民からすると別の言語に思えてしまう津軽弁。だがこうして解説してもらうと、少しずつわかってくる気がする。できれば津軽を訪れ、地元の皆さんと実際にふれあって津軽弁をマスターすると楽しそうだ。

そうそう、ちなみに最初の「せばだばまいねびょん」。これは「そういうことならダメだね〜」というような意味らしい。「びょん」という語尾がかわいいが、うかつに使うと怪訝な顔をされるのでご注意を。

【文:境 治】